佐藤Aの嫁のシロちゃん
前回のあらすじ
ダンジョンを作るのに不可欠な魔物を操るチートを佐藤Aの嫁が持っている事がわかりました。
佐藤Aの嫁が、空母のアンテナに丸干しされてました。
空母の甲板の上で、白い髪のツインテールで赤い目をしていて、兎の耳と尻尾が生えた美少女がよこたわっている。
ワニザメにやられたのか皮膚が剥がれていたり、噛み跡がいたる所に付いていて痛々しい。
エーコは、この状態で塩を塗ったのか、鬼だな。
「シロ!まってろ今すぐ治してやるぞ!」
佐藤Aは、リーペに貰った回復薬をシロに塗り、みるみるうちに傷が治っていった。
「あぁ、また助けられてしまいましたピョン」
シロは、佐藤Aとはじめて出会った時の事を思い出した。
「あの時も、ワニザメに食われてただろ、またワニザメに乗って来たのか?もうやるな」
「・・・はいピョン」
佐藤Aの話によると、佐藤Aの居る空母に来るために、ワニザメにチートスキル【モンスター詐欺】を使用して陸から空母まで一直線に並ばせて、その上を歩いて来たらしい。
だが、空母に到着する寸前に調子にのって【モンスター詐欺】を解除して「騙されてやんのバーカピョ〜ン」と叫んで甲板に着地しようとしたら、足が滑って海に真っ逆さま。
そしてワニザメの胃に収まったという訳だ。アホだな。
昔、佐藤Aと出会った時も同じ状態で佐藤Aに助けられて、それがきっかけで結婚したらしい。
佐藤Aとシロちゃんがイチャイチャしていると、エーコが気まずそうに近づいて来た。
「シロちゃんごめんね!3年ぶりで大人っぽくなってて気がつかなかったよ!」
「あれ?エーコちゃん?エーコちゃんなの!?久しぶりピョン!!いいよもう、エーコちゃんなら仕方ないピョン!」
エーコとシロちゃんが抱きあって再会を喜んだ。シロちゃんも、はじめての村の村娘だったらしい、しかもあの村長の娘なのだそうだ。孫じゃないのか。話をきくと、8人兄弟の末っ子だから、長男とかなり歳が離れている様だ。
それにしても、エーコは昔から食い意地張ってたんだな。
( ̄O ̄;)( ̄O ̄;)( ̄O ̄;)( ̄O ̄;)
「こんなもんですピョン?」
「「「おぉ〜!」」」
ダンジョン内を映す監視カメラに、魔物同士で戦いLvをあげて、適切なLvの階に移動して行く魔物達が映っていた。
「兄ちゃん、これはなかなか快適ですぜ!」
ダンジョンに入ったおっさん達が、モニターごしで話しかけてきた。
「おぉ!もうLv2になったぜ!」
「佐藤A!先輩より先にLvを上げるとは何事だ!」
「高橋!気にするな!さぁ!ゴリゴリLv上げるぞ〜!!」
「「「オォーーーッ!!」」」
おっさん達は、アメーバLv1を鈍器でドゴンドゴン殴って倒していった。
この調子ならすぐ2階に行けそうだな。
安全を確認できたので、国民にも解放する事にした。これで皆Lvが上がれば、早々死ぬヤツはいなくなるだろう。
これで、王都を湖に沈めた俺の罪が、少し減った気がしてホッとした。
これでダンジョンできましたね。
それにしてもエーコ酷いですね( ̄O ̄;)
ここにでてくるワニザメは淡水海水どっちでも大丈夫な魔物なサメです(๑′ᴗ‵๑)
次回は、コピー機でお金を印刷しちゃいます。
お楽しみに٩꒰๑❛▿❛ ॢ̩꒱




