死
投稿遅れました。すみません。
俺はリムジンに乗ってる。マジかよ!乗っちゃったよ!この八城速水に一生に一度しかないことだよ!
「ビックリしちゃいましたか?」
そう清楚系美少女は言う。
「まぁ、そうですね。リムジンとか乗ったことないので」
この子何者!?
「そういえばまだ名前を言ってませんでしたね。私は榮倉真美といいます。榮倉財閥の御曹司と言うのでしょうか?まぁそんな感じです。」
マジかよ!あの榮倉財閥の御曹司!?ヤベーヨ!ヤベーヨん!すごいところじゃん!
「僕は八城速水といいます。」
「速水さんですか、いい名前ですね。」
「あなたの方こそ。」
俺は頭が真っ白になっていた。ただ怖かった。こんな財閥の子が隣にいるんだぞ!なんか変なことしたら殺される!!まぁ殺されはしないと思うけど、社会的抹消されるかもしれない。てかなんで変なことする前提なんだよ!
そういえばお礼がしたいと言っていたな。もしかして高級料理食べ放題!それとも、数億円ぐらいくれるのかもしれない!さすがに数億円もらうことはないと思うが顔がにやけてきた。
「どうしました?そんなに笑顔になって」
「いえ、なんでもありません!」
しかも、この子俺がにやけてるのに笑顔って言った!なにそれ!昔地味に流行った(?)し○かッターみたいな名前のやつか?
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「あっ!家が見えてきましたよ」
「あれですか!?」
「はい、そうですよ」
あれ家というよりビルじゃん。アニメの金持ちでもビルには住んでないぞ!
俺はビルを見上げる。これ100階ぐらいあるじゃねーの!?
「さぁ、行きましょう」
「そ、そうですね」
榮倉さんはインターホンを押す。誰か出て来るのか!?
「あれ、誰も出てきませんね。」
執事か案内人の何人か出てくると思ったが誰も出てこない。
「私の家なので勝手に入ってもいいでしょう」
榮倉さんはビルの中に入る。
「さぁ、あなたも」
「お、お邪魔しま〜す」
ヤバイぞこれ!てかさっきからヤバイしか言ってないけど。中は当たり前だが広い!なんか受付みたいなのあるし、銅像あるし、いかにも豪華そうなレッドカーペット!うん、、、すごい。しかし、誰もいない。こんなに広いのに誰もいない。これが普通なのか?
「おかしいですね。誰もいません。とりあえずお父様の部屋に行きましょう」
「榮倉さんのお父様のお部屋はどこにあるのですか?」
「75階全体がお父様の部屋です」
「すげぇぇー(小声)」
俺の率直な感想が漏れた。
俺たちはエレベーターに乗り、75階に向かう。
チン!と音がなる。
「着きましたね。さぁ、行きましょう!」
エレベーターのドアが開いた瞬間、俺の頭にはすごいという言葉しかなかった。純金の部屋に宝石だらけ、銅像めっちゃたってる、てか広っ!東京ドーム何個分?そこまではさすがに広くはないが。
「すごいですね。榮倉さんのお父様の部屋」
「ええ、すごいですよね。世界中から集めた宝石に絵画、お父様なら部屋の物全て売りましたら日本買えるぐらいですから」
「マジですか……」
「マジです」
さすがにそこまでは……いやそうかもしれないな
「人いませんね」
「いつもならいるのですけどね。どうしたのでしょうか」
「とりあえず探しましょう」
「そうですね、ちょっと私怖くなってきました」
俺は失礼だと思いつつ色々なところを見て回る。タンスの中やクローゼットの中など見て回る。しかし誰もいない。そりゃそうだろうな、クローゼットの中とかタンスの中なんて子供のかくれんぼかよ!て話だよな…
俺はタンスの中で隠してあったエ○本を持ち出し、探す場所を変える。
数十分探したが、誰もいない。違う階にいると思ったが、仮にもこれは榮倉さんの父の部屋。そう、財閥のトップの人の部屋。警備員の一人や二人いるはず。なのに誰もいないのは明らかにおかしい。ここに誰もいなかったら違う階にも誰もいないだろう。そう思っていると
「キャーーーーーーー」
榮倉さんの悲鳴が聞こえる。俺は悲鳴の聞こえる方に向かう。
「榮倉さんはこのドアの先か!」
ガチャガチャ
ドアが開かないだと!?おい!どういうことだこれは。
「なんであかねぇーんだよーーー!」
と叫んだら後、『ガチャッ』という音が聞こえた。
俺は勢いよくドアを開け、「榮倉さぁーーーーん」と叫ぶ。
そしてドアの先には、数々のバラバラにされた死体があった。
「えっ……なんだよこれ……」
俺はすごい吐きそうになった。
その中に榮倉さんの死体があった。
「うあぁぁぉぁぁーーーーーーーーーーーー!」
なんの冗談だよこれ!もしかしてこれ夢なのか?みんな俺のこと知らなかったし、財閥の子の家に行くとか夢でしかありえない。夢なら覚めてくれ!
そして俺はある事に気付く。さっきまで閉まっていたドアがいきなり開いた事。そして、ここから榮倉さんの悲鳴が聞こえた。そして部屋の隅にある榮倉さんの父らしき死体、榮倉さんの死体。俺は馬鹿かよ。こんな事にも気付かないで。
俺が後ろを向いた瞬間、何者かに俺はバールのようなもので殴られた。痛い……
顔はよく見えなかった。
俺は何回も刃物で切り刻まれる。痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない!!!!!!!
これ死ぬやつじゃん。俺は自分の血を見た。今までにもない出血量。ああ俺はこれで終わりか。短い人生だった。なんか色々な思い出が横切って行く。これが走馬灯ってやつか。俺が死んだところでだろも悲しまないし、もういいや。
八城速水は息を引き取った。
主人公死んでしまいましたね。これから物語はどうなるのか!?実のところ私にもまだわかりません。乞うご期待