せめて人間であってくれ(切実)
続き 第四話
「さて、異世界の話に移りましょうか。」
「これまた急だなぁ。」
ほんと急である。名前が決まった途端こうだ。
「異世界に招待するといっても何かして欲しいわけでもないんですが。」
「え?そうなの?」
「ええ。確かに魔王は復活しましたが、本格的に動くのはまだ先ですから。」
「なんかさらっと凄い事言ってない?」
え?魔王復活?大丈夫なのそれ?
「ですから、動き出すのはまだ先です。それこそ3000年ほど先です。」
「思った以上に先だった!?」
3000年?それ、俺生きてないよね?異世界行っても。
「生きてると思いますよ。」
「うっそぉ!?」
「ほんとです。」
俺、3000年以上生きるの?もうそれ人間じゃないよね?
「人間ですよ。・・・多分。」
「今多分って言ったよね!?ねぇ!?」
「まぁそんなことより。」
「そんなこと!?」
いや割と重要だよ!人でありたいよ!俺は!
「とりあえず転生という名目で貴方あっちに送ります。」
「名目?」
「本来貴方は死ぬ予定では無かったからですね。」
「お前が死にたい人探してたんだろ?」
「まぁそれに関しては、いつか詳しく。」
「それ言わないやつじゃん。絶対。」
「さて、それはどうでしょう?」
「なんでしたり顔?」
いや可愛いけども。
「じゃ、送りますね。」
「え?なんかないの?ほら、チート能力あげるとか。」
「うーん、じゃあ適当に付けときますね。」
「適当に?大丈夫なのそれ。変なの付かない?」
「大丈夫ですよ。多分いいのが付きます。」
「なんで断定してくれないの?不安なんだけど。」
「じゃあ大丈夫です。安心してください。」
「いや、説得力ないです。」
「・・・送りますね。」
「いや、送りますね。じゃなくてさ。」
「貴方の人生に祝福を」
「押し切ってんじゃねー!!」
あと、俺を一度殺したのはお前だろ!
と、まあ色々あって俺は異世界に転生?した。
果たして主人公は人間として生まれ変われるんですかね。あ、言い忘れてましたが更新は不定期です。
急に10話進む時もあれば2週間以上更新ない時もあります。(簡潔にゆうとノープラン)