The Sake & Shuen battle
僕と亮介はドンコイ通りを過ぎた辺りのコジャレたバーに来ていた。
内装は青と黒でダークな雰囲気。
西欧人の客も少なからずいるようだ。
「かー、やっぱりビールが一番だけどカクテルも悪くねーな。ウイスキーもウォッカも!」
そういいつつ亮介はこの店にはいって5杯目以上になるイェーガーのショットグラスを流し込んだ。
パーティーからずっと飲んでるってのにまだ飲む亮介にはもはや畏怖の念を覚えそうだった。
「おっ、兄ちゃんいいのみっぷりだね」
亮介の姿を見て気さくそうなバーテンダーが声をかけた。
「ったりめーよ。飲まずにやってられっかこんちくしょー」
亮介は頬を赤らめ叫ぶ。
英語でもなんというかこうニュアンスが伝わるのはなぜだろうと僕は思った。
「いいね、じゃあこいつはどうだい」
そういってバーテンダーは亮介の前にビンを置く。
「ロンリコ151。古くはカリブ海に位置するプエルトリコにあったロンリコ社が禁酒法の時代にも唯一製造が許されたラム酒。当時のアルコール度数の単位がプルーフで151プルーフ、今でいうと75.5度の酒って意味でその名前がついている」
そういってバーテンダーはとくとくと酒を注いでいく。
「レモンやライムを絞ってロックで飲むってのが一般的だけど、俺と兄さんの仲ならそんなものは必要ないだろ?」
と、バーテンダーは自分のグラスにも亮介についだぶんと同じだけの量の酒をついだ。
「一つ勝負といこうじゃねーか」
バーテンダーがニヤリと笑うと、
「乗った!」
と、亮介も呼応し謎の酒飲バトルが始まった。




