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死んでも私は生き返る  作者: ファイル
19/62

19話 死んでも都合を優先す

スライムから思考を受け取りきる

もし実験が成功ならスライムは声帯を手に入れより人に近くなる

そしてこいつも生かせる

死んでるのと変わらないが

「えげつないな...」


スライムの思考力はどこから来てるのだろうか、私がドン引きなのだ、私のものでは無いと思いたい


「ナイショ」

ふふっと笑いながら言うスライム

許してしまいそう


「敵なら何をしてもいいってわけじゃないからね?」

「マモノニソレヲイウ?」

そう言いながら左手をスライム状にしながらシェリダンを包み込む


「うわっ...」

「ヒィっ!?」


スライムの中に入っていくシェリダンの残り

男と二人でその光景を唖然と見ていた


「ナニヨ」


スライムから目をそらし男に向き直る

「あんただけ、条件付きなら解放してもいい」

「ホントか!?...俺だけか」

嬉しそうな後、悲しそうになる表情


「...決定権はない、解放はする、された後は生きるも死ぬも自由、それより女の場所」

「...あぁ、今から、雨が...いや、今からそこに向かおう、起こしてくれ」



立ち上がる男、相棒と言ってた男を見る

「...なにをするか知らないし知りたくもないが、せめて、せめて苦しまないようしてやってくれ」


苦しそうな表情で捻り出すように喋る

そして入口の方を向く


覚悟を決めた、そんな感じだろうか


逃げられないように腕に縄を結び歩き始める


後ろからジュルンと音が聞こえた

「エヘへ」

スライムとはいえ魔物、そういうことだろうか



雨の中を男についていく

男は何も喋らずただ黙って案内をしてくれた

スライムは男達の鞄を体から出し入れしながら上機嫌そうに着いてくる


たまに男から嗚咽が聞こえてくるのは聞かなかったことにした



雨の中歩いて分かったことだが雨にあたると少し肌がヒリヒリする

...そんなことを考えながら歩いていた


しばらく歩くとテントが二つ見えてくる

相変わらずしっかりとしたテントだ


「...ここだ、女と顔を合わせてたのはシェリダンさんだけだ、俺達は外回りの補助だったからな」

「どっちに居る?」

「あっちだ」


あごでクイクイと示す


「とりあえずこっちのテントに入る」

男が示してない方のテントに入る



男を座らせる

「スライム、に...任せて」

「アトハまかせて」


食い気味で返事と共に男から伸びてる縄を奪われる


「...」「...」

呆れる私と緊張した顔の男


「私は女性の方に行ってくるわ、何かあったら意思疎通で」


そう言ってテントをでる



...私は目を背けたかったのかもしれない



「失礼しまーす」

コソコソとテントに入る


「あぁ、どうぞ...」

虚ろな目をしながら生返事をする...

「...ミホ?」


テントの隅でひざをかかえて蹲る女性、もといミホ

全体的にだらんとしている


「セーラ...ねぇきいて?」

虚空を見つめているミホ


...さっきの男達の話からすると、リンドが死んだ?

そんな...


「セーラが死んじゃった...」


...ん?


「リンドは?」

「元気よ」即答かつ素っ気ない


「それでね?セーラは炎を使うの、でもみんなが消し炭にしちゃって...うっうぅ...」

ミホはあの時見ていたようだ

実際空気中に投げ出されたから大変だった


「大丈夫、私は死なない」

「セーラ...元気づけに来てくれたのね」


話の中のセーラって私だよね?無視されてる私は?信じられてないってこと?


良かった、しおらしかったからシェリダンにやられた後かと思った

いない相手に煮えたぎってもね


「あれ、触れる...」

虚ろな目をしながら手を伸ばしてきて私に触れる

それでミホの目に光が


ミホが私を触る

ぺたぺたと触る、頬をむにられ

手を握られ胸を触られ

ペシッ

「ひゃっ」

「をい」

ビクゥと反応するがニヤついたので...

まぁ正気に戻ったようで

途中悪ふざけを感じたが


「私は生きてる」

飛びついてくるミホ

「よがっだぁぁあ!」

ヨシヨシー


宥めながら話を聞く

やはりあの時私の死闘を見ていたらしい

水魔法の時にしぶとい火が私だった...と

「その時なにかおかしくなかったか?」

私がしぶといの以外で


「おかしい?えっと...みんな何かに取り憑かれたように攻撃してた、私もその時の感情が増幅されるような感覚で」

それが狂気なのか?

「ミホも?」


「うん、お腹すいたって」


きょう...き?


「その後ギルドマスターに聞きに行ったらセーラのギルドカードの居場所が掴めない、やはり件の炎の魔物とは...!って言ってた」


あー...カードかぁ

「しかたない」


納得していたらミホが心配そうに揺すってくる

「もうギルドだと死人扱いだから登録できないんだよ?サポート受けれないよ?」

別に大したサポートでもないし...


「ミホ、私のことはとりあえず誰にも言わないで」

「えっ?」

本当はシェリダンに会わなければミホとも会う予定ではなかったし

「そっちの方が都合がいい」

「都合...?わかった、これからどうするの?」


「あーあっちの街の...」

適当に指さす

「あっち...えっとこっちから来てるから水の都に行くの?」


「うん」

多分


「都...するとしばらく会えないの...」

ギュッとしてくるミホ


そのままされるままにされていたが急にフッと力が抜ける


「...寝た」

すぅーと寝息を立て始めるミホ

心労だろうか、私のことを思って衰弱していたのだろうか


...ありがとう

優しい人だ

ミホと行動する、という選択肢もありました


ただ、都合がいいのはどちらか、とした時


セーラは都合を優先しました

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