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コノヘ(エ)神とヤクタ神  作者: 第三世界の使徒
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優しき魔王さま1

魔王さまは悠々と片手で少女を持ち上げる。無論、魔王さまは長身なので、持ち上げる事が出来るのだが。魔王さまは涙を流し、慈悲に満ちた瞳を爛々(らんらん)と輝かし、魔法にて、とどめを差そうと、炎の魔法にて、焼き尽くした。

少女は焼けながらも死をことやすく受け入れたのである。

「恋の炎に焼き尽くされるが良い。」

死体は燃え尽き、骨までも残らなかった。

魔王さまの長い髪は炎熱で燃える事なく、律然(りつぜん)とそびえていた。

恋の炎とは、身も心も焼く尽くす魔法なのである。

少女が少女に恋をするのは、三國の地国ゆえであると言えよう。

実際、現実問題として、同性が同性に恋をするのは、ロマンがあるが、魔法世界ならではの事なのである。

ある意味において、コノヘとヤクタの関係性のアンチテーゼとも呼べるのである。

この様にして、魔王さまは職務を全うされるのである。

魔王さまは優しい方である為に、涙すら流しながら(うれ)いに満ちて、恋の炎にて、焼き尽くすのである。

魔王さまは魔性の存在にて、ある意味の人に不釣りあいな恋の炎こそを扱われるのだ。魔王であるがゆえに、魔法までも従えるのだ。

魔王さまには小悪魔ライラという家来がいた。

すなわち、魔王さまが悪魔を使役していたのである。

と言ってもこの小悪魔「私は魔王さまのそばにいます。それが私の存在意義ですから。」という風にみをつくしの姿勢すら魅せているのだった。

「そうかな?それなら私も遠慮なく、使役出来るのだけどね。」

魔王さまは使役魔法に魔力解放や繰り返し攻撃があった。

魔王さまは人の(かな)しさというものを理解していた。

先程の少女も哀しい人生を送っていたのだと言う。

魔王さまは死んだ方がまし、という人間の感情を理解していた。その様な感情を人々が持っている為に、魔王さま御自(おんみずか)ら乗り出して来られたのだ。

「私は私の心ゆえに人間を殺す。魔王という悪役を演じながらも、やはり、私は心の奥底のものを忘れない。私が泣くのは、私の心が魔性ゆえに、人々の心から伝わって来るから。哀しさが。絶望が。愛が。魔王を求める心が心を埋めるので、人の哀しさ、勇者なき、人間の深み。それをめぐって、私は顕現するのだ。」

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