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夜明けに散る、桜電波。  作者: 秋月りつ
3/5

それは2月、邂逅?

みかはモスコミュールをこくこくと口に運び、流れるように煙草に火をつけた。

「いい加減に禁煙しないの?」

「無理無理。バイトのストレス溜まってるから、コレと酒があんてーざいなの。」

「あんたねぇ…ちょっと飲みすぎ…って、あ!!」

「んぁ?…あ」

お互いのスマホが同時に鳴る。どうやら、SNSの通知が来たようだ。

「やば、公式から通知きた…新しいグッズすっごい可愛い…推しの顔がいい!生きててよかった…」

「ほんとだ。私の推しは…と、…ん?」

何気なく画面をスワイプし、コメント欄を見たとき、気になるアカウント名を見つけた。


「『yuyu@おんなのこしゅき』…???」


どういう意味だろう、と同時に、アイコンが写真だ。しかも…

「かわいい…」

分かっている。もしかしたら所謂「ネカマ」かもしれないという事実。


だけれど、コメントが

『はぁ…しんどい。カイトきゅんが今日もかっこいい。尊すぎてしんどい。これで明日も生きれる。ありがとう、運営様。貢がせてください。』


「…ねぇ、この子ってネカマだと思う?」


煙草の灰が、ぼとりと落ちた。

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