終章
反目し合っていたグループによるクラン結成。
当初の予想は近々分裂するとされていた。
が、その予想に反してクランの結束力は高い。
「ほら、ルッカ。そこで横着しない」
「……助けてユラス。フレリアが虐めてくる」
「ほんっとあんたって面倒くさがりよね。せっかくの才能が泣いているわ」
ルッカとフレリアの一幕から分かるように、互いのジョブ同士で馬が合うところがあったのだろう。
レンジャー同士、剣士同士と切磋琢磨している場面が多々見受けられる。
まあ、最も大きかったのはユラス=アルバーナの存在だろう。
彼がいなければこのクランの存続はありえなかった。
と、文に記せば立派だが、実際は恥ずかしい。
「おお、お前が噂のレナか。その才能を開花させてみようと--いたたたた! 止めろカナン!」
「ごめんなさいレナさん。アルバーナさんの言ったことは忘れて下さい」
「全くもう、ユラスさんの人誑しぶりには困ったものです」
「そうですよミコトさん。だからこそ私達がしっかりと監視しないと」
ユラスは放っておけばどんどん新しい学生を取り込んでくる。
カナンやミコト達がこれ以上新しいメンバーが増えるのはご免という認識で一致した結果の副産物。
大きな目標のために小さな差異に目を瞑ることはよくある事例であった。




