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話し合わない僕らはタイトルをつけない。  作者: 夜更かしした僕らは夢をみない
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降参なきものに心(いのち)なし

改めて、今回は、ちゅーぼー。ですm(_ _)m

ほほぉーバトンが行き来しましたね(=_=)

こんな感じで続いていくんでしょうね(^_^)/~

とはいえ、転校先を書いて欲しかったのに被せてくるとはいきなりキャラが薄まってしまう(-_-;)

第一章(ちゅーぼー。)


 ライトが転校してきて一週間になる。学園から支給されたブレザーを着て七回目の朝日。この季節は日の出は早く日没は遅い――――夏。


「――――懐かしいなぁ。平穏がまったく帰ってこない」



 一週間も前の話だ。

 ライトは左腕の疼きに悩まされた。外すことも何百回と考えたのだが外し方が分からない。なんせこの腕は俺より頭が良いらしい。根元から切り落とすということも考えたのだが…………。

『愚かな考えの主。我を切り落とし出血多量で死にかけるのとただ我に従い便利に生きるのどちらが良いかなど“考えるまでもない”』

 ライトの思考さえも読み取る左手は身体の一部であり、そうでない。

 寄生獣のようなものだ。ライトは“ヒダリー”と呼ぶことも考えたが…………。


 ――結局左手は“あの時に”失ったのだ。

 この義手に名前はない。


 転校してきた初日だ。ライトが感じたのは慣れ親しんだ“殺気”と言われるモノだ。

 この学校にはそれが充満していた。直線的に長く続く廊下はかなり遠いが視認できるほど。そしてこの学園の非常はトイレや更衣室である。男女共用とされた格一定の位置に点在するトイレ・更衣室の類いはすべて個室となっていて使用していないことを確認できれば男女問わず入ることが出来る。

 “何か”があった時、この廊下は逃げ道のない一本道となる。


「この学園は何かがおかしい」


『設計を検索いたしました』


「義手っ、しゃべるな。怪しまれる」


『しかし、主。主は今帰路に沿って歩いています』


「あたりまえだ。何事も起きないうちに帰るに決まってるだろ」


『主が求めているモノはここにあります』


「俺が求めているのは“平穏”。ただそれだけだ」


『そうではありません』


「主の言うことが理解できないか? 鉄くず」


『我に嘘は通じません』


「――――だったら」




 ーー『ミ、ミ、ミ、ミノ=レ、レ、レフト』でしゅ!こ、こ、ここれからよろしくお願いっしゅ!


 そうやって聞こえた。ライトのいる廊下に面した教室の中。盛大な自己紹介。

 なにもおかしな事はない。可笑おかしな自己紹介ではあったが窓ごしに見る教室の中からは殺気が爆発した。


 在校生らが取り出したのは――――拳銃。


 それを名乗った彼に向けたのだ。

 彼は瞬時にそれを悟ったのだろう。弱者、故の危機管理能力。彼はすぐにしゃがみ込んだがこの学園には逃げ場はない。そういう作りだから。

 なにをトリガーに殺しがはじまるのかは分からない。


『主、放っておいてよろしいのですか?』


「俺には関係のないことだ」


『我に嘘は通じません』


「あぁ、クソッ! 頭が良いならなんとかしろ」


『銃口より一斉に射撃する弾丸から彼を守れる可能性は0パーセント』


「物事に確率論はない。起きるか起きないかだけだ。――磁石出せ」


『仰せのままに』


 左の義手の白銀の装甲に火花が走る。義手のボディを高圧の電撃が応酬する。

 すると近くの在校生の手元から拳銃がライトの方へと飛んでくる。


 それに続いて次々と弾丸やら拳銃やらが四方八方から引きつけられる。


 ――電磁石。


 高圧な電源は磁力を生み弾丸、机もろとも金属をすべて引き寄せた。

 引き寄せた金属は在校生の血肉を貫通して白銀の装甲に着弾した。なんと滑稽な姿だ。たった数センチの弾丸の何百の塊が何十もの人間を葬り去る。


 ……結局、俺はなにがしたいんだ!?


 銃弾は熱を高電圧の帯びた義手に溶けて変形する。最終的に原型を留めず幾弾の金属はすべて一つの塊となった。血肉をかきむしった赤の塊。


 すると金属は“すべて吸い寄せた”というのに血に染まった紅の義手は未だに震えたままだった。

 ――すると、義手は肩から外れ一目散に飛んでいった。

 全く動かぬ金属に引き寄せられたのだ。それは自己紹介の転校生ミノ=レフトの脚だった。ライトと同じく転校生の彼――ミノ=レフトは腰を抜かして尻餅をついた。

 ライトの左手がないこと。…………それから義手が赤より黒く血色に染まりきっていたことに――。


 ライトは倒れこんだレフトをのぞき込んだ。そしてなにも言わずに義手を掴んだ。ミノは怖じ気づいて無言のまま動かなかった。


「電磁石、オフ」


『――仰せのままに』


 磁力にびくともしなかった重厚で重々しい白銀に輝く義足を目にした。


(――コイツもよく分からず義足に導かれたのか?)



 するとその白は同時期に発音した。



【紹介が遅れました。我が黒埜学園くろのがくえんへようこそ】



 それはこの学校へとライトを導いた怪しい謎の声。


「殺し合いをさせてどういう了見だ」


 その問いに返答はなかった。

 ――へんじはない。ただの…………録音テープのようだ。


【この学園にはある校則があります】


 ――一クラス30人の同時殺人。

 それはこの学園に踏み入れれば最後。高三の夏、卒業をかけた命の物語が開かれる序章に過ぎない。


  ――校則一。 この学園で本名を名乗ってはならない。


一読ありがとうございますm(_ _)m

まぁこんな感じで、様子見を(=_=)

とはいえ、大規模殺人(?)

RIN様、どう返しますかっ!?これは転校先を書かなかった戒めです(^_^;)


次回、2017/09/29(金)深夜予定

御願いいたします。それと急展開来るかもという持ち上げはやめてくださいね(^_^;)


読者の皆様、お気軽にお声かけください

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