必殺！？ポンポコダンク！
前回のあらすじ
米原学園を作った。
魔帝城の爆撃に巻き込まれて死んだ、おっさん勇者達が学校に転校してきた。
「きゃ〜っ！リーペちゃん頑張って〜！」
「ハッハッハッ！我輩達の守りを越えることができるかな！？」
俺達は、米原学園のある空母の甲板で、バスケットボールをしている。
俺と四天王チームVSおっさん勇者チームで戦っている。エーコは強過ぎるのでチアリーダーの恰好で応援している。もちろん四天王達は体操服を着ている。
「スリーポイントシュートにゃ〜！」
「甘い！必殺〜！勇者肩車〜！」
リーペがボールを高く投げると、おっさん達が縦に5人肩車をする。5人分の高さに上がった佐藤Aが、ボールをキャッチしようと手を伸ばした。
佐藤A、太ってて一番下っ端なのに一番上なんだな。
「甘いのはそっちポン！」
突然ボールが喋ったかと思ったら、ボールがボンッと煙をあげて四天王タヌーになり、空中回転をして佐藤Bの手から逃れた。
「ミミ！パスです！」
「キャッチ！ですわっ!タヌーちゃん、パス！」
「キャ〜ッチ！だポン！！」
リーペの後ろに、ボールを持って隠れていたクルゥリーが、ミミにパスして、さらにミミが飛び上がっているタヌーにパスした。
「ポンポコダーンク！！だポン！」
「させるかーっ！」
タヌーがダンクシュートしようとすると、佐藤Aが肩車から飛び上がりタヌーにせまる！
「タヌーキィーック！！だポン！」
「ぐふぅあ！」
タヌーが佐藤Aを足場にして、さらに飛び上がった！
ズゴーン！
佐藤Aは真下に蹴り落とされ、コンクリートの地面にめり込み、意識をうしなった。
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オイラは、佐藤A(葦男)。
前世のオイラは、8人兄弟の末っ子だった。ある日、兄弟達のマドンナ的存在だった女性とラブラブしていたのを、兄弟達にみつかって殺人未遂されて、病室でトドメをさされて最悪な転生をした。
転生したオイラは、砂浜ではじめての村の村長の娘と恋に落ちて、今度こそ幸せになれると思って村長の家に挨拶に行った。
その日の夜の事だった、村長が娘をとられた腹いせに、なんと！オイラが寝てる布団に、蛇や蜂やムカデを入れてきて殺害しようとしてきたのだ！
ビックリして娘を連れて命からがら村から逃げて助かったが、食料が尽きて困っていた所を助けてくれたのが先輩達だ。
仲間に入れてくださり、勇者として生きる術を教えてくださった恩は忘れない。
そういえば、オイラの嫁、置いてきちゃったなあ、迎えに行ってやらないと……。
(オイラは光を感じ、目が覚めていくのを感じた……。)
「これで、キズのトリートメントコンプリートにゃ〜」
「あと少しで死ぬところでしたね」
「調子にのりすぎたポン、ごめんポン」
「うっ！？オイラ気をうしなっていたのか？」
佐藤Aが意識を取り戻した。
複雑骨折をしていて治療が必要だったので、エーコに回復を頼んだら、キモイからヤダと断られ、仕方なくリーペがスキルで回復薬を作ってくれた。
ひと塗りで複雑骨折がバキバキいいながら完璧に治った。
リーペ万能すぎるな、これから困ったらなんでもリーペに頼もう。
「「「佐藤A氏！大丈夫か〜！？」」」
おっさん達が涙を流しながら佐藤Aに抱きつき、無事を喜んだ。キモイ。
「やはり、Lv1のままだと危ないな」
俺は、ちょっと思う事があって、皆で相談をする事にした。
「Lv1で、Lv3000のタヌーちゃんの蹴りをくらったら死にますわっ」
「占いによると、99%の確率で死んでいましたから、生きてたのが奇跡です」
「サトウA、このドラッグ余ったからギフトするにゃ〜」
「お〜助かる！いつ怪我するか分からない世界だからな」
皆、思いおもいに話した。
俺は、話が落ち着いた所をみはからって、ある計画を話した。
「初心者用ダンジョンを作ろうと思う」
「「「おぉ〜〜！！」」」
面白そうな話に皆、大喜びした。
少しずつキャラクター達の過去が明らかになっていきますね、今日は佐藤Aの話でしたが(笑
次回、ダンジョンを作れ……ない？
お楽しみに٩꒰๑❛▿❛ ॢ̩꒱
