35話 死んでも街の散策は楽しい
途中視点が変わります
模擬戦が終わった後
夜の雷の街が気になったので出かけることにした
バンシーと二人で
バンシーの頭蓋骨はさすがに...
と言ったら
むぅ...と言いつつ大きさを帽子のようにしていた
その頭蓋骨便利だな
頭蓋骨の口元が伸びてるのでバンシーの口元しか見えないがニコニコしてたのでそこまで気にしてないみたい
部屋から通路に出てみることにすると
窓の高さにあった宿の廊下にでてきた
あの白い通路じゃないのか...
また訳が分からない
宿は住宅区画の宿のひとつのようだ
もう空は暗く、離れたところの空は街の灯りで明るくなっている
「ここからだとちょっと遠いね」
「うん、転移しよう」
料理街その二にとぶことにした
特定の建物名でとぶとその建物内にランダムで跳ぶらしい
一度いってこの辺りにとびたいと知っておけばそのようなことにはならないらしいが
人がいるところにはとばない安全装置があるらしく
結果私は酒場でテーブルの上の空中にでた、ということだろうか、床では人が寝転がってたし
何たる偶然...
「おーっ!姉ちゃんどっかで見たぞー!」
既に出来上がってる男が絡んでくる
よるの静けさとは程遠く賑わっている
ワイワイガヤガヤと、見ているだけで楽しくなる
「おっ?さっきのセーラじゃねぇか?」
「おー!見てたぞー!」
「隣の子バンシーちゃんじゃねぇか?」
一目見ようとしに来たのか、私達が来たのはすぐに伝わり人だかりができる
ここではなんだと
私が転移した大きな酒場に連れてかれた
「そんじゃー本日の目玉だった新人模擬戦参加者ぁ!セーラ姉さんとバンシーちゃんが来てくれたことを祝ってぇ!」
「「「「「「かんぱーい!」」」」」」
飲み会が始まってしまった
まぁ楽しいからいっか!
中には女性もいて、声をかけてくれた
何を話したかなんてほとんど忘れてしまったが
随分と楽しい時間を過ごした
◇
「うぅ...飲みすぎた、頭痛い...」
「セーラは飲み過ぎなんです、まぁ私はお酒は別で処理したので酔うことはないんですけどっ」
ふふんと言うバンシー
上機嫌だ
酒場でいつの間にか眠っていたらしく
周りが寝ている中バンシーが起こしに来てくれた
起きたあとは転移で自室に戻り
多分レイス達が残りをしてくれたのだと思う、酒臭さとかは全くない
そして朝に起こされ、とりあえずは転移で事故らないように街を見てまわりましょうとの事
契約ちっくだが宿っちゃあ宿が見つかり、専用のお金を持っていると以前よりも街をゆっくり見れている気がする
武器屋に入るとやいのやいのと店員が集まってきて色々と進めてきた
ただ魔力を流して魔法を使う、そういった剣が多く私はあまり要らないかな...
バンシーはふつーの少しずっしりした剣を買ってた
「どうしてそれを?」
「魔力を流しやすい...たぶん」
「へー」
次は防具屋
プライドの高そうな店員、以前ローブ姿で入った時に鼻で笑われたのであまり来たくはなかったがバンシーが服の中に着れる防具が欲しいと言うので見に来た
まぁサイズがなかったので胸当てとか試しに買ってみるとの事
私は特に何も買わなかった
防具屋を出ると
バトル場のほうに用があるんだった
と言ってそそくさと帰ってしまった
セーラには秘密っと言われたので
そう...と見送った
街並みを見ながら歩いているとなんというか、庶民的な武器屋を見つける
いや、ただ外観がそうだっただけで
中に入ると
思わず「おぉ...」と声を漏らしてしまった
「ようこそー奇剣屋でーす」
やる気のなさそうな店員
片方がハンマー、もう片方が斧の武器やギザギザの刃の剣、鎖、鎌
など武器と言ったら剣っというのを覆すような品物ばかりだった
まぁ槍とか弓とかもその基準で言ったら覆してるけど、その...ね?
面白そうなのはないかと見ていたら
それはそれは面白そうなのものがありました
「まいどありっしたぁー」
ほくほくである
次の戦いが楽しみだ
是非とも奇襲してみたい
ただバンシーがいないと何となくつまらなかったので帰ることに
帰りも一瞬なのは大変便利だ
「ただいまー」
返事はない
バンシーはバトル場のほうに用があると言っていた
「んー?」
バンシーのベッドの横には対戦が始まるとの文字が
用があるどころかメインじゃないかっ
「レイスっ、バンシーを応援しに行くよっ」
「んあい」「はーいっ!」「まってー」
◇
セーラと別れるのが早かったかな・・・
初戦になる訳だけど
ちょっと早すぎた
準備をしてから控え室に来てだいぶ待った
こういう時、無駄に余計なことばっか考えてしまう
例えば鍔競り合いになった時、身長の低い私ではセーラの時のように足払いではなく胸あたりを蹴られても不思議ではない
いや、鍔競り合い出来るほど力がないからそれもないのかな...
傷などはバンシーの体でもゆっくり再生すればいいが
蹴られて肺の空気が無くなって、直ぐに吸おうとして隙を晒すとかにならないように防具で防げないかと考えた
考えすぎかな...?
他にも小さい背を生かして懐に潜るとか
水魔法を不意に使うにはどうしたらいいかとか
ビーっ
合図か
買った剣と胸当てを着けて鉄格子の前に行く
頭蓋骨は帽子風に被り以前のフリフリドレスのような服を着る
頭蓋骨を出してると全身の能力が少しばかり上がる気がする
さて、私の初戦
相手はどんなのだろう
セーラのホクホクな買い物はセーラの初戦の時にでも
頭蓋骨を帽子風にマスク風に被ってます
存在としては体の一部なのでサイズとか自由自在です、便利
余裕が出来てからの散策はまた以前とは違ったものが見えるようで、それは死んでからも同じこと
いわゆる心のあり方




