村長の秘密
前回のあらすじ
村長があらわれて、大魔帝ビームを1万倍反射して大魔帝を吹っ飛ばした。
大魔帝達が居なくなり、空母の甲板には燃え盛る国民達と、おっさん達、シロと村長だけになった。
村長は燃える国民を適当にあしらっている。
「何ですか?今のは……」
葦男(佐藤A)は呆然とした。
「母上が新しくワシに埋め込んだチートが中々面白かったんでな、先ほどチートを失ったが再現してみたのじゃ」
村長は国民達を適当に転がしながら、アシヲ達に振り返る。
「義父様!チートを失われたのに何故そんなに強いのですか?それに女神が義父様のお母様!?」
アシヲがビックリして飛び上がり村長に質問した。
その質問にシロが説明してくれた。
「女神は、ボクのお婆様で、お父様は戦神だピョン!チートが無くても、チートの元となる神の力を持っているピョン!」
「「「えぇぇぇーっ!?」」」
おっさん勇者達は驚いた。
「佐藤A、お前、知らずにとんでもない所に婿入りしたんだな……」
「シロさんも神様なんですか?」
おっさん達は、あたふたしながらたずねる。
「ボクのお母様は兎人という人間なので一応、神の使いという扱いだけど人間だピョン!あっ、あの天の使いとは関係ないからね!?あれはお婆様がチートで操っているただの人間ピョン」
シロがピョコピョコしながら話してくれた。
「ワシは母上に会うために、この異世界【黄泉】に来たのじゃが、母上は壊れてしまっていたのじゃ。何としてでも母上の暴走を止めようと頑張ったが、その時ワシは、母上にチートという呪縛をかけられていて、行動を制限され何もできなかったのじゃ、ワシは諦めず何千年もの時間を掛けて、ついにワシにかかった呪縛を解くことができたのじゃ!」
「ボクはお父様の計画を成功させるためにお婆様に近づき、操られているフリをしていたんだピョン!」
「なるほど、それで我々を罠にハメるフリをして姉御に、はじめての村を担当する女神を倒させたんですね」
「A子はワシの姉御である太陽神の末裔、鏡の真の力を扱う事のできる存在じゃ、母上を恨む様にワシが誘導した米原涼と彼女を組ませれば、必然と彼女は母上に鏡を使う事になるという寸法じゃ。微調整はシロに任せたがな」
「微調整というより丸投げだったピョンよ?ボク、凄い苦労したピョン!」
「で……オイラの役割は?」
アシヲが不思議そうにたずねた。
「アシヲぴょんは好きだったから結婚したんだピョン!」
「ムカデや蜂で襲ったのはただのヤキモチじゃよ。ワシの娘の婿になるからには姉御や米原より立派な王国を作れる位の甲斐性がないと許さんぞ?この後すぐに作るのじゃ」
「アシヲぴょん大国、楽しみにしてるピョン!」
アシヲは計画に関係なかった様だ……。
「それにしても、米原涼……いや、日本武尊、今回こそは弟橘比売命と結ばれるといいのう……」
村長は海を見つめてつぶやいた。
アシヲはやっぱりアシヲでしたね( ̄O ̄;)
アシヲ、頑張って大国主になるんだ。
次回、村長一家が大活躍します。
お楽しみに٩꒰๑❛▿❛ ॢ̩꒱




