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死んでも私は生き返る  作者: ファイル
28/62

28話 死んでも特殊な魔物使い

五階層目をある程度進むと大きな扉の前に着いた


その前には五人程の人たちが座り込んでいる

大きな扉は開いていて広い部屋に繋がっている

中央には魔物がいて、いわゆるボス部屋なのだろう

魔物は...兎が強面で狼のような牙が見えている

道中のうさ耳狼の逆だ


「大丈夫ですか?」

鍛治職人のような装備をしている人に話しかける

私達が近づいた時点で視線は集めている


いや、数人見えた辺りでバンシーは黒い球状、黒スライムになってからのカバンに入り背負わされた

「あ、これボス戦かも」

なんて言いながら

勘のいいこと、何を企んでるのやら


なのでこの人達には私が一人で来たように見えるだろう


「姉ちゃん、ここは初めてかい?」

鍛治職人風の人が聞いてくる

「そうですね」

隣に座り込んでる人も話に乗ってきた

「こいつはこのダンジョンの中ボスなんだがね、今日はパーティのアタッカーが水の街復興に行っちまってて返り討ちに会っちまった」

ワハハと笑いながら言う


聞くとアタッカーは二人いてその二人とも言ってしまったらしい

ダンジョン潜らずあなた達も手伝ってきたらどうですか?

なんて口が裂けても言えるわけなくて


普段と違うため宝箱も中途半端で帰りずらいらしい

冒険者なら死にかけ戻りすればいいのに

言わないが


「姉ちゃんの獲物はなんなんだ?見たところ何も持ってないが」

「なんなら倒してくれてもいいぞ、お兄さん達助かるから」

ワハハとまたひと笑い

楽しそうな人達だこと

見た目お兄さんでも中身気のいいおじさんに見えてきた


背負ったリュックサックが揺れる

暴れたいらしい


...そう言えば唐突に思念が伝わらなくなってたな


「レイス」

「でばんー」「はーい」「んっ」

私の体からスイーと出てくるレイス達


「おおっ?人魂?魔法か?」

「初めて見る魔法だなぁ」

「青い炎もあるな」


この人達には人魂に見えるらしい

見た目女の子で可愛いのにねー

「ねー」


レイスには思念伝わるのか?


ボスの部屋に入る

すると兎がぐるるぅと唸り出す

完全に狼のそれ

かわいくない


「それじゃ、先に私達から」

暴れるリュックサックに言う

変に出してもねぇ



兎と一定の距離を取りながら炎弾を撃つ

部屋は正方形でぐーるぐーるしながら


兎は受けながらも突進してくる

走り方は跳ねると駆けるを織り交ぜながらでその対応に追われる形になっている


レイス達は私から魔力を汲んで周辺を守るように漂い、時間が経つとぶつかりに行く

...戻ってこないんだけどレイスの数減ってないんだよね

転移でもしてるの?


時間が経てば倒しきれそうな感じかな

決め手には欠けるが安定した戦いと言った感じだ


ギョロり

突如兎が今までにない動きをする

なんだ...?

構えるが襲われないように思える

周りをスンスンと兎らしい動きをして部屋の扉を見る

つられて私も見ると冒険者が二人部屋に入り込んで見に来ていた


「あっ馬鹿っ!逃げろ!」

つい口悪くなってしまったが兎は狙いを冒険者に変えていた

割と巨体な兎の速度にレイスは間に合わない

羽を出そうとした時、リュックサックが落ち始める


バンシーが中からリュックサックをしまったらしい


器用なことっ!

振り返りながらバンシーを片手で捕まえ

回転の勢いをそのままに、炎の魔法を発射しながら投げる

「それぇっ!」

ボウッ



「あっ馬鹿っ!逃げろ!」

その声を聞いた時にセーラが飛ぼうか迷っている事が伝わってくる

さっきから出番まだー?と思い続けていたのだがどうやら伝わってない

そして誰かが横槍入れたのだろう


...私の実験台を奪う気か!?


こうしちゃいられないと体を膨らませてリュックサックをスライムの中にしまう


自由落下を始める私をセーラが悪魔的笑顔を浮かべながら捕まえた

そしてそのままボスであろう兎の後ろ姿に投げる

オマケに火の爆発加速つきだ

器用だなっ!?


「それぇっ!」


みるみる視界が流れていく

球状なのも相まって物凄い速度だ

私がセーラに隠れたのは単に戦いたかったのに加えて

ある戦い方を試したかったから、バンシーの姿だとセーラに迷惑がかかるとおもったからだ


その理由を思念でとばしてたんだけど多分伝わってない

なんでだろう、不便だな...


兎は冒険者の先回りをして狼のような牙のある口から涎を垂らしている

冒険者達は座り込んで死にかけ戻りの覚悟を決めたらしい

死にかけ戻りでも腕を持ってかれるか上半身ちぎれかけになるんじゃないか?


ふふん

ついでだから助けてやろうっ!


空中で体を変化させる

蛇のような体に頭蓋骨

そう、以前のイモの姿を模した姿だ

バンシーの記憶の片隅に残ってた


頭蓋骨の口を大きく開けて兎の首に噛み付く


ドゴシャァアン


勢いのまま扉近くの壁にぶつかる



体を巻き付けて...あれ?蛇の部分二つあるんだけど


どう巻きつけようか悩んでるうちに部屋の中央の方まで兎が逃げてしまった


まあいい、冒険者から離れてるわけだし


一つの頭蓋骨から蛇の体が二本生えてるってことかな?

どうでもいいけど頭蓋骨の上に上半身乗せると蛇の部分が足に見えそうだよね


蛇の所を左右に分けて上手くバランスをとる

慣れるまで時間かかりそう

大きさが兎と同じくらい、目線も同じくらいだからだいぶでかい

全長はもっとありそうだ


兎の大きさはセーラ二人と半分ぐらい

つまりでかい、私もでかい


ま?軽くひとひねりでいいよね?


体をバネのように使い兎との間合いを一瞬で詰める

横に跳ねる兎に合わせて蛇を動かし着地の所を食らいつく

左右から蛇の絡みつきを行い兎を締め上げる

おぉ、いい、これイイネ!


「キュゥウ...」

グシュッ...


一瞬グロい姿になり兎が消滅する


もっと体を動かしたかったんだけどなぁ

バンシーは球状のスライム化、蛇のような体が二匹分に頭蓋骨...つまりはイモータル・ルーラーの姿を取りました

バンシーは人型です


セーラも距離を詰めるために羽を広げようか迷いましたね


傍から見ればセーラは人魂を自在に扱い、投げた玉を魔物として使役させて攻撃する魔物使いです

...やばいですね

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