13話 死んでも魔法を使いたかった...
運び屋とは
少し前まであった連絡手段や連絡方法、運ぶ手段、方法が急に消えたという
偉い人が急いで連絡は出来るようにしたらしいが運搬には人の手が必要で
重要な書類の運搬をしている人を運び屋という
らしい
自分たちは重要な書類を持ってますよと見せびらかしても大丈夫な実力者でもある
それが運び屋のアクセサリー
そして髪の色だ
髪の毛は魔力の影響を受けやすい
もっとみんなカラフルなイメージがあったけど...
いや、こっちの話
使える魔法で髪の毛の色が変わるなんてよくある話だ
周りの冒険者は濃い色が多いけど...
明るいほど強いと見ていいだろう
私はくすんだ赤色だが
あの二人は
深い青と真っ黄色だ
もう強い
さて、その二人が今目の前にいる訳だが
「えっと、セーラさん、でいいんだよね?」
「はい」
青い髪の毛の人、ショートカットの
セレナが話かけてくる
黄色の髪の毛、ツインロングは食事をめっちゃ食べてる
視界の端にいるマスターはハラハラした様子でこちらを見ている
私達は酒場の角の席、4人がけの所にいる
いきさつ...も何も
カウンターで見てたら真っ直ぐ私の方に向かってきたんだ、何もわからん
お時間いいですか?なんて言われて
あっはい
って答えたんだ、青髪の笑顔は少し怖い
そのままテーブルへ
「魔物使いってのは本当なのね」
青髪、セレナが私の髪の毛を見ながら納得する
ひぇえ...
「何か用?」
「改めて、運び屋のセレナよ、よろしく」
はぁ
「んぐ、運び屋のミスラだ、よろしく」
黄色の髪の毛が食べるのを中断して手を出してくる
応じて手を出す
ピリッ...
握手をした際に少し手が痺れた
...ん?
「へぇ...」
それだけいって食事に戻る黄色の...ミスラ
「あなたも転移事件の被害者って聞いてね」
「転移事件...」
被害者とは以前受付嬢が言っていた
「そう、私達は運び屋も兼ねて転移事件の情報を集めてるの」
「持ってる情報との食い違いはないか?」
ミスラの確信から迫る質問
朗らかだった雰囲気は消え問い詰める、ピリピリした空気になる
どうして私は試されているような質問をされたのか
しかし
「炎帝領の温泉に入りたい」
「...」
手を口元に当てて考え始めるセレナ
なによう、変だったかな私なりにいい答えだと思ったのだけど
「ん?セーラのその首のやつ...ちょっとみせて」
ミスラが指をさしてくる
「んっ」
...
二人とも黙ってしまい気まずい
「そう、ね、分かったわ」
そんな切り出しから沈黙を破るセレナ
自己完結しすぎだと思う
「私達はしばらくこの街に滞在するから何かあったら来てね」
「これ、ありがと」
そう言って立ち去ってしまう二人
いったいなんだっていうんだ
...あっ魔導書について聞いてない
一方的に聞かれた感じだったな
少し不服だ
立ち去る二人に男の冒険者が絡んでいく
声までは聞こえないがまぁ予想はつく
二人を三人が立ち塞がるように立っている
女性冒険者ならよくある事だ、よく見かける
え?わたし?ないよ、んなの
興味が無いからいつもギルドの外に行ったあとは知らない
ギルドの出入口あまり使わないから
きっと、そうだろう
セレナは宥めているようだがミスラからバチバチとし始める
なにあれ怖い
男達は気づいてないのか距離を詰める
...ニヤついた顔、やな感じ
セレナに触れた男の手が払いのけられたのに怒る、無理矢理感がではじめた
ミスラも触んなっと声が聞こえる
あのバチバチに触れるのか...
周りもハラハラした様子で見始める
止めようとする人はいない
そういえばあの男達は以前女性の剣使いに体術でボコられてた気がするけど飽きないのかな
チッ...
ドサドサッ
バチっと音がなり男達が膝をつく
私も一瞬痺れる感覚に陥る
ミスラの髪の毛が荒ぶっている
まぁつまりミスラがなにかしたと
髪の色は伊達じゃない
怒らせないようにしないと...
ミスラが男達に何か言って立ち去る
いつものカウンター席の端っこに移動した私からでは見えなくなったのでここまでだ
周りの騒がしさも次第に落ち着いていく
◇
翌日
受付嬢にセレナ、ミスラの場所を聞いていたら後ろから声をかけられた
ちなみに受付嬢に聞いても普通は場所なんて教えて貰えない
当たり前だね
「それで聞きたいことでもあった?」
「昨日はごめんね?私達も考え事しててまとめて切り上げちゃった」
4人がけのテーブル席再び
やはり魔導書は気になる
「魔導書について」
「あぁ、それか」
食い気味で反応するミスラ
魔導書は使える魔法を魔方陣におこして本にしたものとの事
魔方陣は魔力を流せば魔法が使える代物だ
「でも魔方陣なんて知らない」
「...そうよね、魔法は無意識的に使えるものだったから」
「だからギルド側で魔導書として売るんだ、使い勝手のいい魔方陣をまとめたやつ」
「ふぅん」
それは良いものだ
「これで魔法が使える人は魔方陣に起こすことで売ることが出来る」
「売る?」
「あぁ、いい商売になる」
ドヤ顔で話すミスラ
「あー、そこは忘れていいわ」
そう言いながらセレナが魔方陣のサンプルを出してくれた
サンプルなのはこれはサンプルだけどって言いながらだからだ、サンプルなんだろう
「じゃあ魔方陣の上で魔力を流して」
「魔方陣が魔力を吸い取って発動してくれる」
二人から説明を受けながら言われた通りにする
しかし魔方陣から発火する
「あっ」
「えっ!?」
「おぉ」
驚くセレナと感心したようなミスラ
セレナが慌ただしく水を生成して火を包み込む
プシューと火は鎮火する
「もっか」「ダメ」
「いぃ...」
セレナから食い気味で止められる
「セーラは魔導書を使えない例外の人みたい」
「えぇ...」
誰でも使える訳では無いようだ
ミスラとセレナは運び屋として働き中です




