転生初日2
勉強する気が起きなかったのでもう一話だけ
あれからステータスプレートを少しいじって分かったことがある。
これ便利だわ。
なんかある場所に俺の刻印(霜月家の家紋)を刻むとどんなに離れててもワープできる。
まあ刻印もただ書く必要はあるようだが。
次に体に取り込める。つまりいちいち板を持ってステータスオープンとか言わなくていいわけだ。ここ、最高。
最後は鑑定みたいなのができる。見たものだけではなく、作りたいものや想像したものなど。これあれば人形作り放題じゃないですかーやだ。
あとアイテムボックスの中身だが驚くことに、『彼女』が入っていた。あと俺の作った人形が沢山。
スキルの詳細も目を通したが普通にチートだったので感謝感激。
ついでに世界観も少しわかった。
この世界マジで人間いないよ。
ドラゴンとか悪魔とか虫とか神とか魔王とかはいるけど人間一人もいないよ。
結局俺ボッチじゃねぇか。
それはともかく、今は樹の中を探索している。
偶にモンスターみたいなのがいるけど、取り敢えず捕まえてホルマリン漬けにしておいた。
錬成って便利だね。
俺の錬成は同じ体積なら何にでも交換できるようだ。もちろん空気でも。流石に魂とかは交換できないけど。
俺が一番最初に来た場所が6階らしい。
5階には何か図書館みたいなとこがあった。
4階は何も無かったので自室に。
3階は物置のみたいだから200体近くある人形を放置。
2階は本家の聖杯みたいなのが置いてあった。ガチで願い事が叶うみたいだった。因みに残念ながら命を奪うような願い事はNGだそうで。ついでに俺のアイテムボックスとリンクさせて置いた。これで人形作るときの素材はつかなさそうだ。
1階はダンジョンと化していた。というか異次元に繋がっていると思う。入った瞬間異様な魔力反応を感じた。また後日レベリングをしたいと思う。
8階以上は何も無かったので割愛。
7階はなんとこの樹の心臓部分のようなところだった。セイハイ?ナニソレボクソンナノシラナイヨ?
とにかく俺の魔力のリソース源として二割ぐらい借りてます。実際一割ぐらいしか使わないけど。残りの一割は予備ですね。
今日は取り敢えず身体のダメージを癒そう。確認したところ肋骨が3本折れている。あの竜もしばらく攻撃してこないだろうし、8階に医療施設的な場所を作るか。
8階に錬成と樹の魔力を駆使して、入れば傷が回復する風呂を作った。ポーションが無限に溢れ出る泉みたいな場所になった。紳士なので男湯と女湯を作っておいた。
あ、俺以外人居ないの忘れてた。
10分ほどの入浴で体が入れ替わったかのように軽くなる。
じゃあ、早速仕事に取り掛かるとするか。
まずは不慮の事故で昇天するのを防ぐために身体のスペアを作っておこう。
今の俺なら1日であり10体のオートマタぐらいは作れそうだ。
先ほど捕まえたモンスターの身体を錬成させ、人間の体の一部を作る。髪の毛も錬成で作れる。
後は7階に行って出来た体を水槽にポチャンと突っ込む。中の水はポーション的なやつでできている。ちゃんと酸素マスク付けてるから体が死ぬことも基本的にない。
コイツはもしも俺が死んだとき用の俺みたいな奴だ。
つまり残機って奴だな。これを使って常に安全に暮らせるようにしないと。
作業用のオートマタを10体ほど再生して俺の残機を永遠と作ってもらおう。
作業効率が捗るなぁ。
いや、まてよ。
作り出した俺を改造して強くするのはどうだ?
空を飛んだり、自爆したり色々出来るんじゃねぇの?そいつが死んだら、ステータスプレートを起点にして別の俺を転移させて戦わせればいいし。
「最高じゃね。」
そう呟いて背後を見るともう2人目の俺が出来ていた。
つけるのはあくまで肉体だから勝手に動くことはない。死んだ直後の俺の魂をこの肉体に移すことで擬似的な蘇生ができる。リアルで何度でも蘇るが出来る。夢が広がる。素晴らしい。
取り敢えず戦闘用の機能をつけておこう。
まずは義手にして、大量の兵器でもつけておこう。
アイ○ンマンみたいなビームをとか撃てるようにして、空飛んでミサイル撃ったり出来たらいいな。
だが今の俺ならそれを再現できる。スーツも作れるはずだ。中の無い人形なら何回も使ったことがあるから大丈夫だろう。
作業と同時に夢も広がる、ある意味神に感謝しなきゃな。
およそ5時間半ほどかけてスーツを作り上げた。
スーツを一号機と名付けてテンションは上がった。
実験してる途中で気がついた。
このスーツ耐久値低い、と。
一号機は耐久値が物足りなかったので今度は逆の発想で大きめのスーツを作る。
俺の身長は168cmだが少し大きめに作った結果2m程のスーツができた。
ボディはスライムの核と、異様な頑丈さを持つ金属系の魔物の核を合成して作った『(自称)無敵の黒騎士さん』。
厨二心が燻られた為、魔剣みたいなのも作ってしまった。後カラーリングは黒と赤だ。
名に恥じぬ機動力、攻撃力、耐久値を持っているが、残念ながらボディに属性を付与できなかった。原因としてはボディーが細かすぎるので全てに属性を付与できなかったということだ。
細かすぎるというは、このスーツはスライムの核と金属製の魔物の核を複合して作った微粒子で全身を覆う構造になっている。付与は一つのものに対してしか付与できない。
つまり何万回も付与しなければならないわけだ。
凄くめんどくさいのでしないが。
後、飛行する機能が付かなかった。
頑張って飛ばそうと試行錯誤した結果、翼を生やすことにした。黒い翼って何か痛くていいよな(錯覚)。
もうここまできたら引き下がれない。
そんな感情が俺の中で渦巻く。
気がつけばもう半日以上経っていた。
作業に集中しすぎたせいか、寝るのを完全に忘れていた。
少し体を休めるとしよう。
いくらストックがあるとはいえ、精神面でのストックはないからな。
適度な休憩は大事だ。
と言うわけで今から寝る。
「ますたぁー、どこにいるのですかー? 」
ごめん、さっきの嘘。
彼女の事忘れてた。
ちょっと話ししてきます。
試験前日なのに遊び呆けている自分をどうにかしたいです