らいくトらぶ
百合です。
『好き、と、愛してる、の間にある壁は、あまりにも高くて。』
『じゃぁ、圭ちゃんおやすみ(*^ω^*)
良い夢を☆』
ケータイに受信された1件のメールを見てから、『お休み、大好き』そう呟いて、布団にもぐる。
愛しい、リサからのメール。
リサは、チャットで知り合ったネ友。最初の方のやり取りからストライク。メールを受信するたびに高揚するし、待ってる時間はやたら長く感じる。そういうことなんだな、って思った。
メールは、基本的にこっちから送る。あまり送ってこないことに不安を覚えるけど、リサはメールでも電話でも『好き』って言ってくれる。でも、それは友達としての好き。でも、こっちからは軽々しく『好き』なんて、言えない。だから『ウチもだよ』なんて、返す。
圭ちゃんは、私の大事な大事なネ友。
ほぼ毎日、メールして。毎週1,2回は電話もする。大親友だ。リア友のどんな子よりも大好き。
恋愛的な、意味でも。
だから、昔電話で告白したんだ。『好き』って。でも、『ははは、ウチもだよ~』って。絶対、分かってない。でもその時は一生分くらいの勇気を使ったはずなのに、不思議なことに1度言ってしまってからはもう、はずかしさもなく『好き』って言えるようになっちゃった。
きっと、本当の意味を知ったら誰だってヒくでしょ? 圭ちゃんと、メールできなくなっちゃうかもしれない。それだけは、絶対に嫌。圭ちゃんのいない毎日は、きっと生きる意味を見つけることができない。
でも、向こうからはまだ『好き』って言われたことがない。『ウチもだよ』とかそれだけ。でも、メールを送ってくるのは大体向こうから。
圭ちゃんのは、“like”の好き。私からのは、“love”の好き。
いつか、変わる日が来るのかな?
『いつか、本当の意味を伝えられる?』