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そして俺達は仕方なく冒険に旅立つ

前回のあらすじ

台所で人妻が熟女30人を倒した。

娘(美少女)が母(人妻)をぶっ潰した。


台所は悲惨な状況になっていた。


壁や床は血だらけで、30人の力尽きた熟女達と人妻が1人地面にめりこんでいた。


その殺伐とした空間にそぐわない可憐な美少女が立っているが、手には血糊がびっしりついた猪の丸干しをつかんでいた。


「さぁ〜て、さてさてぇ〜。皆いなくなっちゃったし。お嫁さんはアタイで決まりかな?」


美少女はニコニコしながら俺に抱きついてきた。


「そっそうだな。ハーレム1人目はお前に決定だ!」


顔に返り血を浴びてちょっと怖いけど文句の言いようのない美少女だ。性格に難がありそうだが、可愛いは正義なので可愛いからいいのだ!


「なりませぬ!なりませぬのじゃ!」


何故か村長がと表情をワナワナと震えだした。


「そっそんな小娘を嫁にするくらいなら……このワシをハーレムに入れてくだされ!!」

「……は!?」


村長は意味不明な発言をしながらジワジワと俺に近づいてきた。目がいっちゃってるし、何か粘着質で嫌な感じのオーラがにじみでている。


村長のLv1だったはずのLvが500!1000!10000!とグングンあがっていく。


恐ろしい!俺は脚が震え、冷や汗が滝のようにでた。本能が危険だと全力で警報を鳴らした!


「涼様のお嫁さんになるのじゃぁあああ!!」


村長が凄い速度で飛びかかって来た!


逃げないとヤられる!!


そう思った俺は全力で逃げ出していた。


家の外にでた瞬間、村中まがまがしいオーラに包まれていた。


家の周りに、左手に真っ赤な包帯を巻いた村人達が集まっていた。その数ざっと数えて300人はいる。


「「「ふふふふふっ!私に逆らおうなんて137億年早いのよ!!」」」


村人300人が同時に喋りだした!


村人達はまがまがしいオーラを放ちながら封印された左手を解放した。


「「「早く冒険にでて魔王を絶滅させて来いやあああ!!」」」


村人達が飛びかかって来る。


鑑定によると村人達は、【女神託】というチートスキルを使っている様だ。


効果は、女神が取り付いて自由に操ることができるらしい。スキルというか女神の呪いだとしか思えない。


村人達は操られているだけなので洗脳しても効果はないだろう。


俺が引きこもっている間に、女神は真綿で首を絞めるように、じわじわと村人達を魔改造して俺を村から追い出す包囲網を作っていた様だ。


引きこもれば女神に抵抗できると思っていたのに、俺は女神の手の内であがいていただけなのか……。


しかたねぇ、クソ女神の思い通りにしてやるよ!


「勇者ビィーム!」


俺は村人達にビームを打ち込み、一直線にできた道を走り出した。


「待ちなされぇえ!涼様〜!置いてきぼりは嫌なのじゃ〜!!」


村長が追いかけてくる。


村長を鑑定すると【涼様LOVE】という謎すぎる名前のチートスキルを発動させていた。


効果は、涼様の事を強く想うほどLvやスキルが超強化されるという、女神の悪意に満ちた物だった。涼様の事を想うあまり暴走するというひどい副作用付きらしい。


「クソ女神!!いつか必ずぶっ殺す!」


俺は村人達や村長から全力で逃げながら叫び、必ず女神に仕返しをしてやると心に強く誓った。


「涼様ぁー待つのじゃ〜!」

「涼様〜!アタイも連れて行って〜!」


村長の方から女性の声が聞こえた。

見てみると、あの美少女が村長の頭につかまって乗っていた。


「愛の鉄槌!」

「グヘッ!」


美少女が猪の丸干しで村長を叩き潰した。


【愛の鉄槌】はチートスキルだったらしく、超ダメージに一定時間行動不能にする効果がある様だ。


美少女は叩き潰した勢いで飛び上がり、俺の背中に飛びついた。


美少女をおんぶしたまま村の出口まで全力で走り抜けた。


「これからよろしくね!」

「あぁ、よろしく」


俺はクソ女神の陰謀により、村長と村人達に追われ、致し方なく冒険の旅にでるのであった。

やっと冒険の旅にでました。

ヒロインもちゃんと登場しましたし

やっと物語らしくなってきましたね。

お話はまだまだ続きますのでお楽しみに٩꒰๑❛▿❛ ॢ̩꒱

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