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死んでも私は生き返る  作者: ファイル
47/62

47話 死んでも仲良くなりたいもんだ

「嬢ちゃん」

私が魔人化から奴隷の流れをみて気分を悪くしていると声をかけられた


「この街は初めてなんだろ?魔物使いの雰囲気がするが、思ってたのと違う、って感じか?」


見ると大柄な男の人が心配そうに見ていた

「おれぁ冒険者ギルドのもんだ、ほれ、怪しいヤツじゃないぜ」

ギルドの証なんかを見せられた


「そうですね、魔物使いです」


「外の魔物は危険だから買いに来たってところか、魔人化させない所もあるから連れてってやるよ」


ギルドの人はよくある事だ、なんて言いながら歩き始める


道中何も引き連れてないのは大抵新人の魔物使いだから声掛けただけなんだけどな

なんて、話しかけられながら歩いていく


「まぁここが一番でけぇかな」


市場のような雰囲気だが売り物は魔物だ


ここは魔物を買ったあと魔人化は自由で、しない代わりは枷を多めに買う必要があるらしい


入って目の前、一番奥に見えるオオカミ

一つの檻に二匹がまとめて入れられている


あぁ、あれだなって


片方が眠り、片方は周りに敵意剥き出しにしている


なんなら唸り、たまに吠える


そこそこ人は多いがオオカミの周りには誰も近寄ろうとしていない


...あ、魔物を見てる人に女性がいる、珍しい


じゃなくて

オオカミの檻に私は一直線に進んでいく


「お、おい?」


ギルドの人が困惑しているが知らない


オオカミの檻の前に着く

「こんにちは、オオカミたち」

「ガウッ!」

「ガアッ」


吠えた後、静かになりじっくりと見てくるオオカミ達


「お客様っ」

パタパタと走ってくる店員であろう人

「この魔物達は非常に扱いずらく、初心者にはお勧めできません、何人もの人が購入されましたが枷をものともせずに暴れ、魔人化の石もどうやってか効かないのです」


オオカミ達が如何にオススメしないかを語る店員、だけどオオカミ達は大人しくお座りしているよ?


「リーダーからの依頼なんだけどね」


買うにあたり...


いつも雷帝の街でのポイントでの購入をしていたのをお金に変えてもらった、驚くほど変換率が悪くてオオカミを買えばそれで尽きてしまうほどに少ない手持ちだ


ポイントの数字だけは大きいのに...


ちょっとした理不尽を覚えながらも手続きを進める


オオカミの大きさは私の背と同じくらいだ

私は身長詐称してるので二匹も成長してるなぁとか思いながら


「えっと...セーラさん、ですね」

何か必死に書きまとめている店員


「もういい?」

「あ!はい、大丈夫です」


そう言って私より先に店から出ていく店員


随分と忙しそうにしている


「くぅ」

がふっと腕を噛まれる

ぐるるる...と唸るオオカミ

もう片方は私の顔ともう片方のオオカミの顔を交互に見ている


苦笑いになる

しかし今はダメだ、まだ店の中でもあるし


「こらっ」「めっ!」「たべるなっ」

レイスがぶわっと出てくる


「ぐるぁっ!?」

オオカミ達は後ろにステップをして唸る


威嚇しないー...

レイスも冷静になりなさいー...


無視して歩き出す

周りの魔物達も興奮し始めたからだ


なんならさっさと帰りたい


「あぁ...」めんどい...


うるさくなり始めた店から退散する、あとからレイスとオオカミもついてくる

使い魔の契約魔法は意識が一瞬でも途切れるのを危険と思い

おこなうふりだけしかしてない、安全なところでやりたいものだ


「嬢ちゃんっ」

「あ、あのっ!」


...ん?

店から歩いていると二人に声をかけられた

片方はギルドの人だとして...


振り向くと

私より背の高いギルドの人と

その横に白い髪の毛で私と同じくらいの背の女性が立っていた


「ん?あぁ、先に要件済ましていいぞ」

そう言って一歩下がるギルドの人


「え、あの、女性の魔物使いってあんまりいなくって...それで声をかけたんですけど...あっあっ!コル、私コルって言いますっ」


「んふ、コルさん、おーけー、先にこっちの人の要件済ましていい?」


つい嬉しくて笑いが漏れてしまった


...私って寂しがり屋?いや、仲良くなれそうなシンパシーを感じただけ


「おう...嬢ちゃんはそのオオカミを手懐けれるのか?あんまりいい評判は聞かねぇからよ」


「手懐けれるわ、要件はそれだけ?」

「...どっからその自信が、いや、そうか、そのなんだ、頑張れよっ二人とも」


手を挙げて離れていくギルドの人さん


うん


「それでコルさんっ」

「あっはい、その、えっと」


「セーラっていうの!私も魔物使いとはあまり交流なかったから、その、よろしくねっ」

コルさんの手を両手で握る


「えっと、私、最近適正を知って、それで魔物使いになろうと思ったんですけど、お店に入って真っ直ぐこの子達の所に向かってたので熟練の魔物使いかと思って」


「私もまだまだこれからっ、あと魔物使いとしてはこっちの子なのよね、レイスっ」


「あい」

みょんと私の背中から出て肩越しに顔を出す


「可愛いっ!」

「それっ!ほんとにね!」

「みゃー」レイスのほっぺたをむにむにする

「コルは触れる?」

「あっ触れるっ!むにむにっ!」


「みゃぁー」コルにもむにむにされるレイス


レイスにコルが触れているところが少し光っている


「...コル、ストップ!」

「はぇ?どうしたの?セーラ」

むにむにしている状態から停止するコル

レイスの顔色があまり良くない、でも逃げ出そうとはしない

「コルって癒す能力があったりしない?」

なるべく小声で、耳元で囁く


「セーラ、凄いね、そうなの、私の手には回復の力があるみたいで意思が強いほど効きずらいデメリットが分かってる」


回復の力は一個人が独占してはダメだと言われるほど貴重と言われている

もしもバレてしまった時は、酷使されないように出来ること、出来ないことを伝えなければ使い潰されるだろう...とは暗黙の了解のようなもの


周りを見る、きゃいきゃいしてたので少し見られている程度だけど

「とりあえず移動しよ」


コルを連れて大通りから離れる門に近いところで人通りも少ないところに来た


門は少し騒がしい


「...セーラ、よくわかったね」

「うちの子...レイスなんだけど、幽霊系だから、回復に反応しやすいみたい」

癒しか消滅かどっちかは知らないけど


「そっか...ねぇセーラ」

コルは真剣な顔になっている


『セーラ様っ』


オラクルの声が私の頭に響いた

その声は悲鳴にも近く、何か危険があったと分かる


「ごめん待ってコル、私の使い魔がピンチ...」

「えっ...うん」


「レイス、散策に行って」

「あいっ」「わかった」「りょーかいっ」


「セーラ、私も手伝うよ」


「ありがとう、鳥人なんだけど...青い髪の毛のハーピー」

「ハーピー!?」

「オオカミはコルを守ってあげて」

頷くオオカミ達


「私は街の外に行ってくるから、探すだけでいいの、見つけたらレイスに伝えて」


レイス、一人はコルに付いて

「わかた」


「出来る限りでいいから無茶しないでね」

コルにそういい門の方をむく


森の方にすぐに行ける方法は...

セーラが強くシンパシーを感じた人物です

仲良くなりたいと思うほどには


死んでも仲良くなりたい、よね

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