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この嘘にまみれた偽善的な世界。

作者: 佐藤 亮太

嘘を教えるべきではないと言い切る。


そんなことをする前に一読して欲しいものですな。


なんちゃって

「絶対に、人を騙してはいけません」

親とはいつ何時も、その偽善的な考えを子供たちに伝え続ける。


「残酷なものや、醜いものは見てはいけません」

学校とは如何なる時も、その偽善的な考えを生徒達に教え続ける。


「そんなことは一般的に間違っている」

人間とはどんな時も、その偽善的な考えの元に生き続ける。


子の親がすべきこととは?


サンタクロースが実在しないとを教えることではない。

サンタクロースは実在すると信じさせることが本当にすべき事なのだ。


教師達がすべきこととは?


美しい絵を描く方法を教える事がすべき事ではない。

無残で不恰好な絵の美しさに気付かせる事が本当にすべき事なのだ。


己自身がすべきこととは?


迷信を所詮迷信だと現実的な意見を叩き付けるのではない。

その超自然的な出来事を信じ続けることが本当にすべき事なのだ。


この青空のように腐りきった世界の中で、我々の眼はいかれてしまった。

光を浴びぬ深海魚のように。

光を求めぬ蝙蝠達のように。


真実を見ず、真実を拒む我々は、偽善という低俗な美徳に溺れてしまった。

金の為に絵を描く絵描きのように。

絵の為に金を積む大富豪のように。


我々がすべきこととは?


高貴であれとは言わない。

気品を持てとは言わない。

優雅にしろとは言わない。

嘘を吐くなとは言わない。


我々がすべきこととは?


それはきっと、ただ純粋に。



やさしく生きる。



それだけなのだろう。

嘘や偽りを悪だと言い切るのは、我々人間には些か身勝手なのかもしれません。

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― 新着の感想 ―
[一言] 嘘や偽りを悪だというのは人間の身勝手ですか。 確かにそうなのでしょうね。 でも、身勝手であっても善・悪を定めなければ、この世界なんて簡単に、混沌とし荒廃した無秩序に陥ると思います。 今でさ…
[良い点] 語るような、口語的な流れの中でもまとまりを書くことなく 対句的な表現がこの作品全体に核を与えている印象でした また、 金の為に絵を描く絵かき 大富豪などの具体的な言及部分によって この作品…
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