14話 死んでも恐怖をした話
最近の私
三日に一度くらいに酒場から食料の確保を頼まれる
その時にネアと一緒の時は多い
酒場の依頼がない時は冒険者ギルドの素材集めの依頼をしている
目的はダンジョンに潜ることだが
あれからリンドとミホとは会っていない、見てもいない
一度ギルドに生存確認に行ったくらいだ
普通に冒険者していますよと返されたが
ミスラとセレナは難しいダンジョンにこもっているらしい
まぁつまりソロでの冒険が多いこの頃だ
◇
「ほい、スライム」
スライムに魔物の骨を投げる
以前攻略したダンジョンよりかは難しいとされるダンジョン
そこでは骨の魔物ばかりだった
具体的には
四足歩行で噛み付いてくる骨や
骨を武器にして攻撃してくる骨
飛べない骨の翼がある骨
たまによく分からない骨もいる
骨しかない
そして叩いて動かなくなった骨はスライムに詰め込んでいる
後で取り出してもらえば納品も出来る
便利ね
骨とはそこそこな応酬を繰り広げるので一筋縄とはいかない
そして同じ敵だから飽きるのだ
疲れるし
「これでここら辺の骨は片付けたかな?」
ぽよぽよするスライム
それは肯定でいいのかな?
「じゃあ今日はここら辺で帰りますっ」
ぷいー!
ぽよぽよするスライム、かわいい
スライムに物を詰め込むと重さが変わらなかったりといいことはあるがスライム自体が動けなくなっていくようだ
また1つスライムについて詳しくなった
地上に戻るようの階段を見つけて戻る
差し込む光的に外は明るい、夜じゃなくて良かった
記録係の人に挨拶をして地上にでる
手袋のようになっているスライムの感触を楽しみながら街に戻る
このダンジョンは少し遠く歩くと街まで半日程かかる
私はいつも木の上で野宿だ
今日はその心配はなさそうだけど
「プ」
スライムから音が鳴る
いや、声なのか?
茂みの向こう、少し広いところでなにか争っている
魔物どうし...?
少し興味が湧き覗くことにする
「キシャァアッ!」
「グモォォ!」
オークの背中が見える
蛇っぽい鳴き声と争っているようだ
速い攻撃に防戦一方のようだ
オークはだいぶ傷ついている
ここからだと背中しか見えないな...
少し移動する
屈んで横に移動する
「グモォ」
...致命傷かな
顔を出し覗き込む
オークの体に巻き付き、その腕に噛み付いている
黒い蛇がいた
その蛇はまるで虫の集合体のようで、影のようで
「ヒッ...キモチワルイ...」
思わず口から言葉が漏れ出す
全身に悪寒が走り、鳥肌が立つ
オークの腕からは血が出ている
そして少しずつ弱っていっている
蛇の集合体のような体から薄らと噛み口が見える
ようなではなく本当に集合体だと思う
あの蛇は異質だ
...逃げよう
そう思い後ずさる
その時に
黒い集合体のより黒い窪み
まるで蛇の目のような所と目が合う
「ひぅ...」
体が動かなくなる
黒い集合体がニヤついた気がした
まるで次の獲物を見つけたような
次の瞬間オークの体を黒い集合体が覆う
そして溶けるように消えていく
「あ...」
恐怖で体がすくむ
その場で尻もちをつき後ずさる
しかし木に背中が当たる
...ここは私が目を覚ましたところ?
本能が諦めてしまったのか雑念が入る
逃げる気が失せ体に力が入らない
シュル...
蛇の動きで蛇のような物体がくる
「いや...」
蛇のように口をあけた黒い集合体に私は呑まれた
◇
「いやぁっ!」
目を覚ます
怖い夢を見ていたような感覚
「ぷっ」
支えが無くなり頭を打つ
空を見上げる私
空は夕暮れで赤みがかっている
私をのぞき込む私の顔
「...」
覗き込んでいる顔が溶け水色になる
「うわ」
正気度削れる
背中を押され体を起こす
目線の先にはスライムがいた
「ぷぃ」
大丈夫?と聞かれているような
スライムよ、水色の球体に私の髪の毛だけ再現して付けるのは違和感しかないからやめなさい
髪の毛も水色になって球体に吸収されていく
周りを見る、街にだいぶ近い道、ダンジョンからの帰り道
服は血で汚れ砂埃的に引きずられて来たのだろう
...この血は私の血だ
スライムが私に伝えてくる、蛇のような黒い集合体に襲われ、殺されたあと
黒い集合体は口に入ってきたそうだ
そこにいたスライムがそれ以上の侵入を許さず黒い集合体は近くに来たオークに狙いを変えたようだ
離れた隙にスライムは人型になり私を引きずってきた
という感じらしい
...
「お前は私の口の中に隠れたのか...」
物凄く複雑だ
ただそのおかげでなにかしらをされなかったということ、にしておこう
「ぷ」
なでてーとスライム
...
少しだけ撫でてやり立ち上がる、ギルドに報告するべきだろう
スライム、私はどうやって殺された?
「ぷい」
上半身まで噛みつかれ
全身を黒い集合体が覆ったらしい
その時に口の中に潜り込む
恐らく力が抜け頭を打った衝撃
その後口に来たらしい
少しスライムと睨み合ってから離れていったらしい
死因らしい死は分からないな
スライムの言う睨み合うだが
スライムの目の場所も黒い集合体の目の場所も私には分からない
それより今は報告に戻ろう
球状のスライムは移動の時に跳ねていません
じゃあどうやって移動してるんだろ
転がってるんじゃないですかね?
なので自重で動けなくなります(多分)




