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オヤジ狩りはおしとやかに

前回のあらすじ

エーコちゃんがLv3000にあがった。

おっさん達にからまれた。

今、俺達は小汚い勇者達に囲まれていた。


おっさん達を鑑定したところ、5人とも勇者である事が分かった。初めて会った村人じゃない本物?の勇者である。


Lvは佐藤AがLv999、鈴木がLv2000、高橋がLv3000、田中がLv3500

そして1人だけ大勇者の佐藤BがLv10万、佐藤B強いな!!


名前からして転生者で間違いない。


Lv10万の佐藤Bもいるし、他のやつらもどんなチートスキルを持っているか分からないので、下手に手出しできないな。


「グフフフッ、その旨そうな肉よこせよぉ〜」

「あっ!」

「バキバキッもぐもぐ、何か変な味するけど旨いなぁ〜」


佐藤ALv999がエーコの猪の丸干しを奪い、一口で骨ごと食べてしまった。

なんという大食漢。


「おい佐藤A!我輩達の分まで食うな!」

「一番下っ端の癖に生意気だぞ!あとでお仕置きしてやるからな!!」

「すっすみません先輩方〜」


エーコをみたら震えていた。怖いのかなと思っていたが違ったみたいだ。


「あたいの大事な……、アタイの猪の丸干し返しやがれぇーっ!!」

「グハァ〜ッ!!」


エーコは鬼の表情になり佐藤Aの顔面を思いっきり殴った。


A夫人の娘だけあって食べ物への執着心が凄いようだ。


「佐藤Aがやられた!?」

「ちくしょう!佐藤Aの仇!ぶっ潰してやる!チートスキル【アドレナリンパーティー】」


鈴木Lv2000が放ったスキルは、半径10mに脳内興奮物質アドレナリンを充満させる事によって、鈍器を持つ人間を発狂の渦に巻き込み、リミッターを外す事により、スピード、破壊力、精神的なヤバさを超強化するものである。

ちなみに、鈴木は鉄パイプ、高橋が釘バット、田中がゲバ棒、何故か佐藤Bはガラスの灰皿を持っていた。


俺の武器は剣、エーコは今、武器を持っていない。おっさん勇者達だけ超強化された状態になった。


俺でも勝てるか分からない状態になってしまった。かなりマズイ。


俺は動く事ができずに固まっていた。

しかし、エーコが動き出した。


狙いは佐藤Aが装備していた巨大な鉄球にギザギザの刃が付いたソードメイス。

何故一番下っ端が、一番強そうな鈍器を持っているのか分からないが、エーコはソードメイスをつかみ取り、アドレナリンを深く吸いこんだ。


「エヒヒッ!イヒヒヒヒィィイ!!」


精神的にヤバいエーコがさらにヤバくなり、周囲に恐怖をふりまいた!

エーコは、半径50mに【恐気の空間】を展開する。


おっさん勇者達が震えだし、あの佐藤BLv10万まで冷や汗を垂らしている。


「キィヤァァーッ!!」


狂戦士化したエーコが、固まって動けなくなった鈴木・高橋・田中を次々と叩き潰していく。


「これでもくらえ!」


佐藤Bが、ガラスの灰皿を投げつけてきた。

エーコは素早く避けて佐藤Bを叩き潰す。


Lv10万もあるせいで一撃では倒せない様で、ボコボコと連続で叩き続ける。


しかし佐藤Bはニヤニヤとしている。


その時だった。


「くはっ、あっ……?」


急にエーコが血を吐いた。


避けたはずのガラスの灰皿がブーメランの様に戻ってきて、エーコの後頭部に当たったのだ。


「引っかかったな!我輩のチートスキル【殴った者を即死させる灰皿】をくらえばもう助かる事はない、我輩の勝利だ」

ゲバ棒はゲバルト棒の略で、木の角材をそのまま武器として使ったものです。昔、高学歴の学生達がこぞって使っていたそうで、殴られると結構、痛いらしいですよ?

次回、エーコちゃん激おこぷんぷん丸です。お楽しみに٩꒰๑❛▿❛ ॢ̩꒱


鈍器→重みのある殴って使う武器の事。

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