子供の行動は予測ができねぇ
~すんません人違いです~
ある日いつものようにエンジェル★プリティーと対決するスマイル、案の定失敗し、帰宅している時・・・・・・
『あーくっそぉ!!また失敗かよ!』
「やれやれ・・・・・ん?」
するとそこにはボールが道路から飛び出しその次に子供も飛び出してきて目の前にはトラックがいた。
やっばっ!このままだと子供がひかれる!
「アブねぇ!!」ダッ!
俺はトラックの目の前に飛び出し技を炸裂させる。
「殺戮忍法!!弐の巻!!『我龍炎華』!!」ブォォォォッ!!
トラックの正面に炎を纏った蹴りを炸裂させ、トラックの軌道を変えることに成功した。
「(スタっ)フゥー・・・・あぶなっ」
『お前またっ・・・・・たっく・・・』
俺は子供の方をチラッと見ると・・・・・なんかキラキラした目で俺を見つめてるんだけど。
「もしかして・・・・・」
(さて・・・・・・・どうしたものか・・・・・)
すぐに帰ろうとしたとき子供が言う。
「もしかして!努派手忍者 ニンジャマン!!絶対そうだよ!!」
「『はっ?』」
なんか勘違いされたんだけど
・・・・・・『努派手忍者 ニンジャマン』は『あのエンジェル★プリティー』と同じ人気を誇るヒーロー(特に男子が多い)
・・・・・・・確かに見てくれはシュルエット同じなんだけど・・・・・
「だって炎の技も使ってたしやっぱりニンジャマンだよ!!」キャッキャッ
といいながら俺の体を使って遊んでた・・・・・・つか違うって・・・・
「てかお前・・・・こんなとこでなにしてんだ?親はどうした?」
「えっ?ママ?それはねぇ!・・・・・・・」
・・・・・・分かったもういいその泣きそうな顔は迷子って分かったから・・・・・はぁーたっく・・・・しょうがないな・・・・
▽▼▽▼▽▼
「うぉぉぉぉぉ!!すっごい!!さすがだよニンジャマン!!」
「騒ぐな、人目につく」
『全く・・・・・お前ってやつは・・・・・・』
うるさい、ささっとやって変えればいいだろ。
今どういう状況かって?・・・・『殺戮忍法 裏の巻 飛車風楓』って言う技だ(まぁ凧だが・・・)それを使って空を駆けている。
「あっ!ママだ!」
「あぁ?」
子供が指した方向へ見ると若い女性がおろおろとしていた。
・・・・・恐らくこの子供の母親だろう。
そうして俺は人気のないとこに降りて子供を母親に会わせる。
「ママ!」ダッ!
「!敬人っ!」ダッ!
同時に走って抱きついた。
「もうっ!どこ行ってたの?心配してたのよ!」ギュッ
「えへへ・・・・努派手忍者 ニンジャマンがね助けてくれたんだよ!」
「?・・・・・ニンジャマン?」
「ほら!後ろに!・・・・・あれっ?いない?」
子供・・・・敬人が振り向くとそこには俺はいなかった・・・・・じゃあ何処かって?建物の屋上。
「全く・・・・困った子供だった・・・・」ヒュゥゥゥ
『あぁ?無視すれば良かっただろうに・・・・』
「生憎・・・・お前ほどの悪じゃ無いんでね・・・・」
『・・・・たっく面倒なことになっても知らんぞ』
「うるさい」
ワルルンと会話しながら子供と母親が同時に歩く姿を見つめていた。
▽後日▼
今日も失敗した俺は自宅に帰ってきた。
前回のぼろ屋敷じゃなく最近引っ越したアパートにした。だってめっちゃお金が貯まってたし・・・・(「活動資金や家など」を参照)
「ふぅ・・・・・・今日も疲れた・・・・あっ?」
『全くお前って・・・・あっ?』
俺がドアに手をかけようとしたときふと振り向くと、子供がいた。
・・・・あっれ~この子供見たことがあるぞ★
「嘘!努派手忍者 ニンジャマンがここに住んでるの!!」キラキラ
うっわ~・・・・・お前ここのお隣さんかよー・・・・・・
こうして俺は全くもって面倒な子供と同じアパートとして住むことになった。
・・・・・正直ここにしたの失敗したと後悔してる。
~ハプニングヒーローショー~
おはよう、俺は今有名な遊園地に来ている。
えっ?何故って?それは・・・・・・・
「お兄ちゃん!早くヒーローショー見たいよー!」キラキラ
「はいはい、まだ時間あるからゆっくりなー」呆れ
この子供・・・・・敬人の面倒を見ることになったからだ。
というかなんでこんなことになったか、それは俺の正体が敬人にバレた時に遡る・・・・・・・
▽▼▽▼▽▼
「・・・・・てことだ、だから俺がそのニンジャマンだと内緒にしてくれ、あと呼ぶときはお兄さんと呼んでくれ頼むから・・・・・」
「うん!分かったよ!ニンジ・・・・お兄ちゃん!」キラキラ
『何しとんねん』
▼▽▼▽▼▽
というわけでなんとか敬人に内緒にしてもらうことに成功した。(嘘だけど)
あっちなみに今親がどっか出掛けてるので俺が夕方までに預けてもらうことになってる。
『全く・・・・・面倒なお願い事に付きまとわれたな』
「言ってろ」
「お兄ちゃん早く~!」
そんなこんなでヒーローショーがある場所に着く。
するとそこにニコニコしたお姉さんがいた。
「皆~こんにちはー!」
『こんにちはー!』ワァァァァァァ!!
お姉さんが挨拶すると子供たちは挨拶を返す。
『そういやこのヒーローショー・・・・内容どうなってんだ?』
「ほい」パンフレット渡し
『どれどれ・・・・・むっ!?』
パンフレットを受け取ったワルルンが嫌な顔をした。
その内容とは「奇跡のコラボレーション!!エンジェル★プリティー&努派手忍者 ニンジャマン 超超努迫力ヒーローショー!!」
・・・・・と書かれていた。
まぁようはコラボヒーローショーっては★な★し
『ぐへへへ!こいつらをジメジメにしてやるぜぇ!!』
「きゃー大変!ここにジメジーメが現れたぁー!」
っとワルルンと一緒に見てたらなんか雫のようなキグルミの怪人が出てきた。
「うわぁぁぁ!ジミジミ軍団のジメジーメだぁ!」ギュッ!
っと敬人は言いながら俺の服を掴む。
成る程派手って書いてるからその敵対は地味ってことか・・・・・
『うっへへ!さぁ!どいつからジメジメにしてやろうかぁー・・・・』
「待ちなさい!」
ジメジーメが子供を拐おうとしたとき何処からか声がした。
「おっとー!あれはー!」
『むっ!?』
っとここでエンジェル★プリティーのメンバーが登場した。
「そこまでよ!ジメジーメ!」
「私たちが子供たちを守るわ!」
「そうだぞ!引っ込んでろ!」
「おっとー!ここでエンジェル★プリティーが登場だぁー!!」
\わーい!エンジェル★プリティーだぁー!/
\行けー!エンジェル★プリティー!/
っと観客が盛り上がる。(というかなんでご本人がヒーローショーに参加してんだ・・・・・)
『くっくっくっ・・・・・きたかエンジェル★プリティー・・・・だがこれはどうかなぁ!はぁぁぁぁ!』バッ!
っとジメジーメがなんか出しているオーラを放った(実際はなにも出してない)
「うっ!」フラッ
「ナッ・・・ナニヨコレハー」(棒)
「何かふにゃふにゃするぞー」だらん
おい演技下手くそか、リハーサルしなかったのかよ。
「おっとー!ジメジーメが何かオーラを出してきてエンジェル★プリティー大ピーンチ!」
「うわー!大変だよ!エンジェル★プリティーが!」
まぁ演出上仕方ないものだな。
このあとニンジャマンが登場してジメジーメをやっつける展開だな・・・・・
「早く助けてあげてよニンジャマン!」
っと俺を見つめてる。
ふざけんな俺はニンジャマンでも何でもないんだよ(しかもしれっとニンジャマンって言ったし!)
俺は勝手に魔法少女の敵になった忍者なんだよ。
まぁどうせ本人が登場してくれるからいいが、もしなんでって聞かれたら分身したで誤魔化せるし・・・・・・・・・にしても本物遅いな・・・・・そろそろ出てくるとは思うが・・・・・
『おい、大変だぞ』
っとここでワルルンが俺に話しかけてきた。
そこでしゃがんで話す。
「どうした?何が大変だって?」
『本人まだここに到着してないらしいぞ』
「なっ!?まじかよ・・・・」
『どうやらなんか車の事故で来られるのが困難だとよ』
はぁー・・・・・まじかよ・・・・・もぉー・・・・めんどくさいなぁ!!
「ニンジャマン!早く助けてあげてよ!・・・・・・あれ?」
『ぐへへへ!どうだ動けないだろ!』
「くっ・・・・どうしよう・・・・・」
「待てぃ!!」
ジメジーメが襲おうとしたとき何処からか声がした!
「おっとー!この声はー!」
『なっ!?』 「嘘っ!」 「あいつ!」 「えええええ!?」
そこに立ってたのは・・・・・
「努派手忍者 ニンジャマン!!」
違う、ニンジャマンの色に変化した俺、スマイルだ。
『き・・・・貴様は!』
「見れば仰天、通れば百鬼夜行・・・・・忍ぶどころか大騒ぎ!努派手忍者 ニンジャマン!ここに見参でいざ候・・・・・・」ドドンッ!
っと俺はこのニンジャマンの決め台詞とポーズをとる。
・・・・・・事前に確認していて良かった。
「ふっ」スタッ
「なっ・・・・・なんでスマイルが(スッ)!」
ピンキーが言おうとしたとき俺はピンキーの口を軽く塞ぐ。
「こうしないと終わらないんだろ?」小声
「!・・・・・(フッ)分かったわ」
俺の手をどかし、言う。
「ちょっとピンキー!」
「まぁまぁ・・・・・」
ツンツンするブルースとそれを止めるイエローネ。
「行くぞ・・・・・さっさとこんな茶番終わらせるぞ」
「えぇ!」ダッ!
『!』
「はぁっ!(おらぁっ!)」ドコッ!!
『ぐへぇあ!?』バキィン!
「決まったー!!ピンキーとニンジャマンのダブルキックだぁー!!」
\ワーワー!!/
ピンキーと俺のダブルキックでジメジーメを倒し、観客が大盛り上がりした。
・・・・・・やれやれこんなことになるなんてな。
▽数分後▼
さて・・・・・ショーが終わったし変身解除して敬人のとこへ戻らないとな・・・・・
っとそう思っていたら誰からか声をかけられた。
「あの・・・・・ちょっといい?」
ピンキーが俺に話しかけてきた。
「・・・・・・なんだ?」
「えっと・・・・・なんであなたがこのショーに参加したの?本物が登場するのに・・・・・・」
「さぁな・・・・・それに俺が居なかったらずっと終わんなかったと思うが?」
「えぇ?」
「当の本人は事故にあって困難だとよ・・・・・全く面倒なことさせやがって・・・・・」
「だったら尚更よ・・・・・嫌なら参加しなかったら良かったじゃないの!」
「・・・・・・」
俺はふと考えた、確かにピンキーの言う通りあそこで参加しなくても良かった・・・・・じゃあなぜそうしたか?恐らくだがあのとき・・・・・
《早く助けてあげてよニンジャマン!》
・・・・・敬人が悲しい目で俺を見つめていたことだろうか・・・・あの純粋な目が俺を動かしたのかもしれない・・・・・・
「・・・・子供の夢は壊したくない」
「!」
「じゃあな」フッ
「あっ!待って・・・・・・・」
その一言だけ言って消える。
「・・・・・」
その一言でピンキーは考えた。
「あの人・・・よくわからない人だけど、やっぱり根っからの悪人じゃあないよね・・・・・子供の夢は壊したくない・・・・か」
その時ピンキーが俺に対してどう思ったのかはそれはピンキー本人しか分からない。