聖なる夜の物語
シャンシャンシャンシャンシャンシャン♪
ジングッベ~ジングッベ~すっずっが~な~る~♪
12月になると、日本はクリスマス一色。
ここ、聖夜町でも街路樹にイルミネーションが施され、夕方から夜にかけて町全体が華々しく飾られる。
そんな町の中に、とある1人の兄妹がおりました。
「サンタなんてホントはいなんだよ!!」
「お兄ちゃんの嘘つきっ!!
サンタさんは絶対居るよっ。
毎年プレゼントだって貰ってるもん!!」
「みちるはばかだなぁ。
あれは父さん達が用意してくれてるんだ。
お前ももう来年には高学年なんだから、現実を見ろよ。」
「お兄ちゃんの馬鹿っ!!
絶対にサンタさんはいるんだからっ!!」
女の子は目に涙を浮かべると、自分の部屋へ戻っていきます。
「お兄ちゃんなんて嫌いっ!!
絶対に部屋に入らないでよねっ!!」
バタンッ・・・ガチャッ
「・・・まったく、みちるは頑固なんだから。
父さんも父さんだよ、何も僕にこんな事頼まなくても・・・」
少年はポケットに入れていた手紙を取り出しました。
手紙にはこう書いてあります。
―愛する息子へ
いつもみちるの面倒を見てくれてありがとう。
お父さんも、お兄ちゃんがいるから安心してお仕事をする事ができます。
お母さんが空のお星様になってしまい、2人の面倒をお手伝いさんに頼んでいますが、いつもお手伝いさんから"お兄ちゃんがしっかりとしている"と褒めて貰っていますよ。
お父さんもその言葉を聞くたびにすごく嬉しいです。
お仕事の方ですが、お兄ちゃん達の冬休みに合わせて休みを取ることができるかもしれません。
一杯遊びましょうね。
最後になりますが、クリスマスプレゼントを用意したいと思うので、お兄ちゃんとみちるの欲しい物を教えてください。
―お父さんより。
「みちるったら、プレゼントはサンタさんなら判るって教えてくれないんだもんな。
・・・どうしよう。」
その頃、みちるちゃんの部屋では、
「ぐすっ・・・ひっぐ・・・
おにいちゃんのばかぁ・・・
サンタさんは絶対居るもん。
サンタさんならお母さんに会わせてくれるんだからぁ・・・」
と、涙を流しながら学校の宿題を頑張っています。
そろそろ宿題もおわりかな?と言う頃に扉を叩く音がします。
コンコン
「みちる、いいかな?」
この声はおにいちゃんです。
「入っちゃダメ!!」
みちるちゃんは意地になっているのか、お兄ちゃんを入れてくれません。
「でも、晩御飯の時間だよ。
きちんと食べないとお手伝いさんも困っちゃうから、降りてきなよ。」
みちるちゃんは時計を見ました。
時間は夜7時を過ぎています。
ご飯を食べて、お風呂に入って歯磨きをしなければなりません。
みちるちゃんは"まだ怒っているのに・・・"と思いますが、お手伝いのお姉さんを困らせたくもありません。
「うん・・・すぐ降りる。
でも、お兄ちゃんは先に降りてて。後1問だけで宿題終るから。」
みちるちゃんは良い子なのです。
怒ったからって誰かを困らせたり、誰かに八つ当たりなんでできません。
扉の向こうからもその返事にほっとしたようで、
「うん、判った。
先に行って待ってるね。」
明るい声が返ってきました。
みちるちゃんは宿題をささっと終らせて、明日の準備をすると食堂へ降りていきました。
「みちるちゃん、今日はみちるちゃんの好きなカレーライスよ。」
お手伝いのお姉さんが、優しい笑顔でみちるちゃんの座った前にカレーライスとサラダとお味噌汁を並べてくれます。
「良かったね、みちる。
大好きなカレーだよ。」
お兄ちゃんも大好きなはずですが、みちるちゃんが来るまで涎をたらしながらぐっと我慢していました。
みちるちゃんはそんなお兄ちゃんを見て、怒りが吹き飛んでしまいました。
「うん♪」
元気よくお兄ちゃんに返事をすると、両手を合わせ、大きな声で「いただきます。」と言いました。
「はい、おあがりください。」
お姉さんが返事すると、3人でにっこりとカレーを食べ始めました。
「美味しいー!!」
「うん、美味しいね。」
「あらあら、2人共ありがとう。」
美味しくて暖かいものは体も心もほかほかさせてくれます。
もうぷんぷん怒っていたみちるちゃんはそこには居ません。
2人はお腹一杯食べると、両手を合わせ、大きな声で挨拶します。
「「ごちそうさまでした。」」
「はい、お粗末さまでした。」
お姉さんはそう言うと、机の上のお片づけを始めます。
「お姉さん、手伝います。」
「私も手伝う。」
兄妹もお姉さんのお手伝いを始めます。
お兄さんがみちるちゃんに微笑むと、みちるちゃんも微笑み返します。
もうそこには、ぷんぷんしていたみちるちゃんも、困っていたお兄ちゃんも居ませんでした。
そんなみちるちゃんに、お姉さんは片付けながらお話します。
「ねぇ、みちるちゃん。」
「なぁに?」
「みちるちゃんはサンタさんを信じているの?」
「うん。」
「それじゃ、サンタさんにお手紙書かなくちゃね。」
「お手紙?」
「そうよ。
サンタさんはいっぱいのお友達にプレゼントをあげなくちゃいけないからね。
間違ったりしないよう、手紙を書いておけばサンタさんも困らないんじゃないかな?」
「そうなんだ~?」
「そうよ。
だから、みちるちゃんもお兄ちゃんのように、サンタさんにお手紙書かなくちゃね。」
「えっ、お兄ちゃんもサンタさんにお手紙書いたの?」
「そうよ。
お姉さんに出してねって預けて貰ったんだもの。」
お姉さんはそう言うと、エプロンのポケットから手紙を一枚取り出します。
「お兄ちゃんの嘘つきっ、お兄ちゃんもサンタさんを信じてるじゃない。」
そう言うみちるちゃんはさっきまでの怒った顔じゃなく、笑ってお兄ちゃんにお話します。
「えっ!?
あ・・・うん。
さっきはごめんね、みちる。」
お兄ちゃんは驚いたようにしていましたが、すぐにみちるちゃんへ謝ります。
「ううん、許してあげる。
でも、今日は一緒にサンタさんを待ってね。
お姉さん、すぐにお手紙書いてくるから、私の手紙も出してくれる?」
「うん、いいわよ。」
お姉さんがうなずくと、みちるちゃんはすぐにお手紙を書くため、自分の部屋へ戻っていきました。
みちるちゃんがお部屋へ戻った事を確認すると、お兄ちゃんはお姉さんに訪ねました。
「お姉さん、僕手紙なんて書いてなかったのに・・・」
「ふふ、お兄ちゃんはもうサンタさんを信じれなくなっちゃった?」
「それはそのぅ・・・」
「ふふ、お兄ちゃんもお手紙を書いてご覧なさい。
きっとサンタさんに届くわよ。」
にっこりと笑うお姉さんに、お兄ちゃんは戸惑いながらも「うん!!」と言って部屋へと向かいました。
それから、みちるちゃんはサンタさんへの手紙を書くと、お姉ちゃんにお願いし、お風呂に入ると、寝る仕度ができました。
今日はお兄ちゃんと寝る約束です。
大きなベットにみちるちゃんはお兄ちゃんと手を繋いで横になりました。
「ねぇ、お兄ちゃん。」
「なんだいみちる。」
「明日が楽しみだね~。」
「うん、楽しみだね。」
それだけ言うと、2人すぐに寝息を立てぐっすりと眠りました。
シャンシャンシャンシャンシャンシャンシャンシャン
どこからか鈴の音が聞こえます。
みちるちゃんが目を覚ますと、窓の外から光が差し込んでいます。
「お兄ちゃん!!」
ゆさゆさとお兄ちゃんをゆすると、お兄ちゃんが目を覚まします。
「・・・ん、みちるどうしたの?
・・・わぁ。」
お兄ちゃんもみちるちゃんと一緒に窓の方を見ると、驚きました。
いつの間にかカーテンが開いて、窓が開き、外にはソリに乗ったおひげのおじいさんが座っていたのです。
おじいさんは赤い帽子に赤い服。
お腹が出ていて、白いおひげと眉毛が飛び出しています。
そう、サンタクロースが窓の外にいるのです。
「ほっほっほっ、メリークリスマース。
おいで、2人共。」
おじいさんが明るい声で手招きをします。
「うん♪」
みちるちゃんが元気に返事すると、パジャマのままおじいさんのソリに座り込みました。
「みちる危ないよっ、戻って来なっ!!」
お兄ちゃんが戻ってくるように言いますが、みちるちゃんはおじいさんの懐でぬくぬくとしています。
「お兄ちゃん、サンタさんだよっ!!
お兄ちゃんもおいでよ。」
お兄ちゃんは唸って考え込みましたが、お姉さんの言葉を思い出しました。
「うう・・・、ええいっ!!」
無邪気に喜ぶみちるちゃんを見て、お兄ちゃんは意を決し、おじいさんの懐へとびこみます。
ぽよんっ
お兄ちゃんは着地すると、柔らかなクッションのようなお腹に埋もれてしまいます。
「ほっほっほっほっほ。」
そんなお兄ちゃんをおじいさんは優しげな目で見つめます。
「あれ・・・暖かい?」
雪を振る中走っているそりですが、全然寒くありません。
それどころか、暖かいぐらいです。
「うん、暖かくて気持ちいいね。」
「ほ~っほっほ、それでは行こうか。
2人共、落ちないようにしっかり気をつけるんだよ。」
おじいさんが手を振ると、ソリを透明な膜が覆います。
「うわぁ、なにこれ〜。」
みちるちゃんもお兄ちゃんも膜に手をついて遠くを見ます。
「みちる、危ないよっ。落ちるって!!」
お兄ちゃんは、みちるちゃんの手を引きながらソリの真ん中に戻そうとします。
そんな2人を見て、おじいさんが優しい目で頷きます。
「ほっほっほ、それじゃ行こうか?」
「えっ、どこに?」
みちるちゃんはニコニコとしていますが、お兄ちゃんは何が何だか分かっていません。
「ほっほっほ、みちるちゃんのお願いを叶えにじゃよ。」
「うんっ♪」
元気に返事するみちるちゃんを見て、お兄ちゃんの顔にも笑顔が戻ってきます。
お兄ちゃんもこのサンタさんが本物だと感じたのでしょう。
「そっか、それじゃサンタさんお願いします。」
「お願いしますっ♪」
2人のお願いにサンタさんは「ほっほっほ」と笑うと、ソリがゆっくりと動き出す。
シャンシャンシャンシャンシャンシャン
トナカイの鈴が鳴り響き、おじいさんと2人が乗ったソリは空中を走り始める。
「うわーぁ!!」
「すご~い!!」
「ほっほっほ。」
その走りは聖夜町を駆け抜け、高く、高く。
「お兄ちゃんみてっ、鳥さんだよっ!」
鳥達の隣を飛んで、
「みちるっ、雲だよ!
すごい、綿飴みたいだ。」
「ほっほっほっ、これから雲を突き抜けるから、手を差し出してごらん。
美味しい綿飴雲が取れるよ。」
「えっ!?」
「わーい。」
お兄ちゃんはびっくりしていましたが、みちるちゃんは喜んで手を差し出します。
ぼふんっ
そんな音を立ててソリが雲に入って行きました。
「うわあっ。」
「わぁい♪」
お兄ちゃんは驚きましたが、みちるちゃんは楽しそうです。
すぐに雲を抜けると、みちるちゃんの手には雲が握られています。
「ほっほっほ、食べてご覧。」
おじいさんの言葉に従ってみちるちゃんが雲を恐る恐る口に運びます。
「なにこれっ、美味しいっ!!」
みちるちゃんは目を輝かせると、あっという間に食べてしまいます。
「みちる、お兄ちゃんにもちょっと・・・」
お兄ちゃんも食べて見たいと、みちるちゃんに頼みますが、もう食べ終わっちゃっています。
「あっ・・・お兄ちゃん、ごめんなさい・・」
みちるちゃんが目に涙を浮かべますが、おじいさんはみちるちゃんの頭に手を置くと、
「ほっほっほ、もうすぐ次の雲じゃよ。
今度はお兄ちゃんも取り忘れずにの。」
と言って、次の雲に向かって飛び込もうとします。
何回も雲を付き抜けると、今度は真っ暗闇な星の中を走り抜けます。
「うわぁ・・・きれい・・・」
「うん・・・」
ソリの中から見える満天の星空に、みちるちゃんもお兄ちゃんもうっとりと見とれてしまいます。
「ほっほっほっ。
綺麗じゃろ?」
「うん♪」
「うん・・・」
そしてどれだけ進んだのか、一つの星の目の前でソリは止まりました。
「到着じゃよ。」
サンタさんがそりを止めると、星が人の形へと変わって行きます。
その星の形は・・・
「お母さんっ!!」
「母さんっ!!」
そう、2人のお母さんへと変わって行ったのです。
「2人共、久しぶりね。」
お母さんは暗闇の中を歩いてくると、お兄ちゃんとみちるちゃんの目の前に屈み込みました。
「お母さんだっ!!お母さん、お母さん!!」
「母さん・・・ほんとに・・・母さんだ・・・」
みちるちゃんは嬉しそうにお母さんに抱きつきましたが、お兄ちゃんはぼろぼろと泣き出してしまいました。
「あらあら、お兄ちゃんは泣き虫さんね。」
お母さんはおにいちゃんの涙を手で拭いてあげます。
「あ~、お兄ちゃんだけずる~い。」
「うふふ、みちるも。」
今度はみちるちゃんの頭を撫でてあげます。
「えへへ~。」
嬉しそうに目を細めたみちるちゃんは更にぎゅっとお母さんに抱きつきました。
「お兄ちゃん、おいで。」
お母さんは左手でみちるちゃんを抱き締めながら、右手でおにいちゃんに手招きをします。
おにいちゃんも涙を拭くと、
「おかあさんっ!!」
お母さんに抱きつきました。
「うふふ、2人共成長したわね。」
「うん、みちるね、分数の計算まで出来るようになったんだよ。」
「あら、凄いわね。」
「僕もね、中学校でクラブに入ったんだよ。」
「あら、何のクラブ?」
お兄ちゃんもみちるちゃんもお母さんといっぱい話をしたかったのか、それからずっとずっとお話を続けました。
ですが、楽しい時間には終わりも来るのです。
どこからかシャンシャンシャンシャンという音が聞こえてきます。
「あら、そろそろ終わりの時間かしら。」
「えっ、ヤダー!!」
「僕も嫌だ。
もっと母さんと居る!!」
2人は離れたくないとばかりにお母さんにギュっとしがみ付きます。
「ごめんなさい。
2人に会えるのは、この奇跡の中だけなの。」
お母さんは寂しそうに2人をそっと離しました。
「やだー!!」
「嫌だっ!!」
お兄ちゃんもみちるちゃんも涙をぼろぼろ流しています。
「大丈夫。
2人が来年もずっといい子でいてくれれば、サンタさんがまた会わせてくれるから。」
お母さんが2人の後ろを指すと、そこではサンタさんがお腹を揺らしながら笑っていました。
「サンタさん、ほんと?」
みちるちゃんの不安そうな問いかけに、サンタさんは笑いながら答えます。
「もちろんじゃよ。
サンタは良い子の願い一年に一回だけ叶えられるのじゃ。
良い子にしていれば、きっと来年も会えるよ。」
「判った。それじゃ、みちる来年もいい子にしてる!!」
「僕も!!」
2人は涙をぎゅっと引っ込めて、お母さんから手を離しました。
「だから我侭言ったりしない。」
「僕も。」
「そう、2人共いい子ね。
来年も、またその次も・・・ずっと待っているわね。」
お母さんは2人の頭をいとおしげにゆっくりと撫でます。
「それじゃ、サンタさん、お願いします。」
「お願いします。」
お兄ちゃんがサンタさんにお願いし、みちるちゃんもそれに続きます。
「ほっほっほ。
それじゃ、戻るとするかね。」
そう言うと、トナカイとソリがゆっくりと浮き上がり始めました。
「母さ~ん、またね~。」
「おかあさん~、絶対・・・絶対・・・ぜ~~~ったい、いい子でいるね~。」
お兄ちゃんとみちるちゃんの声に、お母さんは手を振ります。
「2人共、お父さんとお姉さんによろしくね。」
「「は~い」」
シャンシャンシャンシャンシャンシャン・・・・・
そしてソリは駆けます。
暗い闇の中をゆっくりと・・・ゆっくりと・・・
星星がきらめく中、2人は夢見心地のまま、まどろみの中へ眠っていきました。
「ん・・・う~ん。」
お兄ちゃんが目を覚まします。
部屋の中では、隣にみちるちゃんが寝ていて、カーテンも窓も閉まっています。
そんな中、お兄ちゃんは夢をみたのかな・・・と思いました。
「サンタさん・・・か。」
「うん、サンタさん、凄かったね。
絶対来年もいい子でいようね。」
隣から声がしました。
「みちる・・・それじゃ、あれって夢じゃ?」
「お兄ちゃん、言ったでしょ?
サンタさんは本当にいるって。」
お兄ちゃんだけじゃなく、みちるちゃんも覚えていたようです。
「はは、そうだね。」
お兄ちゃんは嬉しくなると、お母さんがしていたように、みちるちゃんの頭をいとおしげに撫でてあげます。
「あれ?これは何だろう?」
みちるちゃんの声にお兄ちゃんは視線の先を見ます。
そこには2つのプレゼントがおいてありました。
「何これ?
開けていいのかな?」
みちるちゃんは、すでに『みちるちゃんへ』と書かれている包装紙をはがしています。
「うん、いいんじゃないかな?」
お兄ちゃんも夢うつつのまま、包装紙をはがしていきます。
「これって・・・」
中にはお兄ちゃんがお父さんに頼んだ、"3DS"が入っていました。
「おにいちゃん、ふかふかのもふもふだよ~。」
みちるちゃんは大きなくまのぬいぐるみをぎゅっと抱き締めています。
「これもサンタさんからかな?」
みちるちゃんの問いかけに、お兄ちゃんは(お父さんからだろうな?)と思いながらも、「そうじゃないかな?」と言ってあげました。
すると、ドアの前から、
「お兄ちゃん、みちる起きたのかい?
お父さんだけど入っていいかな?」
お父さんの声がするではありませんか。
「お父さんだっ!!
やったー、サンタさんお父さんも連れてきてくれたー!!」
みちるちゃんは全部サンタさんからのプレゼントだと思っているようです。
「そうだね。
お父さんにサンタさんから貰ったプレゼントの事お話しようか。」
お兄ちゃんも、サンタさんのプレゼントかも?と思いながら、みちるちゃんと一緒にドアまでお父さんを迎えに行きました。
これから2人は、本物のサンタさんに会って、お母さんに会わせて貰った事や、プレゼントを貰った事。
お父さんが帰ってこれたのは、サンタさんのおかげなんだよと朝ごはんを食べながらお話しするでしょう。
そしておにいちゃんもみちるちゃんも、来年もサンタさんに会えるよう、きっと良い子で一年を過ごすのではないでしょうか。
メリークリスマス
皆さんに良い夜が訪れますように。
お読み頂きありがとうございました。
次は2月14日あたりに短編をかければ良いかな?と思っております。
25日、アドバイス頂いたので、少々手直し行いました。
変更点:シートベルトを不思議な膜に。
空を駆けるシーンを少し長くしました。