4 忌み嫌われるということ
___________忌み子。
この世界では初めて魔力を使ったタイミングで何かしらの能力に目覚める人がいるらしい。
魔力を使うたびに回りg爆発したり、中にはその能力を使って最強を目指せるくらい強くなれるものもいるらしいが___そんなのは極少数。
世の中に疎まれ、一生魔力を使わずに亡くなる。そんなケースが多いらしい。
俺が言われた能力は、………………
「魔力量無限」
医者にそう言われ、続けてこう言われた。
「君の能力は強みに生かせるけど……危ない能力じゃなくてよかったね。」と。
いや、ぜんぜんよくない。制御が全くできない。今も自分の中にある魔力を初めて意識したことが自分の体の中がすごいことになっていることに気づいた。このままじゃいずれ魔力が暴発する可能性が高い。一度使っただけでこんなざまだ。もう二度と使えないのかもしれない。
「はぁ。」
露骨にため息をつく俺に母はこういう。
「あの日のこと大丈夫だった?何か痛むと個とかはないの?」
「あ、うん。もうなにもないけど……ねぇ母さん。俺は、大丈夫なの?」
不安そうにする俺を見て、母は優しく微笑んだ。
「大丈夫よ。さっきの優秀なお医者さんもいたことだし、何か異変を感じたらすぐに見てもらいましょうね。」
「うん。わかったよ。」
せっかく異世界に転生したのに、このまま異世界転生っぽいことをせずに俺の人生は終わってしまうのか?