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死んでも私は生き返る  作者: ファイル
58/62

58話 死んでも依頼をこなします

バンシーと共鳴する、視界が歪み気持ち悪さを覚える、体の中から刺すような痛み


思わず目を瞑る


バンシーと触れていた手に熱がはいる


目を開けると剣を握っていた

大きな、バンシー程の大きさの


刃の部分は大きく、光を反射しない

手元についている装飾は頭蓋骨


...ドーハスーラ


ぐるりと周りを見渡す


ハーピー達、鳥人、野鳥たち


「これからもよろしくね」

伝わってくる声

を受けながらも決意改めて


いきましょう



大剣は瞬きの一瞬でバンシーの姿に変わった


どこまでもいける気がするわ


「レイス」


もっちょい...と思念がとんでくる


魔法石を呑んだあたりからずっと姿が見えていないのだ


準備に手間取っているらしいけど、なんの準備だろうか



意思疎通が密になるということは魔物使いとしては格段な強化になる


言い方は悪いが数の多い野鳥達は駒としての使い勝手が非常にいい


グループを組んでハーピー達に統率を任せるのもありかもしれない


普段は街の情報はレイス達に任せていたが野鳥達を使うのもありだ


情報の正確性が確かになるのは本当に便利だ



「できた!」


みょいんっと私から出てくるレイス


そのレイスはデフォルメされた頭蓋骨を被っている


あらかわいい


「きゃー」「かわいいってー!」


みょんみょんと出てくるレイス達


不思議とレイスの考えていることは分からない


「考えてないもんねー」「ねーっ」

「うんうん」


そっかー何も考えてないかー


レイス達は純粋に魔力の保有量とかが上がったらしい、バンシーとも意思疎通は取れるらしい


意思疎通と言う名のテレパシーをしながら行動すれば何も喋らずに連携とってくる集団が...


いや、レイスを見れるのは人それぞれだった


今回は私たち全員が総合力的なものを底上げされる機会だった


非常に良いものだ




舞い込んできた依頼がある


雷の街で最上位の割に暇だからというのもあるけれど、それほどの難易度の依頼だ


依頼内容は


人工ゴーレムの破壊


内容によると暴走して止まらないらしい、場合によっては近くの土地がサラ地になる可能性があるらしい


なんてもん作ったやつがいるんだ...



あぁ、でもちょうどいい、試し斬りと行こうかな



グオンッ...ブォンっ...


ドシャッ


前方に見えるは高さが私の三人分はあるかと言うほどのゴーレムだ


赤黒い、しかも火の粉を撒き散らしている見た目、大きいサイズに、ごつい、その上で滑らかな動きで中に人でも入っているのではと思うレベルだ


元々魔物の集落だったのか黒焦げの魔物の残骸が辺りに散らばり、元々家等のようなものも散らばり、荒地となっている


確かに暴れればサラ地になりそうだ


「バンシー、今日は私たちのデビュー戦と行こう、並の魔物じゃないのが良い、人じゃないから、壊していいから最初から全力で」


「うん、いいよ、やろう」


バンシーと手を繋ぐ


次の瞬間にはバンシーは剣になっている


「レイス、予定通りに」


「らじゃっ」


ゴーレムは今半分くらいの背丈はあるオークと戦っている、普通に考えればあのオークも除去対象として依頼が発生するレベルだ


そのオーク相手に子供をあやすように戦っているゴーレム


ザンっ...


ゴーレムの手刀は文字通り刃物だった

五本の人のような手は小指の先に辺る部分から手首にかけて刃物になっていた


そしてよく見れば全身凶器と言い表せれるほど細かく刃が施されている


ホントに一体誰だよこんなの作ったの!


ゴーレムに切り込む、真正面から

跳躍し、縦に両断するように


「うぉおらぁあっ!」


『セーラ...女の子っぽくない...』


バンシーの声が聞こえる、いや、やっぱり聞こえないことにした


『ちょっと!』


ガインっ


バンシーの剣...バンシーソード?はゴーレムの手首の少し下、少し膨らみ始めているところに切り込んだ、ガードの姿勢を取られたが、その剣は深々と切り込まれている


『セーラ!斬りすぎっ中途半端!』


そう、中途半端にきり込めてしまったために直ぐに抜くことが出来ない


ゴーレムの左手がとんでくる


『セーラ!』


「わかってる!」


一瞬人の姿に戻るバンシー

そして直ぐに剣に戻る


私はバンシーが上段に来ることを信じて構えていた


...高さと振り下ろす、力いっぱいに斬ることが出来るこの構えが一番やりやすい


剣の技術はないけれど!


手放して構えただけの私に勢いが加わる


...バンシーナイスっ!


ゴーレムの左手を勢いの乗った振り下ろしで対抗する


ガギィッ...


勢いのまま地面に振り下ろす

接触の感覚はあった


つまりは...


ゴーレムの左手は指の部分から手首辺りまで裂けていた


良い一撃ね



『次っ!くぐって!』


剣に引っ張られるように走り出す


ゴーレムの股下をくぐる


くぐる時にバンシーソードから骨のような、いや、様なじゃなくて骨がニョキっと伸びてゴーレムの股下を傷つける


うわ、きもっ!


『セーラ!』


あっはい


くぐり抜けたあとにレイスも大丈夫と共鳴する


ジャンプ、勢い的にゴーレムから離れてしまうが私のジャンプの先にはレイス


今日のレイスは足場


「はっ!」


「ふみゅっ」ポンッ


レイスが軽く爆発して勢いがのる


バンシーを構えて、突きを行う


「せいっ! 」


体に今までにないくらいの衝撃がかかっているが何とかなるなる


一瞬視界が暗転し、光指す



「おぉ...ゴーレム貫通した...」


『ゴーレムに風穴あいてるわっ!』


どこに目があるのかバンシーが伝えてくれる、私もここらはレイスからの感覚共有があるので見れるけど



しかしゴーレムの動きは止まってない


もう一往復!


羽を生やし、広げ勢いをなるべく殺さないように上に変える


そのまま宙返りする形となり、斜め上からゴーレムに襲いかかる


レイスの小爆発も後押しとなり勢いはさらに加わる


完全に、動かなくなるまで...!



こうしてゴーレムは破壊された、依頼の終了だ


うーん、いい仕事した!

…イキルケンッ


死んでも依頼をこなしましょっ!

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