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死んでも私は生き返る  作者: ファイル
29/62

29話 死んでも未熟なとこもある

バンシーを投げたらイモータル・ルーラーが進化したような姿になりながら兎を締め上げた


「おぉー」

拍手しながらバンシー...とは呼びたくないのでドーハスーラに近づく

レイスも拍手してる

「すごー」「でかー!」「きもー」「こわー」「かっこいー!」

色々出てるけど大丈夫?こんがらがって倒れないでよ?


「ふしゅゅぅう...」

「ドーハスーラ凄いねー...」

どうだった?と思念がとんでくる

おや?伝わってきたぞ?

「大型魔物対大型魔物みたいで興奮した」


どこかででかい龍に力を合わせてみんなが挑んだ光景を思い出した

大陸を飲み込むほど大きな...

...あれ?どこかで見たことあったっけ?

絵本か何かだったかな


「おおおおい、だだ、大丈夫なのか?」

冒険者がぞろぞろと近づいてきた

邪魔した二人を盾にしながら

扉の前にいた全員だな


「もーっ!危ないとこだったじゃん!うちの子がいなかったら死に戻りだよっ?」

まだ興奮が治まってなかったわ


「おぉ、そいつは済まなかった...」

「申し訳ねぇ」

素直

「姉ちゃん使い魔だったのか?」

「んー、まあねーホレ」

思念で使い魔の証を出してもらおうとする

「シュルル...」

頭蓋骨の口が開き蛇のような舌がでる

そこに以前貰った腕にまける証が乗ってる


おー、バッチリー


「スゲーな姉ちゃんそんな魔物を従えてるなんて」

「わたしの方がすごいもん!」

「つよいもん!」「むしするなー!」

「おーいっ!」

冒険者の言葉にレイス達が怒る

見えてないし聞こえてないようだが

おちつけーおちつけー


「やっぱり力試しとかに出るのか?」

「力試し?」

「んあ?知らないのか?雷の街にもあるんだけど」

「魔物なら闇の街じゃね?」

おぉ、おおーいいねそれ


「フシュゥウウ...」

「おあっ、そうだな、助けてもらったんだから礼しなきゃな、今日の稼ぎで悪いんだが...これで勘弁してくれねぇか?」

冒険者がドーハスーラから何を感じたか知らないがラッキー

するとドーハスーラの蛇の部分が頭蓋骨に収まっていく

チカレターなんて聞こえてくる

頭蓋骨だけになると黒い球状のスライムなる


「この子もそれで良いって」

怖がる対象がいなくなって引っ込める前に貰っとこ


「おぉ...」

冒険者達は驚いてる

我に返る前に立ち去るかな

バンシーも疲れてるようだし中ボスの層らしいから昇りの階段も見えてるし


「じゃあ私はこれで帰りますね、お疲れ様ですー」

「おぉ、おつかれぇ」


さささーと立ち去る


スライムをリュックサックに入れて貰った袋の中身を確認する

「んー?私たちの三倍はあるぞ?」

どうやら冒険者としては適わなさそうだ


あとから聞いた話だがすり抜けれる壁が多くあるらしく行き止まりには大抵宝箱がある美味しいダンジョンだったらしい


知らないわそんなの



出る手前ぐらいでスライムはバンシーに戻り記録を終える


「んー、疲れた、また温泉入りたいっ」

「湯船のある宿なんて無さそうだけどねー」

「みてくるっ」「んー!」「わー」

レイス達が散開する

一瞬ヒヤッとしたが街の人は何も変わらない

あー...?もうよく分かんない


レイス情報によると湯船はないらしい

みんな温泉の良さを知らないのかな、近くにあるのに、多分秘湯だけど

もう水じゃ満足できない体になってしまったよう...


この街は壁とか柵に囲まれてないので衛兵とかの心配はなく移動出来る

身分の証明がね、ギルドの恩恵とかないから


数日前は水を温めたので満足してたんだけど

「ちょっと離れたところにお湯だまりでも作る?」

「そーしよー」

「しよー」「いこー」「こっちー」

そんな感じでこの街とはおさらばした

まぁ立ち寄っただけだし



ダンジョンから出たのが遠くの空が薄ら赤い時で

人の通った道から少しそれて森に入っていく

途中ゴブリンに出くわしたので軽くレイスが爆発した

そこそこ進んだところで少し広いところを見つけたので野営とする


試行錯誤したが湯船は作れず結局お湯浴びとなってしまった

あー温泉はいりたーい



レイス達がご飯を用意してくれる間のこと


「それで?ドーハスーラ」

「あーねー、イモ形態、なんか進化してたんだよね」

「その時意思疎通出来てたじゃん?」

「それっ!バンシーだとできないよね」

「それで思ったんだけど、バンシーは人でドーハスーラは魔物って意思疎通の魔法が判断したんじゃないかなって」

「魔法が判断?なにそれ面白い」

女の子らしくないガールズトークはレイスのご飯が出来た時に一度止まるが

ご飯の時も、その後も話題は転々としながらトークは続いていく


そうして夜は更けていった...



「ふあー」「ねむいの?」「んー...」

「じゃー死んでもいいよー」

「あーい、おやすみー」

しゅわぁ...


「かわりにきたー」

「よろしくー」


布を引いて無防備に寝る主セーラと仲間のバンシーを守るお仕事中

レイスいちは見張ってるレイス達の状態確認の役目なのだ


主達の睡眠を守るために見張りをして

虫が寄らないようにしたり

色々頑張っている、野営の時が一番頼られてるし!


ゴブリン程度なら主から汲んだ魔力を火に変えて追っ払うことも出来る


主の魔力は寝てる時の回復量が多いからすぐ上限まで溜まる、だから汲んで、貰ってもいい、と思う!


「おいしー」「んまんま」「あ、いってきますー」


主から離れるほど魔力が無くなるのが速いので見張りの補充は欠かさないようにしてる

待機中は主の魔力を食べてるのでいっつも元気!


かんぺき!


しゅわぁぁ...


「あーいちがしんだー」

「じゃあいちやるねー」


レイスの一人が一回り成長する


「あー、かんりをおこたったー」

成長したレイスが嘆く

この子はもう「いち」なのである


レイスの事情は地味に複雑だったりする

そういえばダンジョンを中心に発展した街でした


冒険者としては未熟もいいとこです

たとえ死んでも、いや、死んでも大丈夫だと思ってしまうからこそ、用心深さが薄れていってしまうのです

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