愚かな君へ
こんばんはRINです!!
初小説でここまで難しい内容になると思ってもいませんでした…(笑)
まぁ、自分で展開を書かなかった自分の罪ですね((+_+))
これからは自分で展開できるように頑張ります(*'ω'*)
第ニ章 (RIN)
一人に少年に目を向けたのは急に立ち上がったからだ。何々、素晴らしいお出迎えでもあるのかな?と期待をしたが、それは違った。
ーーバーン!!
と、大きな音とともに火薬の匂い。義足が喋りだしたときと、同様に自分をこんなにも疑う事になるとは思いもしなかった。後ろを振り返ると大きな穴。前を振り返るとみな立ち上がり拳銃を自分に向けていた。
「みんなお出迎えありがとう。一つお願いしてもいいかな?手に持ってるものを下ろしてもらえないですかね………?」
なぜかこのときは緊張せず話せた。やったね!
まぁ、ピンチには変わりはないけど………
ーーバーン!!
またもや同じ音と匂い。きっと、この二発目の銃弾は
"警告"
次はないことを示していたのであろう。クラス全員で自分を殺す意思がある事の証明。初めからこんなに嫌われる事になるとは思ってもいなかった。これからは誰を信じればいいのだろうか……助けて先生!!
先生に目を向けると、これまた拳銃。
そのとき、脳裏にある風景がよぎった。これは走馬灯か何かか?
ー君は優しいね。だから…
また気になることを思い出した。また中途半端で終わりやがって。
まぁ、ここで死ぬなら覚えていようが関係ないが。
気を紛らわそう深呼吸をし、後ろの黒板を見ようとしたとき、視界の一部で一人の少年が不気味な笑みを浮かべているのが見えた。
これはやばいと思い、頭を丸めてしゃがみこんだ。
なぜ頭を丸めてしゃがみこんだって?災害のときと同じで、頭を隠せば、多少なり助かるんじゃないかと思ったんだよ!! 安直、単純で悪かったな!!
と、どうでもいい事を考えていると、廊下の外で聞き覚えのある声がした。
『主、放っておいてよろしいのですか?』
「俺には関係のないことだ」
『我に嘘は通じません』
「あぁ、クソッ! 頭が良いならなんとかしろ」
『銃口より一斉に射撃する弾丸から彼を守れる可能性は0パーセント』
「物事に確率論はない。起きるか起きないかだけだ。――磁石出せ」
『仰せのままに』
一体何を言っているのかさっぱりわからなかった。何か金属と金属のぶつかるような音がした。音が鳴り止んだ途端に、突然自分の義足に何かくっついたような気がした。
恐る恐る義足を見ると、そこには真っ黒な"手"。驚き、思わず尻餅をついた。そこに追い打ちをかけるかのように、少年が自分を覗き込んでいた。
右手で真っ黒な手をとり、自分に対して体を向けたとき、またもや自分の目を疑った。
(どれだけ、自分の目を疑ってんだよ、現実を見ろ。)
と、自分の心の声。
その少年には左手がなかった。何かお礼を言おうと試みたが、何も言えなかった。その少年の目は"人殺しに慣れた目"をしていた。自分はその目に怖じ気づいて、何も話す事が出来なかった。
「電磁石、オフ」
『――仰せのままに』
真っ黒な義手?のようなものを左手に戻したと同時にまた一方的に義足は話し始めた。
【紹介が遅れました。我が黒埜学園へようこそ】
「殺し合いをさせてどういう了見だ」
と少年は言ったが、自分と同じように無視。そして、また一方的に話し始めた。
【この学園にはある校則があります】
ー一クラス30人の同時殺人。
それはこの学園に踏み入れれば最後。高三の夏、卒業をかけた命の物語が開かれる序章に過ぎない。
――校則一。 この学園で本名を名乗ってはならない。
…………
「は? この時点で俺、校則違反じゃねーか! 俺はこれからどうすればいいんだ? 退学か? それとも射殺か? どうにか言えよこのクソ義足さんよ!!!」
やっと声が出たと思ったら第一声がこんな汚い言葉。しかも人がいる前で。
急に恥ずかしくなり、上を向いたが義手を付けた少年はいなかった。
まだ、お礼もしていないのに。
立ち上がり、廊下に出ようとした途端に、義足は話し始めた。
『今の言葉は録音ですので気にせず。今日はオリエンテーションです。今日は"あなたたち"のために用意されていたのです。彼は”偽物”の先生に気づいていたので、あなたのような自己紹介を設ける事はしませんでした。しかし、あなたは気がつかない。周りに目を配らない愚か者なのです。彼にはまだこの説明がされてはいませんが、あの義手の事だ、これから彼に話すでしょう。君も彼もこのクラスは”偽物”なのです。もちろん、ここに倒れている生徒たちも”偽物”、ただのガラクタです。これからこの学園について学園長直々にお話があるでしょう。体育館に向かいなさい。』
もう、頭がパンクしそうだった。ってか、話し過ぎだ。
正直、義足の言ってる事が理解できなかった。俺は何のためにこの"黒埜学園"に呼ばれたのか、何のためにこの気持ちの悪い義手を付けられたのか、何のために……
考えれば考えるほどたくさんのことがあった。しかし、"生き延びたい"という気持ちが勝り、あの義手と同じように何かこの義足にも能力があると思い、この義足に聞いた。
「お前にもあの義手と同じように何か能力があるのか?」
『………』
返事がないただの………
『言い忘れてました。あなたの言葉を聞くためには"足の母指球"に話しかけてください。初めて話しかけたとき、あなた、私の母指球を強く押していたので、あなたの返答がよく聞こえていませんでした。ムカついたので一方的に話をさせていただきました。』
どこまで不便な義足だ。そして生意気だ。と、心の底から思ったが、能力を聞くため、"生き抜く"ためにしゃがみ込み、同じ事を言った。
「お前にもあの義手と同じように何か能力があるのか!?」
『私には"殺傷能力"はありません。私にはあなたのこと、あなたの大事なものを"守る能力"しか備え持っていません。』
「この学園の目的、"クラス30人の同時殺人"は厳しそうだな。まぁ、退屈な生活を送らなくてすみそうだ、これからもよろしく頼む。」
義足に話をし、廊下に向かった。
今日は自分が臆病なこと、体が硬いことが分かった。
(これから毎日ストレッチしよう)
と、心の中で思いながら、体育館を目指した。
お読みいただきありがとうございました!!
なかなか、話を進めるが遅くて申しわけないです…
そこで、ちゅーぼー。様と相談して、更新速度を早くすることになりました!
日にちは隔週水曜日深夜と、これまで通り毎週土曜日深夜に更新する予定です!
次回、2017/10/04(水)深夜予定です!
読者の皆様、これからもよろしくお願いいたします!