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邪神の秘密

前回のあらすじ


必殺【八百万(やおよろず)】を使い邪神を倒したタヌーだったが、俺達の危機を察知し、ダンジョン最下層に急ぐのであった。

「ちくしょう!倒しても倒しても湧いてきやがるぜ!」


佐藤Aが、魔物を叩きながら叫んだ。


俺達は191階まで降りてきていた。


「ノークールタイムのデスバトルだにゃ〜!」

「最下層に魔物の復活地点があって、倒しても一瞬で復活している様です」

「復活って、普通は6時間位かかりませんこと?一瞬なんておかしいですわっ」


最下層にある神器(ゴッドコア)のせいか、それとも別の何かがあるのか?


「ミミ!倒すのをやめて喰って行くぞ!」

「はい!なのですわ!」

「エーコも、倒さないで【愛の鉄槌】で行動不能にしていってくれ!」

「りょ〜かい!」

「他の皆も、不殺(ころさない)系スキルで頼む!」

「「「了解!!」」」



俺達は、魔物を殺さず、食べ、押し潰し、吹っ飛ばし、どん引きさせ、おもいおもいの方法で無力化しながら全速力で進んだ。


「おい兄ちゃん!あの階段で196階、最下層だ!あの魔物の塊を突破するぞ!」


皆、階段を埋め尽くす魔物に飛びかかり押さえ込み吹っ飛ばす。階段にわずかな隙間が生まれた。


「ミスターリョー!ナウにゴーにゃ〜!」


俺は隙間に飛び込み魔物をかきわけた。


そして、196階にたどり着いた、その時だった。


ベキッ!ベキベキッ!!


激痛と共に胸がおかしな音を立てた。


みてみると、禍々(まがまが)しい破滅のオーラが突き刺さり、魂を砕こうとしていた。


「「ふん!妾を(はか)った罪は重いぞよ?」」


前をみると、ひしめき合う魔物の中に邪神が2人、こちらを向き立っていた。


「何で邪神が2人もいるんだよ!?」


俺はあまりの事に驚き叫んだ。


邪神とクソ女神が一緒にいるのだと、一瞬思ったけど違う、邪神が確かに2人いる。


邪神が、神器(ゴッドコア)を放置して攻め上がって来る事ができた事、魔物を倒しても最下層からすぐ復活してきた事、それは全て、邪神が2人いるからできる事だったのだ。


1人は俺達と戦い、もう1人は最下層の復活地点で復活作業を高速でおこない、魔物を即復活させていて、邪神が1人倒されても、もう1人が即効で復活させる事ができたのだ。


「「【破滅の(くさび)】!!」」


2人の邪神の手から、破滅の閃光がほとばしり俺の胸を貫いた。


「グファッ!?」


あぁ、これで俺は死ぬ、いや消滅するのか……、この異世界、皆がいて楽しかったけど、やっぱりクソだったな……。


……あれ?……何ともない?


俺の胸元で、王の証である勾玉が光っていた。


「「ぐっ貴様!それは神代の祭器!ヤツらの力を秘めた忌々しい物!妾が打ち砕いてやる!!」」


邪神達が、勾玉を壊そうと手を伸ばす。


「そうはさせないよぉ〜!」


俺の後ろからエーコが飛び出し、王妃の証、鏡を邪神達に向けた。エーコの水色の髪が真っ赤に染まり、灼熱(しゃくねつ)の太陽のオーラがあふれ出し、鏡を反射して邪神を包み込んだ。


「「バカな!?太陽神の末裔(まつえい)か!!グアァアアアアアアッ!!」」


邪神が光にかき消され、消滅した。


「リョーたん!女神は2人いたんだポン!気をつけるポン!ってあれ?いないポン」


タヌーが凄い勢いで入ってきた。


「タヌーさん、女神はエーコ様が倒しました」


クルゥリーがタヌーに説明した。


「ふぅ〜」

「おいエーコ!大丈夫か!?」


エーコが倒れかけたので、俺が支える。


「大丈夫、ちょっと気が抜けただけだから、怖かったぁ〜」


エーコの髪は元の水色に戻り、汗でびっしょりだった。


「おつかれさま」


俺はエーコの頭を()でてやり、ギュッと抱きしめた。

ついに邪神を倒しちゃいましたね。

これから一体どうなって行くのでしょうか?(๑′ᴗ‵๑)


次回は、エーコの勇者の剣の秘密が明らかに!?

お楽しみに٩꒰๑❛▿❛ ॢ̩꒱

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