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死んでも私は生き返る  作者: ファイル
38/62

38話 死んでも魔物でも嬉し涙は出るんだ

賭けの券は買った以上のお金が貰えるので何かを食べに行こうという話になった

というかそう話をもっていった


バンシーについての街の人の評価とかを聞きたかったのだ


「ちょっと恥ずかしい」

バンシーはそう言っているが顔が赤くない、やり直し


まぁバンシーも気になっているのだろう

どう思われてるのか


また酒場かなーと思っていたら

「お、バンシーちゃんじゃねぇか、こっちで飲まねぇか?」

「隣の美人さんもきておくれぇい」

と誘われた

「しょーがないなぁー」

私が許可した


バンシーのフリフリドレスがさっきのが黒なら今のは紺だ

いや、何着あるんだ...

「ん?色変わった?」

と言ったら「そーなのっ!」と目を輝かせていた、このタイプが好きなのはよくわかった


誘われたお店は四人がけぐらいの長椅子にカウンター、赤い暖簾がある、そんなセットがぐるりと円のように配置されており真ん中の空間ではお店の人が客に頼まれたものを出しているらしい

ちょっとした会議みたいだ


「やったぜーバンシーちゃんとべっぴんさんを誘えたぞーい」

「お手柄ぁ!大将!そいつに大根出してやってくれ」

「はいよっ」

「おじゃましマース」

暖簾をくぐると囲んでる皆さんの注目を集める

「べっぴんさんってセーラ姉じゃねぇか、よくやった!」

「おーお二人さん座って座って!大将嬢ちゃんたちに熱燗っ」

「はいよっ」

「お、おめーばっかいいとこ見せれねぇなぁ、大将、俺はひとつずつ奢っちゃるあ!」

「太っ腹ぁ!」

「わー、ありがとうございますー!」

そんな感じで始まった


おでん、これは美味い!



セーラの行動力のままおでんというのを食べていた、どうも力が制御出来てないらしくお酒でほろ酔いだ

バンシーの体では辛いのでドーハスーラの力は出しておりバンシーというかスーラよりの顔になってると思う、背は変えようと思ってないから変わってない、たぶん


話は半分以上聞き流している

おでん美味し


「ちなみにおじさん達はバンシーの姿どうでした?」

セーラがそう切り出す

サァーと酔いが覚める

「ぅ...」

なんだかんだで怖い


あぁ、私は怖かったのか...

人に、セーラに嫌われることが


怖い、寒気もする気がする

震え...?

手が震えている

きっと、これはお酒のせい

怖いのも、寒気がするのもお酒のせい

明日になったら忘れるはず

返事を聞きたいような、聞いたら壊れてしまうような、そんな気がした


セーラがカウンターの下で手を握ってくれる

とても暖かい安心する手だ


「あぁ、ビックリしたなぁ」

「嬢ちゃんいるからこういうのはあんま言いたくねぇけどよォ」

そう切り出した人を見る、周りの人もその人を見る


今逃げればその先を聞かなくても済む

セーラを見る、真剣な目でおじさんの方を見ている

私に気がついたようだけど首を振って口を動かす


にげるな


セーラが悪魔に見えた

いや...私はこんなに弱かったのだろうか

スーラの時はそんなこと無かった


今の私を知ったらセーラは私を嫌うだろうか、この気持ちは隠さないといけない、いや...

もしかしたら嫌いだからこんなことを...?



「おれぁあの触手に触ってみてぇなぁ」

...超少数派の人かな

「わかるなぁ、俺も襲われてぇ」

がははととんでもないことを吐露すおじさん、セーラの目が細く引き気味だ

私も引いた、ドン引き、でもどこか嬉しいところもあった


「あぁ、うん、言わない方が良かったですね...」

「ぐわっはっは!嫌われちまったぜ」

「やー、魔物化なんて久しぶりじゃねぇか?いつ以来よ」

「だいぶん前だよなーあいつどこいっちまったんだが」


「あんまり嫌われてないんですね」

「そりゃそうよ!そんだけ強いんだからなぁ!」

「あのガイアをぶっちまったんだぜ?」

「いや、飛龍に乗る前に仕留めるとは!」

「ワイバーンも焦ってたなぁ」

「ここじゃあどんな姿でも強いやつが気に入られるんでぇ」

「シャドウとの戦いも見てみてぇなぁ」

「おー、魔物化同士か!そりゃいい!」


...そっか、私、ここに居ていいんだ


別に来るなとか言われていた訳では無い


ただここに来るきっかけになったあの人に魔物と言い当てられていた時から心のどこかで何かが引っかかっていたのだ


「うっ...ぐす...そっか...」

「おえ!泣いちまった!」

「ほれっ、さっき触りたいなんて言ったからだよ」

「なっ、俺ぁ襲われてぇって言っただけだって」

「変わんねぇさ魔物はデリケートなんだからっ」

「なっ俺がわるいんか?そ、そか...おー嬢ちゃんすまんかった、許しておくれぇ」


「べつ、別に、泣いてなんか...」

悲しくないのに、嬉しいのに涙が止まらない


セーラが抱きしめてくれる

「別に泣いてもいいの、嬉しい時は人も魔物も泣く時だってあるんだよ」


周りのおじさん達も声をかけてくれる

セーラが続ける


「ここのみんなバンシーのこともドーハスーラの所も好きみたいだよ?まぁ私の好きには適わないけど」


いつの間にか震えなんか止まってた

とても暖かくって、でも涙が止まらない


きっとこれも、お酒のせい



バンシーは珍しいおじさん二人にドーハスーラの部分...後でなんて言うか教えてもらお、を触らせてあげていた


おじさん達は喜んでいた、私は少し引いた


ただそれを見ていた人がみんな触りたがってバンシーは触らせてあげていた

大将さんは料理を出す側なので手を洗ってくださいね?

別にバンシーが汚いとかじゃなくて


というかその部分だいぶ伸びるのね

ドーハスーラの全長とか調べてみたいなぁ


背中から出してるけどどこからでも出せるのかとかも知りたい


閃いた...バンシーを襲うか


「つーほー?」「えいへーさん?」

「ばーしーがあぶないっ」

ここぞとばかりに出てくるレイス達

いや、レイス程度なら無視できるな

「ひゃー」「もうだめだー」「さきにやられるー」


バンシーは疲れたのか私にもたれかかって寝てしまった

今まで見たことないくらい幸せな寝顔だった

寝顔天使かっ



その後もダラダラと話は続いた

シャドウという参加者も魔物化出来るらしい

あまり情報はなく、出る回数も少ないらしい

ただバトル場にでる魔物はシャドウが操ってるとか噂がある


情報集めしてみるかなぁ...なるべく飲みの席で


お酒の席というのがとても楽しい

お酒の分別?で酔わない方法も出来たし


「んー、さてじゃあ私達はこれで、大将会計」

「おうよっカードならカウンター下で払えるぜ」

「ご馳走様、また来るね」


そう言ってバンシーを背負う

店から離れて転移をしようと思う

私だけ転移した時すぐ戻ってこれるように

まぁ結果から言うと無理だった

なので夜の街をバンシーを背負って歩く


軽いなぁ


感極まって泣いてしまったバンシー

バンシー、ドーハスーラ

の一人になってから周りの目を気にするようになってたし

ふてぶてしいスーラの面影はなくなってしまった


そう言えばバンシーの体については水の街でなし崩し的にスーラと一緒になっただけで親も姉妹とかも知らない、いたのかな?


どうしてスカージレットに捕まっていたのかとか

この身長の子がどれだけのことを抱えていたのだろう


それを考えるのは、ちょっと...重いかな...

蛇の尻尾のシュッとした感じ、丸みを帯びた角のようなイメージですかね、バンシー、基ドーハスーラの尻尾は

作者のイメージだと少し弾力があって触り心地はいいです


最後の重そうな話を本編では多分触れません

「死んでも」はそういうカテゴリではないので

その予定です


死んでも魔物になっても嬉しい時に涙は出るんです

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