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ノヴォ・アスターテ:女神の箱庭。あるいは閉ざされた星。  作者: 白煙モクスケ
第3章:オペレーション・ジャバウォック

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43/45

43:楽しい試乗会

 好天の下、首都郊外の広大な演習場に砲声が重ねられていた。


 一角の嗤う悪鬼が両手で40ミリ演習火器を腰だめに構え、どかんどかんと発砲を繰り返す。

 が、青白赤のトリコロールで彩られた巨人が、両足のローラーダッシュ機構で演習場の土を巻き上げながらスラローム走行を繰り返し、砲撃をかわしていく。


「おおお!」「本当に走ってる!」「しかも速い!」と惑星再生機構の観戦者達がどよめく。王国関係者がドヤ顔だ。


 ロボアニメやゲームではおなじみの絵面だけれど、現行のノヴォ・アスターテ製ウォーメックでローラーダッシュなど不可能だった。少なくとも今までは。


 数十トンの機体を両足のタイヤだけで自動車のように走らせるって? どんだけ頑丈なタイヤと強力な駆動系を積むのヨ。まあ、タイヤと駆動系をクリアしたら舗装路では走れるかもしれないサ。不整地でそんなん出来る? ローラーシューズで原っぱを滑走できるかって話ヨ? 実戦なら砲弾で耕された軟地だよ? ていうかサ、そこまでしてローラーダッシュにこだわる必要ってある?


 こういう無粋なツッコミを越え、ローラーダッシュを実戦水準で実現した王国技術者を想像し、惑星再生機構の技術者達は尊敬の念を禁じ得ない。


 トリコロールカラーの巨人が演習場の大地を踊るように駆けながら、テンポよく演習火器を発砲。吸い込まれるように悪鬼の肩や体躯へ着弾する。も、データ判定では『有効弾ならず』。


 演習火器は両者同じだが、弾頭データはそれぞれ両軍の正式火器に基づいている。

 惑星再生機構のウォーメックは基本、40ミリ半自動電磁砲。

 三冠王国のウォーメックは基本、25ミリチェーンガン。

 機動力ではローラーダッシュを備える王国製『ストライカーR』が圧倒しているが、25ミリでは重戦車的頑強さを発揮する『LD-Mk3:ラフィング・デーモン』の主装甲を抜けない。


 色彩華麗な巨人のコクピット内で、ハルトは微かに眉をひそめた。

「堅い……っ!」

『惑星再生機構のデーモンは25ミリでは抜けない。普通に当てても有効弾にならないぞ』オペレーター役を担うテイラーが告げた。『関節部か装甲の継ぎ目を狙え』


「いや、砲戦にこだわれば被弾する! 相手の目が慣れる前に仕留める!」

 ハルトは通信機へ雄々しく吠え、スロットルペダルを踏みこむ。背中の重力機関によって接地荷重が大きく軽減されている巨人がさらに加速した。暴力的な加速に体がシートに押しつけられ、ハーネスが食い込み、骨が軋み、血が偏る。積層ナノスキン製パイロットスーツが瞬間的高Gに即応し、身体を絞めつけて血流を安定させる。


 心のどこかで『楽しい』と感じる。巨大機動兵器を思う存分扱うこと。巨大兵器で模擬戦をすること。操縦と機動、戦闘だけに集中すること。ここ数日の精神的疲労や懊悩が明後日の方向に吹き飛ぶくらい、楽しくて仕方ない。

 もう二度と戻れない純朴な学生時代。道場で無心になって竹刀を振っていた時のような快さに、口角が上がる。


 ハルトの戦意と昂奮に機体がさらに躍動する。鴉色の一角悪鬼が放つ演習用砲弾を紙一重で全てかわし、翻弄しながら距離を詰めていく。


『くそっ! 当たらないっ! なんなんだ、こいつはっ!!』

 対戦している悪鬼のパイロットの狼狽え声が観戦場に響き、惑星再生機構側の関係者が仏頂面を浮かべた。『無様を晒しおって』『あいつは鍛え直しだな』と上官や先輩が毒づく。


 ハルトの黒曜石のような瞳が獲物を捉え、獰猛にぎらつく。左スティックにコマンドを先行入力。演習銃のフォアエンドを支えていた巨人の左腕がバックパック側部にマウントしていた近接用高電荷ブレードを抜刀。左片手で構えながら悪鬼へ吶喊。


 砲戦では迎撃できないと判断したのか、悪鬼が演習銃を捨てながら背面のサブアームでキャリアカーゴからトマホークを抜刀。


 集中力がオーバーレブしたハルトの目には悪鬼の挙動が酷く緩やかに見え、同時に取るべき機動と振るうべき太刀筋が分かる。

 彩色華麗な巨人が躍動し、左手に握るブレードを疑似陽光に煌めかせながら悪鬼へ迫った。

 そして、ブレードとトマホークが交差し――


『状況終了』

 トリコロールカラーの美しい巨人が鴉色の悪鬼をブレードで斬った、と評価判定が下された。


     ○


 演習場の観戦区画、関係者用テントの下。

「二つ名持ちのエースだけあるわね」

 トリシャは黒々とした紅茶にミルクと砂糖をくわえ、ミルクティーを作って口に運ぶ。

「お留守番部隊とはいえ、首都防衛と遠征派遣を担う中央軍のウォーメック・ドライバーが一発も当てられず、おまけに斬撃は両断判定。アニメの主人公みたいな子ね」


「ミズ・オスカリウスも大したもんだ。走ったり跳んだりしながら関節とセンサーに狙い当ててる。あれで18だぞ。まったく末頼もしい」

 ユーヒチは腕組みしながら感嘆をこぼし、整備兵達の点検を受けているトリコロールカラーの巨人を一瞥した。

「でも、あれだけ激しく機動することを前提としているとなると、歩兵はおろか通常車両だって随伴も追従も出来ない。ウォーメックを独立運用する気かな」


「人型機動兵器だけの戦場? ますますロボットアニメ染みてるわね」

 トリシャは上品にお茶を嗜み、眼帯(データバンデージ)越しに楽しげなユーヒチを窺う。

「ウォーメック・ドライバーに鞍替えしたくなった?」

「今更、選抜資格者のキャリアを放り出す気はないよ。このまま首狩人を続けるさ」

 ユーヒチが微笑むも、トリシャはずばりと返し刃を放つ。

「そこは私と離れたくないから、と言うところでしょ。気が利かないわね」

 ユーヒチは閉口するしかなかった。



 そんなやり取りをしている2人を余所に、ハルト・クサナギとリリア・セム・オスカリウスは金星娘ヒナコがドローンで収集したデータと自機の戦闘ログを相互参照しながら、整備兵や技術者達共にデブリーフィングをしていた。


「お前達は被弾せずに済ませられたが、これが平均的技量のパイロットなら相応の損害を被ってるぞ」

 テイラーが機械仕掛けの太い腕を組みながら言った。

「ハルトのFCSログを見ろ。命中弾は8割を超えているが、有効弾は一発もない。つまり王国軍の主兵装25ミリではLD-Mk3の主装甲を抜けないということだ」


「サフィアリで戦った連邦製のウォーメックには25ミリでも通じたのだけれど……製造国と運用方針が違うとこうも向きが異なるとはね」

 リリアが薄紫色の結いまとめた髪のうなじを掻きつつ、唸る。身体にピタリとフィットする王国製レイヤードナノスキン・パイロットスーツのせいで露わな脚や腰回りに臀部のラインが艶めかしい。なお、胸元はパイロットベストに包まれて拝見出来ない模様。


「でも、実戦兵装には他のオプションもあるし、それに肩武装もあるよ。対戦車ミサイルとか搭載すれば良いんじゃない?」

 フェティッシュな金星娘ヒナコの指摘に性別不明サイボーグのテイラーが頭を横に振る。

「どうかな。高速誘導兵器対策は陸戦兵器の基本装備だ。あれだけの重装甲と重装備だ。対戦車ミサイルの対策がないとは考え難いだろう」


「だね。あのウォーメックは市街戦で瓦礫や廃墟、建物の陰から、歩兵の対戦車火器で撃たれることを想定しているみたいだし、ミサイルがあれば何とかできる、と一概には言えないよ」

 男声と女声が行ったり来たりする仲間の意見に同意しつつ、ハルトは演習場に並ぶ悪鬼の列を見た。

「午後は向こうの機体を試乗できるそうだけど、旧式かモンキーモデルかな」

「多分ね。流石に現行や最新モデルは乗せてくれないと思う」とリリアは頷く。


「それでも操縦系が完全に異なるということはあるまい。乗り方と特徴の塩梅を把握できればいいだろう」

 テイラーはウォーメック・ドライバーの2人へ言った。

「仮に我々が侵攻中の中部へ派遣されるにしても、現地へストライカーが持ち込める可能性は低い。惑星再生機構のデーモンを体験しておいて損はないだろう」


 ハルトとリリアは大きく首肯し、リリアが言った。

「そういうことなら諸国連合の機体も乗ってみたかったわね。もしかしたら乗る機会があるかもしれないもの」

「諸国連合のウォーメックってどんな機体だろ? デーモンに対抗して重装甲系なのかな?」

 ハルトが無邪気な調子で疑問を口にしたところへ、


「諸国連合のウォーメックは多目的汎用機よ」

 いつの間にか青いサリー姿の魔女がやってきていた。王国の少年少女3人は密やかに身構える。3人にとってこのアングロ・インド系美女は『意地悪』という認識が出来ていた。


 もっとも、当のトリシャは三人の反応に気を止めず、言葉を編み続ける。

「諸国連合内の諸国は平野国だったり山国だったり都市国家だったり、と運用条件も要求性能も異なるわ。だから工場で汎用性と拡張性を重視した基礎機体を製造出荷、その後は運用国で弄るの。鈍重な重装甲大火力型から機動性重視の軽装甲型、なんなら重機代わりにされてるタイプもあるわね」


「モジュール型の万能機ってこと?」ヒナコがおずおずと問えば。

「そういうコンセプトで開発されたのでしょうけど、実際はそう大したものではないわ。高汎用性という名の器用貧乏な機体にパーツ換装で性格付けする程度よ。こちらで把握しているデータを回すから後で確認してみて」

 トリシャは柔らかく微笑み、

「良いんですか?」

 戸惑い気味のハルト達へ鷹揚に頷いて、

「許可は出てるから大丈夫。貴方達の視点で気づいたことや意見でレポートを出してもらえると、こちらもありがたいわ」

「分かりました」

 遠慮がちに頷くリリア達から王国製の巨人へ眼帯を巻いた顔を向けた。

「貴方達の実力は高く評価するけれど……隠密侵入活動にウォーメックはちょっと目立ちすぎるわね」


「それは……まぁ確かに」ハルトもリリアもヒナコも素直に頷く。

 全高十メートル前後全重数十トンの体躯では潜入もへったくれもない。

「何事もやり方次第だ。ウォーメックで隠密侵入するなら、相応に最適な方法を考案すれば良いだろう」

 テイラーがアニメ声で指摘すれば、トリシャは悠然と性別不明サイボーグを見る。


 非人間型顔貌のバイザーアイと眼帯(データバンデージ)の視覚系センサーの視線が確かに交差する。無言の両者は互いに確かな圧を放っていた。空気が張り詰め、固く重くなる雰囲気。

 少年少女達はもちろん周囲も居心地の悪さを覚え始めた矢先、演習場の端に設けられた野外レストラン――野戦炊事車から昼食の香りが漂ってくる。匂いに釣られたのか、誰かの胃袋が盛大に鳴いた。


 トリシャは小さく頷き、先に圧を解く。

「午後の演習も頑張って」

 優艶な微笑をハルト達へ送り、青いサリー姿の魔女は優雅な足取りで去っていった。


 緊迫感から解放され、ハルト達は揃って大きく息を吐く。

「あたし、あの人と仲良くなれる気がしない……」ぼやくヒナコ。

「リリアの腹の虫が鳴いてくれて助かった」慨嘆するハルト。

「わ、私じゃないっ! 腹を鳴らしたのはハルトだろ!」顔を赤くして抗議するリリア。


 やいやいと賑やかになる三人を横目に、テイラーは小さくなっていく魔女の背中を見つめ続けていた。


      ○


「遅い……っ!」

 鴉色の悪鬼に乗ったリリアが困惑と苛立ちを漏らしながら、地面を震わせるように悪鬼の巨躯を進ませる。ストライカーRのローラーダッシュに慣れた身にはあまりに歩みが遅く感じる。操作系のレスポンスが素直で高い分、なおのことフラストレーションを抱く。


「コックピットも勝手が違うし、同じウォーメックでもこんなに違うのね……」

 王国製ウォーメックのコクピットはドライバー式で、機体視覚を広角型レイヤードディスプレイに映し、火器管制や機体状態などはヘルメットバイザーにAR投影する。

 一方、惑星再生機構は機体主観(メインカメラ)とヘルメットマウントディスプレイを直結し、パイロットと機体の一体感を強めている。

 この辺りは両国のウォーメックという兵器に対し、王国はあくまで戦闘機や車のような『乗り物』と見做し、惑星再生機構は義体や強化外骨格のような拡張した『身体』として扱う、という方向性の違いが出ている。


 じれったさを覚えながら射爆区域に到着し、リリアは本部管轄の火器管制安全装置が解除されたことを確認。スティックにコマンドを打ち込こむ。悪鬼が両腕で抱え持つ40ミリ半自動電磁砲を構えた。

「重量級のせいか、安定感が凄いな」


 戦意旺盛な火器管制系が標的バルーンを即座にロックオン。トリガーを引けば40ミリ半自動電磁砲を速射。極超音速の砲弾が発砲と同時に着弾し、バルーンを吹き飛ばす。


「砲口初速に弾道精度も充分。ズレも反動も無し。これは良いな。精密射撃し易い。それに25ミリの励起炸薬弾よりはるかに強力だ。でも、テイラーの言う通りストライカーに持たせるには重いし、大きすぎるな。いや、狙撃や砲戦に特化するなら……」

 ぶつぶつと考えを口にしつつ、標的を撃っていく。全ての砲撃が『完璧』評価だった。


 ハルト達はリリアの乗るデーモンがずどんずどんと大砲をぶっ放す様や、模擬弾を浴びながら砲戦する様を観戦場から眺め、思わず唸る。

「行進間射撃でも被弾しても体幹はおろか砲身すらまったくブレてない。姿勢制御機構がかなり良いよ。あれがローラーダッシュで突っ込んでくるようになったらヤバいな」


 純粋に『凄いロボ』を見るような眼差しを注ぐハルト。そんなハルトを横目で楽しそうに窺いつつ、ドローンで観測作業をするヒナコ。テイラーは黙って演習を見つめている。



 王国人組が無邪気に演習を注視している間、惑星再生機構の悪い大人達はひそひそ。

 遅れて演習場に現れ、アンリエットはハルト達を横目にしつつ問う。

「何か問題は?」


「ないよ。見ての通り、この演習を楽しんでる」ユーヒチは端的に答え、観戦場の招待客席へそれとなく鬼灯色の瞳を向け「工作対象者達もそれなりに興味と関心を抱いているようだ」


 演習観戦場の招待席には政府や軍に経済界、王国外交団の関係者に加え、工作対象候補の武器商人も幾人か交っている。ユーヒチ達としては、この演習を足掛かりに接触を持ちたいところ。


 トリシャがハルトとヒナコの傍らに立つ性別不明サイボーグを密やかに窺い、渋面を作る。

「演習を提案して私達を誘導したなら、食えない相手ね」

「素性ははっきりしたのか?」ユーヒチもテイラー・ネヴィルへ目線を向けながら、女性陣に尋ねる。


「情報部では把握しきれなかった」アンリエットが首を横に振り、

「惑星再生機構から侵入できる王国のデータベースには、こちらで把握している以上の情報はなかったわ」トリシャは美貌を微かに歪めた。


 電情戦の魔女でも素性を掴めない。アクセス可能範囲にテイラー・ネヴィルの情報が本当に存在しないか、トリシャでも発見できないほど巧妙に隠匿されているか。


「面白いな。ミステリーっぽい」

「アンダーソン大佐の足取り調査とジェーン・ドゥズに続く第三の謎というわけ? やめてよ、ややこしい」

 薄く微笑むユーヒチに嫌そうな顔のトリシャ。


 アンリエットは気を取り直すようにテント内に置かれたポットと紙コップでインスタントコーヒーを淹れ、口に運ぶ。チープな味わいと香りに眉が下がる。

「客人の素性も気になるが、別の問題を優先だ」


 紙コップを卓に置き、アンリエットは声を潜めた。

「数時間前、マーシャル・ラムスタットがSIWGに接触してきたそうだ」


 へえ、とトリシャが興味深そうな声をこぼす傍らで、ユーヒチが首を傾げた。

「誰だ? 工作候補の武器商人にそんな名前なかったぞ」

「マーシャル・ラムスタットは武器商人じゃないわ。まあ、近いところがあるけれどね」

 トリシャが女教師のように教える。

「大翠洋方面で有名な実業家よ。貿易と海運、サルベージに海上警備。不動産と開発、それに食品加工と飲食まで手掛けてる。特に有名なのが貿易と海運ね。船に自前の武装警備員を乗せてどこへでも商売に赴き、何でも扱う。それこそ人間と麻薬以外の何でもね」

「彼は競合地域で保護された移民という出自ながら、一代で東海岸有数の実業にまで成り上がった。一種のレジェンドだよ」

 美女2人から説明を聞き、ユーヒチは腕を組んで唸る。

「なるほど。底辺から立身出世を遂げた大人物なのは分かった。その大物がどういう理由で接触してきたんだ?」


「詳細はまだ不明だ。彼の貿易事業は大陸中部に太いから、此度の中部侵攻と合わせて政府筋に探りを入れていたところへ、我々の動きが耳に入ったのかもしれないな」

 アンリエットは不味いコーヒーに厭いたのか、半分ほど残ったままゴミ箱へ捨てた。

「ラムスタットクラスの大物になると、政府中枢にまで届く情報網を構築しているからな。それに社会的成功を収めてからは慈善事業に熱心だ。孤児院や片親家庭の援助、海難被災者や戦没者の遺族支援など篤志家として知られている」


「ますます分からないな。いわゆる名士だろ? そんな人物がなんで俺達みたいなのに接触してくる?」

 資本家らしく戦争特需や戦後利権を見据えての行動だとしたら、特殊案件作業グループは見当違いも良いところだ。偽装名の国際戦略資源調査とかその辺に食いついたのだろうか。

 戸惑うユーヒチへ、アンリエットは小さく頭を振った。

「意図が分からないから“上”も頭を悩ませてる」


「いろんな思惑が絡み合ってるわね……」

 トリシャは厭わしげに鼻息をついた。


Tips

ウォーメック

 惑星再生機構製の元ネタはいろいろ。主に洋ゲー系作品のメカを混ぜた。不思議なことに洋ゲー系のメカは走ったり跳ねたりはするけど、ローラーダッシュがないものが多いのよね。これが文化の違いか。

 三冠皇国製の元ネタは『アーマードコア』……はちょっと高性能すぎる。もうちょっと泥臭い兵器が良い。というわけでモデルは『フロントミッション』のヴァンツァー。空は飛ばないけれど、ローラーダッシュはある。

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