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なろうラジオ大賞2 • 3 • 4 • 5 • 6参加作品

缶コーヒーで無差別殺人


ある宗教の教祖が広い礼拝堂を埋める沢山の信者に向けて話す。


「自分党の奴等の為に、あれだけ票の取り纏めを行い資金を提供してやったのに、雲行きが怪しくなった途端に掌を返しやがった。


奴等に復讐してやれ!」


礼拝堂を埋める沢山の信者が唱和する。


「「「奴等に復讐を!」」」






夏、全国のスーパーやコンビニそれに自動販売機で売られている缶コーヒーに、「毒入り飲んだら死ぬで」と書かれたシールが貼られているのが多数見つかる。


シールが貼られている缶コーヒーを警察や保健所が調べたが、毒は入っていなかった。


警察は悪質な悪戯だとしてシールを貼った人物を特定しようとしたが、シールが貼られた缶コーヒーを販売した店舗や自販機が全国にある事、シールを貼られた缶コーヒーメーカーも複数あった為に犯人を特定する事が出来ない。


2〜3カ月するとシールを貼られた缶コーヒーの本数が減り、半年も経つとシールを貼られた缶コーヒーは殆ど見つからなくなる。


人々は悪質な愉快犯の仕業だと認識し、偶にシールが貼られた缶コーヒーを見つけても気にしなくなった。






冬、雪が舞う寒いある日、全国の自動販売機で販売された複数の缶コーヒーに、「毒入り飲んだら死ぬで」と書かれたシールが半年前と同じように貼られているのが見つかる。


購入した人たちの大部分の人たちは貼られているシールを見て気持ち悪く感じ、缶コーヒーを破棄したり警察に届けたりした。


だが幾人かの人たちはまた悪質な愉快犯の悪戯かと思い込み、疑いもせず缶コーヒーを飲み血反吐を吐きながら死んだ。


「ハハハハハ」


そのニュースを流す報道番組を見ながら、ある宗教の教祖が高笑いしている。


その宗教の信者は全国にいて、スーパーやコンビニで働いている者や缶コーヒーメーカーで働いている者が多数含まれていたのだった。





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― 新着の感想 ―
[良い点] なるほど、犯人側からすれば2回目の犯行が本命だったのですね。 最初の事件で実害がなかったので、再び同様の事件が起きたら、「今回も実害の無い愉快犯の仕業だろう」と油断する人が現れるかもしれな…
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