【神の力】の受諾
【死】
確かにあの時
俺は、死んだはずだった。
■
学歴・一流大学卒
職種・自宅警備員
この世界は、金・権力、そして圧倒的な力があれば何でもできた。
しかし、俺はそれに......
全てを奪われた。
帰る場所も、金も、今の俺には何も無い。
いや、もとから無かったのかも知れないな。
25の時に全てを奪われ、今はもう29歳。
もう、生きることが辛くなった。
もう、生きることを諦めた。
父さん、母さん、もうすぐそっちへ逝くよ。
目の前の瓶から睡眠薬を掌からこぼれるほど取り、一気に飲み込んだ。
■
んん。ここは、何処だ?
【白】
ただただ真っ白な空間。
何処まで続いているのかさえ解らない。
おそらく此処が''あの世''というところなのだろう。
ああ、やっとおわった。
人生という理不尽なモノがやっとおわったんだ。
「目が覚めたかのぅ」
ふと、後ろから声がした。
先程まで此処には誰もいなかったはずなのにだ。
後ろには、【爺】という言葉が当てはまるような人がいた。
「爺さんはいったい、誰なんだ?」
不思議に思っていたことを、聞いた。
「儂か?儂は【神】じゃよ」
「【神】だと?そのような空想上のモノがいるのか?」
「ああ、いるとも。しかし【神】とは儂だけじゃ」
「そうなのか。なら、何故【神】などが一生命体に会っているんだ?」
「儂はのう、ほぼ無限という時を生きてきた。それ故に疲れたのじゃ。君と似たようなものじゃ。だが君には、''次''がある。それが儂にはないのじゃ。じゃから、儂の全てを君に譲り、儂は消えたいのじゃ」
「は?どうゆうことだよ」
意味がわからない。【神】の全てを譲るだと?
何を考えているんだこの【神】は。
「そうゆうことじゃからの、あとは頑張ってくれ」
「ちょっ......」
そういって【神】は淡い光となって俺の中へとはいっていった。
「な、何が起きたんだ?」
何かが起きたという事は実感できない。
いつもと変わらない体だ。
とりあえず、【ステータス】とでも念じてみるか。
【ステータス】
目の前には半透明のA4サイズのようなモノが浮かんでいる。
そこには、
name・夜神 月光
species・神
sex・男
age・29
skill・全知全能 創造
title・2代目の唯一神
お、おう。
なんかすごいな。
種族が、神って。
skillが全知全能と創造って。
チートじゃないか。
えっと、【ワイン創造】
すると目の前に赤紫色の球体が浮んでいる。
グラスないと、飲めないじゃないか。
【グラス創造】
グラスを創りワインを掬う。
おお、すごく美味しいじゃないか。
これはいろんなことができるな。
そしたら、【家族】ができるかな。




