かみ合わない歯車
限りなく無数にある歯車
こんなにもあるのに上手くかみ合わない
当たり前だ だってその中のたった一つとしか
わたしはかみ合わないんだ
みんなそう? わたしだけ?
見つけ出してよ こんなわがままなわたしを…
幼いころ他の誰かと比べられ続けることに
嫌気が差して決められたレールなんていらないんだ
むしゃくしゃして跨がった自転車
態とギアを重くして坂を上った
せめて見栄くらい張りたかったんだ
幾千グルグル回る歯車
こんなにあってもダメなんだ
わたしとかみ合う歯車は たった一つだけだ
出会えたの? 出会えるの?
そんなのわからないけれど
あなたとなら誰よりも上手く回れるよ
掛け合ったギアを解かないで
止まってしまえば夢から覚めてしまう
ぎこちないときは そっと手を繋ごう
不機嫌であなたにあたる弱いわたしだから
いつまでも見守っていてほしい
お願い わたしをロック ロックしてよ
変わり者のわたし 見せびらかしていいから
あなたの一番傍においてください
でないと揺らいじゃうかも知れない
嘘だよ……そんなことできない
間違った歯車は もう二度と戻らない
目移りする歯車の数 もう一度はない
そんな中でわたしは あなたと出会った
かみ合わない歯車がカタン…カタン……と
音をたてて動き始めた
それはやがて一つの音楽になって
二人で歌って唄って 一緒に踊ろう
限りなく無数の歯車
こんなにもあるのに上手くかみ合うのは
たった一つだ 唯一無二だ
わたしを探し出してよ
あなたとの歯車 かみ合ったギア
高め合って支え合って競い合いたい
たった一つの わたしだけの歯車を
見つけ出してよ あなただけにわがままなわたしを
愛しい人よ…