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ノヴォ・アスターテ:女神の箱庭。あるいは閉ざされた星。  作者: 白煙モクスケ
第2章:壊れた世界にも花は咲く。

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26/30

26:おかえりなさいと言われて。

今年もよろしくお願いします。

前年12月後半と年越し年明けをインフルエンザで台無しにされました。皆さんもお気を付けください。

 碧空を泳ぐ空飛び鯨。その船窓から、ケイナン大陸北西部に広がる大きな内海とその沿岸に築かれたメガロポリスが見え始めた。


 惑星再生機構の首都カルニオン。

 この大都市はカタストロフィ以前、統一連合政府本部が据えられたノヴォ・アスターテの惑星首都だった。


 第427植民惑星・第一次移民船団が入植して都市化したもので、6隻の巨大宇宙船を元に住宅地区や商産業地区など6つの大管区が設けられ、その後に全13大管区まで開発拡張された。その後、第13大管区にノヴォ・アスターテ統一連合政府本部が置かれている。


 当然ながら、最初期の第1から第6までの旧管区と、入植後に設けられた第7から第13までの新管区は、都市の姿が随分と異なる。


 旧管区は植民用都市級艦船の巨大な居住ユニットをそのまま利用している。超大型とはいえスペースとリソースが限られた宇宙船をベースにしているため、効率性と合理性を突き詰めたシステマティックな都市風景だ。ただまあ、入植後にリノベーションが進み、かつての地球・ロンドンや香港みたくカオスな密集街区になりつつある。


 逆に入植後に開発拡張された新管区は庭付き戸建てや郊外型商業施設が主体だった。たとえば『広い敷地と大きな屋敷』が並ぶ第8管区は地球のアメリカ西岸高級住宅地に倣った高所得者向けゲーテッドタウン。第10管区は日本の地方都市みたいな戸建て住宅がぎゅうぎゅうに軒を連ねる住宅地と郊外型巨大商業施設が建っている。


 比較表現を用いるなら、システマティックな造りのため徒歩(自転車等含む)が主体の旧管区と自動車社会の新管区。SFチックで非自然的な街区の旧管区と地球西暦時代的な街区の新管区。都会的な旧管区と地方都市的な新管区。と言えるかもしれない。


 そんなカルニオンの中で完全に国家(惑星)運営機能を特化した街が、第13大管区だ。

 ノヴォ・アスターテ統一連合政府本部だった巨大施設は現在、惑星再生機構の中央行政府と名を変えており、惑星内再統一と宇宙世界復帰を掲げる列強国家の中枢となっている。


 他方の歴史を語るなら、このカルニオンは天蓋膜グレイグー化のカタストロフィ時、沿岸部大管区――第3、第5、第9大管区に内海から生じた大津波が直撃していた。


 第3と第5大管区は大損害を被るも、星間植民艦船らしいタフネスとハイテクにより現在は完全に復興。ただし第9大管区は沿岸部の多くが現在も水没・冠水したままで放棄状態だ。


 もっとも、カルニオンが受けた最大の被害はカタストロフィ後の大混乱期、ケイナン大陸北部中の難民が押し寄せたことで暴動が多発。終いには内戦染みた情勢に陥り、統一連合政府が完全に崩壊したことだった。


 統一連合政府崩壊後も何とか保持された幾つかの文官組織と、防衛省のお膝元ゆえに結束を保てた統一連合軍ケイナン大陸北部方面軍集団、自分達の資産とビジネスを護るためなら手段を択ばなかった現地財界や実業界が協力し、カルニオンの混乱を収めて惑星再生機構を設立。スターリン並みの粛清と恐怖政治でカルニオンの、ケイナン大陸北部の秩序を回復させた。


 往時を知る元高官がドキュメンタリー番組のインタビューにこう語っている。

「当時の我々に許された選択肢は、地獄の底で一番マシと思わしき汚物を選び取ることだけだった」


 この発言を言い訳と見做すかどうかは、視聴者に委ねられた。そして、惑星再生機構はこのインタビューの放送を許した。それが全てだ。


 地理と歴史の話は一旦、ここまでとしよう。


 シン・スワトーからはるばるやってきた飛翔船は、第4大管区郊外に設けられた広大な交通機関――第一次入植船団司令の名を冠するパウル・ヴァン・ロー(PVL)記念宇宙港(現在は単なる巨大空港)へ入港、着陸した。


 ユーヒチ・ムナカタとトリシャ・パティルは荷物を持って下船し、第4ターミナル内へ。

 手荷物検査に加え、文明喪失圏活動者のために審査場で簡易健康診断を受ける。ハイチューンドであるユーヒチは別室へ連れていかれ、侵襲式の寄生型反応支援機構(パラサイト・イージス)と“加工済み”精神がきちんと安全化されているか確認された。


『本土は面倒臭いな』と思いながら長い検査を受けた末、係員から儀礼的に告げられる。

 ――おかえりなさい。


 一瞬、ユーヒチは返事に詰まる。


 長く離れていた故国や郷里へ久し振りに帰った時、人は特別な感情を抱くものだ。たとえば数年振りに実家へ戻った時に込み上がる感傷。長く離れていた故郷へ足を踏み入れた時に湧き上がる情感。


 そういった自身を形成した環境や世界へ『帰った』という実感を、ユーヒチは“抱かない”。12歳以前の記憶が淡く薄れてしまったためか、家族を持たぬ孤児院育ちのためか、それはユーヒチ自身にも分からない。

 だから、ユーヒチもまた礼儀的に「ありがとう」と係員に告げ、どこか気まずい気分を抱きながら審査場を出ていった。


 スマートグラスに連動して免税店の拡張現実(AR)式広告がポップアップされる、視覚的に騒々しい巨大空港のラウンジ。

 往来する人々も多種多様。地球系や火星(エルフ)系や木星(ドワーフ)系の白黒黄色にヒスパニックとアラブ系とそれらの混血。サイボーグも珍しくない。ドラゴニュートみたいな金星系や“ワケアリ”なケモライズもちらほら。

 それから、あちこちに監視カメラなどの警備システムが設置されており、チューニングされた警備犬を伴った武装保安員達が巡回していた。


 人種民族的多様性。物々しい警備。いずれもララーリング半島のシン・スワトー市で見た光景とあまり違わないけれど、空港の雰囲気は全然違う。


 ウガリタ大陸ララーリング半島は敵対的列強アシュタロス皇国と三度も戦火を交えた土地であり、シン・スワトー市は競合・緩衝地帯から離れているとはいえ、後方策源地。つまり敵が狙う戦略的要衝。幹線道路には堂々と重警備が敷かれていた。しかも都市外には難民窟(スラム)が広がる。

 だからだろう。彼の街は平穏の薄皮の下から独特の緊張感と拭いきれない不安の空気が滲んでいた。


 しかし、惑星再生機構の中枢に設けられた玄関口PVL記念宇宙港に、そうした負の雰囲気は一切感じられない。空港利用者はここが安全かつ平穏であることに一切の疑念を抱いてない。


 良いことだ、とユーヒチは思う。

 この世界は流血が絶えない。文明存続圏はグレートゲームの戦いを繰り広げ、文明復興・停滞圏は戦国時代紛いの争いを繰り返し、文明喪失圏ではプリミティブな命の取り合いが常態化している。


 そんな中で安全で平和で文化的生活を送れることに誰も疑わない、ということは皮肉抜きで素晴らしいことに違いない。惑星再生機構は多くの端緒と欠点を備えているけれど、この一点において評価に値するはずだ。


 ラウンジの待合所へ近づくと雑踏の喧噪に混じり、ピアノの音色が聞こえてくる。愛らしい童謡のメロディを辿るように待合所へ赴けば。


 トリシャが木星系の幼い少女と一緒にフリー・ピアノを弾いていた。

 ユーヒチはトリシャがピアノを奏でられることを知らなかった。忘れがちだけれど、トリシャは名家の御令嬢だ。貴人の教養として楽器を学んでいてもおかしくはない。


 少女と連弾するトリシャの横顔は慈しみと優しさに満ち、ただただ美しい。数日前まで選抜強行偵察チームのコマンドとして、殺人と破壊の指揮を執っていたとは思えないほどに。


 トリシャと少女が童謡の演奏を終え、周囲から温かな拍手が起こる。ユーヒチも周囲に混じって拍手をしながら、トリシャに歩み寄った。

「すまない。待たせたな」


「気にしないで。楽しい時間を過ごせたわ」

 トリシャは連弾した少女とそのパパママへ上品な挨拶をして別れ、ユーヒチに並んでラウンジを出ていく。

「あの御家族、これから東岸へスキー旅行に行くんですって」

「スキー旅行……そういえば、ララーリング半島へ派遣されて以来、雪を見てないな」

「寒いのは嫌いとか言ってなかった?」

「ああ。冬季戦の訓練を受けて以来、寒冷地は苦手だ」


 ユーヒチとトリシャはケイナン大陸東岸の話をしながら、宇宙港内モノレールで駐車場に隣接する第1ターミナルへ。


 港内モノレールの改札口を出たところへ、ぽこん、と視界内にスマート・コンタクトレンズのARバナーが浮かぶ。


『トリシャ・パティル様。パティル・ファイナンシャルCEO秘書室より送迎です』


 人混みの先。宙に浮かぶARバナーの下に地球系男女が立っていた。

 南アジア系らしい彫の深い顔立ちに薄褐色の肌。男性も女性も中肉中背でビジネススーツを着込み、背筋を伸ばして迎えるべき相手の登場を待っている。


 サングラスで目元を覆い隠しているトリシャは、端正な顔立ちをくしゃりと歪めた。砂を噛んだような面持ちで、呻くように呟く。

「……スートニアス兄様が寄越した迎えみたいね」


「最高経営者は親父さんじゃなかったのか?」

「父はグループ総帥。スートニアス兄様はグループ持ち株会社の最高経営者よ」トリシャはユーヒチの疑問へ答えつつ嘆息して「……レシュマ姉様と同様、お小言が多いの」


 現代的な男女同権意識や個人尊重の価値観を持つ惑星再生機構内においても、『御家』意識が強かったり、『家族とは家長の意見に従うものという家長制的認識を持っていたりする人種や民族、あるいは一族や氏族はそれなりにある。


 統一連合政府成立以前からケイナン大陸北東部で名家となっていたパティル家は、この“それなり”に含まれる御家だった。


 パティル家の宗家――トリシャの実家は大陸北東部にあるが、当然ながら惑星再生機構の首都カルニオンにも会社と屋敷があり、トリシャの長兄スートニアスが家族で暮らしているらしい。その長兄が会社の人出を使って迎えを寄越した、というわけだ。

 つまり、トリシャは首都滞在中、兄一家の元で居候暮らし確定。


 トリシャはユーヒチへしなだれかかり、哀願みたく言った。

「ユーヒチも一緒に来て」


「や。本社の社員寮を借りる手続きを済ませてあるから……」

 されど、ユーヒチは物腰低くお断り。サングラスの奥から裏切者を見るような目線を向けてくるエキゾチックな美女を宥めるべく、言葉を続けた。

「家族と再会して一緒に過ごせる機会なんだ。そう無碍にするなよ」再会する家族が居るのは幸せなことだぞ、と孤児のチューンドが言外に告げた。


 反論し難い進言を受け、トリシャはムスッとしつつもユーヒチを伴うことを諦めた。が。トリシャ・パティルという魔女は無条件に退いたりしない。

「……本社の社員寮まで送ってあげる」

 拒否は許さない。という副次音声が聞こえてきそうな声音。


 ユーヒチは精悍な顔立ちに再度微苦笑を浮かべ、頷いた。

「御厚意に甘えさせていただきます」


      ○


 優雅な高級セダンが大管区間高速幹線道路を進んでいく。

 マギ・マテリアル式駆動のセダンは走行音がゾッとするほど静か。超高級サスペンションは車内にほとんど振動を伝えず、まるでふかふかのベッドの上みたいな快適感をもたらしている。ハンドルを握る男性職員の運転も実に丁寧。


 ちなみに自動車は完全無人化の域へ到達していたけれど、今でも有人型車両が主流だ。『車は自分で運転したい』という人間は想像以上に多かったし、安全運転が怪しい高齢者や運転が好きじゃない(もしくは下手な)人間には運転補助システムで十分だった。そして、商売で自動車を走らせる企業や機関にとっては何かと高コストになりがちな完全無人制御より、有人型車両をアンドロイドに運転させる方が総合的に安かった。


 余計なことを加えておくと、SFにありがちな『空飛ぶ車』は存在しない。

 技術的、コスト的、法的など様々な理由が挙げられるけれど、最大の理由は『地面の上を走るだけでも毎日大量の事故が起きているのに、このうえ空まで飛ばす? 認められるか、そんなこと』


 ズレにズレた話を元に戻そう。

 ハンドルを握る男性は無言で運転に集中している代わり、という訳でも無かろうが、助手席に座る女性職員は多弁だった。動画配信者か、というくらいよく喋る。


 話題はまず惑星再生機構本土の最新事情と首都カルニオンの現況が語られた。政治と経済と国内事件に首都の流行。挙句は話題の合間合間にユーヒチとトリシャの御機嫌伺いも欠かさない。折に触れてはトリシャとユーヒチに話題を振り、ララーリング半島での生活や出来事を尋ねてくる。その際も無難なものを選んでいた。


 こちらの不興を決して買わぬ見事なトーク力だ。ユーヒチは思う。この女性職員は就く商売を間違えたのではなかろうか。


 ユーヒチはサイドミラーをちらりと窺い、空港からぴたりと後ろに付き添って走るSUVを確認する。どうやらこのセダンの警護車らしい。おそらくトリシャの兄の計らいだ。

 トリシャは『口煩く面倒な兄』と疎ましげに思っているようだが、この送迎を見る限り、長兄スートニアス氏はトリシャをとても“可愛がっている”。

 隣で渋面を浮かべたままのトリシャを横目で一瞥し、密やかに思う。

 ……多分、他の兄姉も似たようなものだろうな。可愛いからこそ苦言や小言を口にしてしまい、避けられてしまう。いやはや。愛は苦悩を伴うとは誰の言葉だったか。


 高級セダンは第12大管区内郊外にある民間軍事会社ブルーグリフォンの施設へ向け、高速幹線道路を快調に進んでいく。

 車窓外に臨む首都カルニオンの郊外は豊かな自然が残っていた。


 これはカルニオンを形成した入植宇宙船が産業用プラントを有しており、周辺地域の大規模な開拓を必要としなかったから。おかげでカルニオン郊外の自然はテラフォーミングで生じた湿潤大陸性気候的環境に合わせ、独自の適応進化と繁茂を続けていた。


 車窓外の風景を眺めるユーヒチに気付き、おしゃべりな女性職員が早速語る。

「ここ数年、首都郊外の開発案がよく挙がるんですけど、その度に頓挫しているんです」


「開発というと、どんな?」

 ユーヒチではなくトリシャが合いの手を挟む。

「主に宅地化とそれに伴うパッケージ開発です。ただ人口が伸び悩んでいるでしょう? 反対される方がとても多くて、開発がまったく進んでないんですよ」


『麗しきカルニオンの自然を削り、人の住まぬ街を作ることに何の意味がある』ということらしい。列強である惑星再生機構の本土内にもカタストロフィ時にゴーストタウン化した都市や小さな町がいくらでも残っている。

 実際、民間軍事会社ブルーグリフォンが有する郊外の施設は、カタストロフィ後に再建放棄された町を丸ごと買収したものだった(この買収も当時はかなり揉めたらしいが)。


 宅地と郊外型商業施設などが並ぶ第12大管区を抜けると、広大なカルニオン大森林のほとりに築かれたブルーグリフォン社本部施設が見えてくる。


 廃墟だった町は今や連隊規模の職員と旅団単位のアンドロイドが暮らす大拠点だ。

 ただし、シン・スワトー支局が保有していたような重兵器、たとえば人型機動兵器ウォーメックや飛翔艇の類はない。そりゃそうだ。首都近郊に正規軍以外の重兵器の存在が許されるわけない。よって、その手の兵器の訓練は首都から遠く離れた別支局で行われる。


 厳重なゲートの前でセダンは停まり、ユーヒチはトランクルームから荷物を下ろした。トリシャと運転手とお喋り女性に送ってくれた礼を告げ、後続の警護車に手で挨拶する。


「それじゃ。二日後に本社でね」

 トリシャは窓ガラスを開け、小悪魔的な微笑を浮かべた。

「久し振りの本土だからといって楽しみすぎないように」

 何を、とは問うまい。


 ユーヒチはひらひらと手を振ってセダンの元を離れ、荷物を背に担ぎながらゲートへ向かった。

 首から下げたブルーグリフォンの社員証を掲示し、ゲートの職員へ告げる。

「選抜強行偵察員のユーヒチ・ムナカタだ。辞令を受けてシン・スワトー支局から来た」

 ゲートの職員は社員証とユーヒチの生体認証をチェックし、頷く。

「確認完了です。通達が届いていました。ようこそ、カルニオン本部へ」


 ユーヒチは職員が持つ銃を目にし、微かに香る励起炸薬の匂いを知覚し、ようやく()()()()()ことを認識し、思わず微苦笑をこぼした。

感想評価登録その他を頂けると、元気になります。


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長編作品

 転生令嬢ヴィルミーナの場合。

 彼は悪名高きロッフェロー

 ラブロード・フレンジー(完結)


おススメ短編。

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 1918年9月。イープルにて。

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