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死んでも私は生き返る  作者: ファイル
11/62

11話 死んでも仲間を気にはする

特に魔物に出会ったりすることなく無事に街に着いた、特による所もないのでギルドへ向かう


街の冒険もしてみようかな


ギルドに入ると中はざわついていた

昼過ぎ頃だが酒飲みは既に居るようだ

騒がしいのは酒飲みのせいでは無さそうだが


受付周りに人が多いため先にマスターの方に向かう


「マスター」


「ん?あぁ、セーラか、私は直ぐにこうなると思っていたよ」

うんうん、と頷くマスター


「はぁ...」


いまいちピンと来ない


「何があったの?」


「セーラかっ!」


後ろから大きな声で私の名前が呼ばれる

振り向くと大勢に囲まれているリンドがこっちを見ていた

人が避け、道ができる


「あっ!良かった!」

小走りでリンドに近づく


「詳しくは後で聞かせろよ?ほら、奥行ってこい!」


正面で肩をガシッと掴まれたと思ったら受付の奥に背中を押されながら通された


「はっ!?えっ?えっ?」

流されるままギルドの受付カウンターの裏に入り、奥の扉へ流される


周りの視線が私に集まっていた


悪い気はしなかったけども


中ではミホと白髭の立派な人が話していて、私が入ると同時にこちらを見た

「セーラっ!」

ミホが立ち上がる

「むっ?」

髭の人は訝しんだ


「きゅぽ」

そしてスライムが変な音を出しながら髪から落ちた


「あぁあ、なんか弱ってる!?」

両手で拾い上げるがデロデロして零れそうだ

「その子はキミの仲間なのか?」

髭の人が片手の掌をこちらに向けながら歩いてくる

「この子は私の使い魔よ」

少し殺意の見え隠れする髭を睨みつける


「...そうか、ならこれに魔力を流して使い魔として登録するといい」

髭は掌を向けていた手とは逆の方から何か投げてきた

パシッ

「これは?」

薄緑の丸い宝石がハメられていて、革ベルトで腕とかに固定できそうだ

「魔物使いと登録されているが聞かされてないのか?」

「えっ、セーラって魔物使いだったの?」

「私は魔物使いだけど聞かされてないわ」


...謎の沈黙が流れた


「まぁいいや、はい」

話しながら魔力は流していた、宝石は淡い光を放つ、それをデロデロのスライムの上に置く


これでいいのかな

私がつけるやつだったらどうしよう

ズブズブと宝石は沈んでいった

するとスライムはプルプルと丸い形を作っていく


「済まないな、ここは魔除けのお香を焚いていたから」

特に変な匂いはしなかったけど


宝石は魔物に与える方でよかったかな?


「それで、私は帰ってきたら何も聞かされずにここに通されたのだけど」


「何も、というわけではなかろう」

髭の人は少し驚いた様子をしながらだが、説明してくれそうだ


いや、本当に何も聞かされてないんですよ?


髭の人、もといここのギルドマスターによるとダンジョンのボスを倒し奥の部屋に行くとダンジョンクリアで、その事はギルドに伝わるようだ

クリアしたメンバーの情報も送られるようで、初心者ダンジョンと言われているが3人でのクリアは凄いことなんだという


それで凄い新人が現れたっ!と盛り上がっているらしい


おおー


「そっか」


「うむ、そうだ、それでどんなふうに倒したのかを聞きたかったのだ」

「それよりミホ達が生きてて良かったよ」

私の武勇伝よりもリンドとミホがいなくなった方が凄いと思うよ?

「セーラ...私はリンドの魔法で逃げ隠れていたの、それより体は大丈夫なの?」


ミホが近づいてきてぺたぺたと体を触ってくる

くすぐったい


「この子が言うにはキミは無残にも餌食になった、しかしどこからともなく再び現れて...と」


まるで訳が分からないと言ったような様子のギルマス、しかしミホは本気、というか本当のことを言っているのだ、分からなくもなるだろう



ここで私の不死の能力を隠すか、教えるか


「...」


「セーラ?」

黙りこくった私を心配しているのだろう

ミホが声をかけてくれる


「...スライムの模倣能力というのを知っているだろうか」

突然の切り出しに頭にハテナを浮かべる二人

当然だろう


「熟練度の高いスライムしか出来ないからあまり知らないと思うけど、後日その能力を見せる、その姿は私にそっくりなんだ」


「ふむ」

「へぇー」

半信半疑のギルマスと納得したようなミホ


「今日は魔除けのやつにやられてしまったみたいだから」


私は自分の能力を隠すことにした



部屋から出て、直ぐにカウンターにいる受付嬢に呼ばれた


「...じゃあこれでボス討伐の処理は終わりです、何か質問等はありますか?」


「いえ、とくに」


「分かりました、っとその子はどうしますか?最近は魔物使いも少なくなってしまったので需要が増しているんですよ」


「はぁ...え?」

ボス討伐処理をやってもらって、応答していただけだったので話の流れがわからなかった


「そのスライムです、今なら三千くらいですかね」


ふむ、と思案顔の受付嬢


「っていやいや、この子は私のパートナーですからっ!」

腕輪みたいに腕に絡みついてくるスライムを隠すように言う


というか勝手に算段付けないでっ!


「そうですかー、いつでも受け付けますからねっ!」

引き下がらないのか...



さて、酒場側のカウンター奥から行ける通路を通り部屋に戻った


通されたままの机とベッドしかない部屋な訳だが

先程、スライムについて模倣能力とか何とか言っていたが、そう言ってきたのはスライムからだ


正確には話をした訳では無いのだが

黙りこくった私に、囁きかける?ような感じで思考が流れてきたのだ

プニュっ!

...水が欲しい?


そんな力が欲しいみたいな言い方しやがって...


奥の宝箱から貰った竹筒を水を組むのに使ったのだが、この時に明らかに見た目以上に水が入るのだ


そして入れる以上に重くなる...


確かに水を竹筒三本分は入れたと思うけど二本分くらい余計に重い


ぷよ...

重くて手が震えてきた私を心配してくれるスライム

ゴトっ

スライムに渡そうとして

竹筒が手から滑り降ちる


重い、とても重い!

「...重くなければいいアイテムなんだけど」


プヨ...


水道の床に落とした竹筒をスライムが包み飲み込む


そして軽々と私に向かって跳ねる

「んなっ!?」

掌に乗せてあげるとその重さは変わってない


「...おお?」


もしかしたらやばいやつでは?

水を持ち放題って...


スライムから否定の意思


「どゆこと?」


どうやら竹筒も水ももう出せないようだ


あーそっか


でもでも、と続けて意思が


もにょもにょとスライムが大きくなる


水を飲み込んだ分その水を体の一部のように扱えると


それが私の相談に繋がるのか


スライムは人型、もとい私を真似る


「なんで髪の毛だけ色ついてるんだ...」

私の魔力を真似て作ったらしい

色は薄水色だがそっくりだ


「あとは燃やせば完成...と」


肯定

うなづいているスライム

私を真似ても喋ることは出来ないようだ


模倣能力は私の魔力を取り入れて成長した際に出来るようになったらしい

髪の毛に擬態していたのもそれらしい


便利だ、これからも頼むよ

よくある無限収納に近いやつですね

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