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詩全集3

しゅうかく

作者: 那須茄子

誰かが殺された朝

僕だけは助かった朝


何もかもが

少しずつずれている

そう思った

血だらけに塗りたくられた

街並みを見て

そっと脆弱に祈った

静寂を呪った


壊滅の時

従順になれなかったから

死んだのかな

順に摘まれていく


どこかで息を潜めるなら

ベッドの下ではなくて

誰かのまだ腐敗が進んでいない死体の中


あの針がゼロを告げれば

もう穴を開けようか


何もかもが

少しずつずれている

そう思った

血だらけに塗りたくられた

街並みを見て

そっと脆弱に祈った

静寂を呪った


屍をつまみ放り上げる

そこをどけ

そこは僕が最後の最期に死ぬ場所だ


誰かが殺された

僕だけは助かった


悪いのは時間

時間に裏切られて

皆必死にしめだす


良い子は真似しちゃいけないね

絶対に取り返しがつかなくなるから


それじゃこれで

この世界線もさようなら


順に摘まれていく

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オチがメタい パニック系SF風味  (゜゜)
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