6 新しい出会い
ついに私がずっと登場させたかったヒロインが登場しますよ~
その日は気まぐれで近くの洞窟に散歩しに行った。別にモンスターが出る心配はないが_______
俺はちゃんと迷子になった。
「うわぁ暗い………… ってここどこだよ!」
無理に自分に突っ込んでも状況は変わんない。
目の前には黒。黒。黒。てか暗闇。
そんな中俺は一筋の光を見出した。比喩じゃない。ほんとに一筋の光があった。
そこまで向かっていくとなんと部屋があった。こんな洞窟に。しかもまがまがしい紫色。
(こんなとこに誰が部屋を…?なんか悪趣味だし。)
そう頭で思いながら、部屋のドアを…あれドアどこ?あ、あった。
開けるとそこには何もなかった。ただ一冊の本があった。
「…ナニコレ?ただの…本?」
そう独り言ちながらその本に触ると
本が勝手に光を放ち、その本からの衝撃波で俺は壁に頭をぶつけ、気絶した。気絶多くない?
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目が覚めると、そこには頭の白い女がいた
その白い女は起き上がった俺を見ると安心したような表情でこう言った。
「お体のほうは大丈夫ですか?」
俺の体を支配するほどの美声。俺はとっさに返事ができなくなってしまいつっかえつっかえになりながらもなんとか話すことができた。
「ッ…あ、は、い。なんとも、ないです。」
「それはよかったです。」
女神は微笑すると自身を指差し言った。
「私は魔導書。魔王に作られし神器のひとつです。」
俺は知らない言葉が多すぎて困惑してしまったが、特に気になる知らない言葉について質問した。
「魔王っているんですか?この世界に。」
魔導書という本(?というか人間に見える)は少し表情を真剣なものへと変えてこう言った。
「はい。私を作り、手に負うことができないと封印したのが魔王です。というか…」
魔導書は少し視線を落としてとんでもないことを言った。
「私の封印を解き、さらに開き続けるのは、並の人間では一秒持つかというほど私が使う魔力消費量が多いんです。なぜそんな平然としてられるのですか?」
純粋に疑問という顔で問いかけてくるがそれにこたえられる理由は一つ。
「実は俺は意味語で、魔力が無限に体から出るみたいです。」
そう言うと魔導書はすこしうれしそうにこういった。
「それなら私を所有するのはどうですか?」
フフッと笑いながら俺を誘惑するように。