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理解不能

『完全であれ』

これが僕の家の家訓である。僕はこれに従い、スポーツや文学など様々な分野にわたって優秀な成績をおさめた

その僕に付いた異名は『化け物』。僕はその名前が嫌いだ。

「「おはようございます。直人様」」

いつものようにメイドがマニュアル通りの挨拶をしてきた

「ああ…おはよう…」

「身支度を整えられましたら朝食をお取りください」

「ああ…わかった」




「父さんおはよう…」

「……」

挨拶は返ってこない…しかしこれもいつも通りだ

沈黙の中父さんが珍しく口を開いた

「…もう高校生になるんだ明後日から1人暮らしをしなさい」

珍しく喋ってくれたと思ったら…

「…はい」

どうせ嫌だと言っても無理だし…

僕は朝食を食べ終えた





「「「ご卒業おめでとうございます西條様!!」」」

学園の卒業式に行くと、みんなから挨拶をされる

しかしそれは僕が『西條財閥の1人息子』という肩書きを持っているからだ

今のうちに仲良くなっておこうという魂胆だ。

僕自身に興味があるわけではない

「ああ…おはよう」

「今日も凛々しい顔で…「今日も麗し…「今度私と………」「いえ私と……」

うるさいな…中学最後の日もいつも通り…最悪だった




その日の夕食

「…直人、お前はもういらん」

「え?」

何を言ったのかよくわからなかった

「今なんて…」

「お前はこの家にはいらん。明日の昼までにこの家から出て行け」


『完全であれ』

僕は家訓の通りに頑張っただけだ…天才、ましてや『化け物』なんかじゃない

人の何倍も何十倍も努力しただけだ。

父さんのために…

母さんが死んだ時から全て変わったんだ…父さんは仕事にのめり込むようになって…

構ってもらえなくなった父さんに見てもらえるように…

しかしなんで…?意味がわからない…

理解不能理解不能理解不能理解不能理解不能理解不能理解不能理解不能理解不能理解不能

理解不能理解不能理解不能理解不能理解不能理解不能理解不能理解不能理解不能理解不能

理解不能理解不能理解不能理解不能理解不能理解不能理解不能理解不能理解不能理解不能


その時僕の中で何かが壊れた音がした











………もう全部…どうでも良いや



ブックマーク等お願いします…

☆をたくさん押してください…

10pはかなり大きいです…

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