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村長(大勇者)の日常と日常の崩壊

村長視点です。

何故か村の文化レベルが縄文時代設定になりました。

村長の語尾の「のじゃ」が超しつこいですが、今回限りなのでご容赦くださいな٩꒰๑❛▿❛ ॢ̩꒱


前回のあらすじ

引きこもりに失敗して結局、魔物を大量虐殺した。

ワシは、はじめての村の村長じゃ。


村を守るのが仕事で事件がおこるとすぐに駆けつけて力づくで解決しておったわい。

じゃが今は、涼様のお世話をするのが一番の仕事となったのじゃ。


何故、涼様がワシの家に住む様になったのか思い出せないのじゃが、気にしないのじゃ。その前に何か凄く嫌な事があった様な気がしたのじゃが気のせいなのじゃ。


朝早く起きて広場で新鮮な食材を村長権限で徴収して家に帰って朝ごはんを作る。今日は、ドングリクッキーと桑の実ジュースじゃ。

ドングリはアク抜きが大変なのじゃ。


涼様も最初の頃は、口に合わなかった様で食べてくれなかったが、3日ほどしたらお腹が減ったらしく、今じゃ美味い美味いと言いながら食べてくれるので作りがいがあるのじゃ。


できた朝ごはんを寝室に運んで涼様に食べさせる。涼様は食べ終わるとまた寝始める。朝寝と言うものらしく、そのまま昼ごはんまで寝るそうじゃ。


もちろん昼ごはんの後は昼寝するそうじゃぞ。


ワシは昼ごはんの準備までの間に、俺のハーレム選考とやらのために、候補の娘達の家に一軒ずつ周って、実際にこの目で確かめて、涼様にふさわしいかチェックするのじゃ。


夕方には最終選考があるから大忙しなのじゃ。


ワシは、竪穴式住居の入り口で立ち止まり声をあげた。


「おじゃましますのじゃ!」

「村長様、おはようございますぅ〜」


水色のポニーテールの美少女がでてきた。まつ毛が長くパッチリとしたお目々。細身で胸も小さくスラリとした印象の子だ。好きな人はヨダレを垂らして喜びそうだ。


「ちと若いのう。何歳になるのじゃ?」

「今年で16になりました」

「う〜ん、出産経験はまだじゃったか?」

「お恥ずかしながらまだです・・・」

「それじゃとちょっと心配じゃな。候補から外しておくのじゃ」

「そんな!アタイは一目見た時から涼様の事が好きなんです!あの冷たそうな瞳で見つめられたらと思ったらゾクゾクしてたまりません!」


娘は、ヨダレを垂らしてちょっと危ない表情で彼の姿を思い出していた。きっと少しだけヤンデレな子なのじゃろう。


「ダメじゃ、ダメじゃ!ちゃんと安心して世継ぎを産める娘じゃなければ、涼様の嫁などにはできんのじゃ!」


ワシは、つかみかかってくる娘を引きはがそうとしていると、家の奥から娘の母親がでてきた。


「あら、村長さんいらっしゃい。村長さんに迷惑かけちゃダメじゃない。ほら手をはなして」


ワシは娘の母親を一目みて、ピンときたのじゃ!


「おぉ、娘の母親よ、久しぶりじゃな。ところでおぬし、今年で何歳になるのじゃったかな?」

「48歳になりました」

「出産経験は?」

「皆、もう成長しましたし、祭の時にできた子達で父親が皆違うので、家にはおりませんが15人ほど」

「お主!ハーレム候補になるのじゃ!」

「はい?」

「涼様の嫁を選んでおるのじゃ!嫁になれたら毎日ごはんをお腹いっぱい食べさせてやるのじゃ!」

「ちょっと!おっかあ!アタイが涼様のお嫁さんになるんだからね!?」

「うーんどうしようかしら、お腹いっぱいごはんを食べれるのは魅力的よね」

「うわ〜ん!アタイ絶対諦めないんだからぁあ〜!!」

「さいしゅうせんこうやらを、夕方にワシの家で行うから嫁になる気があったら来るんじゃぞ」


娘がワァワァわめきたてるのを無視して家をでた。この調子であと30件ほどまわるのじゃ。


( ̄O ̄;)( ̄O ̄;)( ̄O ̄;)( ̄O ̄;)


無事全部まわれたのじゃ。後は帰って涼様にお昼ごはんを作るのじゃ。


「ぎゃああ!」

「あっ!ゴメン!大丈夫か!?」

「ちょっとアンタ!?うわぁあ!」

「ぎゃああ!」


家に向かって歩いていると悲鳴があがった。

また魔物でも襲撃してきたのか!?


広場に行くと大量の村人が血を吐いて倒れていた。

頭が痛い!何なのじゃ!前にもこの様な事があった気がするのじゃが思い出せないのじゃ!


「おい!何があったのじゃ!落ち着くのじゃ!」


ワシは血を吐き痙攣する村人を抱きかかえ声をかけた。しかしその村人はすぐに息絶えて動かなくなってしまった。

その時、背後から何者かが近寄って来た。


「村長様ぁ〜!助けてくだせぇえ!!」


いつも村の入り口で案内をしている看板村人だった。彼は混乱した様にワシにしがみついた。


その瞬間、ワシは血を吐いた。


看板村人の左手を見ると、まがまがしいオーラを放ち、即死系のチートスキルだと分かった。今すぐ【チートスキル反射】を使えば助かるが、ワシは愛する村人を殺す事などできやしなかったのじゃ。


ワシは薄くなって行く意識の中で、看板村人以外にも何人も、まがまがしい左手を持ち混乱する村人達がいるのが目に入った。


涼様、申し訳ございません。お昼ごはんを作ってあげれそうにありません。夕方には復活しますので、お昼は台所に吊るしてあるオーク(魔王)の干し肉で我慢してください……。


そうしてワシは息絶えたのだった。


看板村人が普通に喋っててビックリされたかと思いますが、仕事で看板をしている時以外は、普通に喋れる様です。

今回は読むの大変だったと思いますが読んでくださりありがとうございました。

今回は今後の為に必要な話となってる様な気がします。

次回一体何がおこるのか、お楽しみに٩꒰๑❛▿❛ ॢ̩꒱

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