傲慢なる道徳。
ちぐはぐ
分かりやすく言えばそんな関係
いつもすれ違い
いつもぶつかり合う
互いの想いなど考慮しない
互いの行為など気にしない
なのになぜ一緒に居られるのか
二文字の言葉を創ったのは神ではない
恋だとかには下心があるが
鎖には一切それがない
全てを縛り付けるだけ
ただ
それだけ
冷えきった空気
ふたりは何も話さない
もう
修復できないのか
一度たりとも足並みは揃わず
歯車は大きく外れていた
かつての激情は何処へ行ったのか
躯は熱を棄て
心はそっぽを向いていた
今や定番となった光景
かたや酒を嗜み
かたや片付けに没頭
結婚なんて最早なんの意味も持たない
窓に打ち付ける水滴に
耳を傾けるまでもなかった
木霊するざわめき
デジタル音がせめてもの救いか
突如
モニター上部で警告が促される
同時に唸るサイレン
連絡を取るための機械から鳴り響く
それだけは見逃せず
食い入るように意識は連なる
緊急警報
けたたましい歪な耳心地
窓の外は煌々と照らされていた
ふたりは何も発さずに
目配せだけで通じあう
命は大切だと
たとえそこに愛はなくとも
思い遣りは大切だと
たとえそこに縁がなくとも
人間は何があろうと互いに尊重する
そういう生き物である
そういう業を背負っている
苦しさを
切なさを
担い庇いあえる
尊い生き物である
より良い明日へと向かう
手と手を取り合う
気高くも儚いのだ
蔑むのは忘れよう
自然と掌は重なり
ふたりは駆け出した
揉めることの面倒さ
命に勝るものはない
欲などは要らない
生きている限り
希望を棄てるな
歩み寄ることが全てである
憎しみよ
愛で埋まれ
私は今も
明日を信じる
この鼓動が消えぬ限り
勢いだけで書きました。
あまり気にしないでください。
≡3 シュッ