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ユーギガノス  作者: やませさん
破壊神ラモディウス編
86/260

第85話 守れ……。

ーーーカタカタと揺れる建物の看板はピタリと止み、ライガの全身の光りは消え、姿は一変した。

 

「嬢ちゃん、下がってな……。まとめて片づけてやるからよ……」


 金色のタテガミ、ギラギラした獣眼を光らせ、好戦的な牙を生え並ばせている。

 身長は230センチ、広背は獣の体毛をビッシリと身を生やし、赤色の肌の筋肉が盛り上がらせ、湯気を放っている。

 太い両腕には獣の体毛、キラキラと反射する鋭い獣爪、硬質な掌は刃すら受ける。

 着用している黒青い長ズボンは脚の筋肉によりピチピチ、足は鋭い爪の獣足、尻には1メートルの尻尾が生えている。


ーーーライガ・アルセは鬼神化使い。鬼神化の名前はラクエリオン。全身から金色の熱圧がジリジリと漂わせ、獣人タイプの鬼神化である。


ーーーーーーッ!!


 悪霊ダーク・スピリット達は飢えた叫びを上げ、襲いかかる。


ーーーーーッ!!


 すると、鬼神化ラクエリオンは一瞬の早さでユリアを抱き抱え、飛脚し、悪霊ダーク・スピリット達の一斉攻撃を回避。


 悪霊ダーク・スピリット達の群同士は衝突、そしてゴチャゴチャに入り交じる。


 着地場所は一件の建物の屋上。

 鬼神化ラクエリオンの機動力、飛脚力は並みの人間とは次元違いであり、非常に高い。

 地上には悪霊ダーク・スピリットの群れが武器をカチャカチャと掲げ、奇声を響かせ、睨みつけている。


「少しの間、屋上で待っててくれ。地上で一緒にいると、アンタを巻き込みそうだからな……」


 鬼神化ラクエリオンは地上に向かい、飛脚。


ーーーーーッ!!


 悪霊ダーク・スピリット達は奇声を響かせ、ガチャと武器を突き掲げ、応戦体勢。

 地上一帯を埋め尽くす悪霊ダーク・スピリット達の光景は、まるで無数の火の玉。並みの人間が飛び降りるのは自殺行為、一瞬にして滅多刺しにされ、血がポタポタ滴るオブジェの出来上がりだ。


ーーーーーッ!!


 鬼神化ラクエリオンは右の爪拳を1体の悪霊ダーク・スピリットに叩き込み、爪拳の衝撃圧を地面に展開し、一辺の悪霊ダーク・スピリットの群れを衝撃波により払い飛ばし、体勢を狂わせる。

 鬼神化ラクエリオンの爪拳の衝撃は凄まじく、地面に叩き込めば亀裂が残る。


グルルルルルル………。


 ヨタヨタと立ち上がる悪霊ダーク・スピリットの群れ、すると……。


ーーーーーッ!!


 鬼神化ラクエリオンはダッシュ。

 右側の悪霊ダーク・スピリットの群れにドロップキックを叩き飛ばす。

 ドロップキックを叩き込まれた1体の悪霊ダーク・スピリットの蹴撃に巻き込まれ、他の悪霊ダーク・スピリット達は吹き飛び、建物の壁、地面に叩きつけられ、宙を舞う。


ーーーーーッ!!


 鬼神化ラクエリオンの後方、悪霊ダーク・スピリットの群れが口を開かせ、一斉に飛び掛かる。


「獅子の突進撃レオ・タックルッ!!」


 鬼神化ラクエリオンは好戦的な様子を浮かべ、体勢を低く構え、一直線に突っ込む。

 全身の体毛はバチバチと黄雷を展開し、凄まじい魔力を宿らせている。鬼神化ラクエリオンの属性魔力は黄雷、格闘によく付与エンチャウトされる魔力である。


ーーーーーーッ!!


 悪霊ダーク・スピリット達は鬼神化ラクエリオンの獅子の突進撃レオ・タックルに弾き飛ばされ、空中を舞い、地面に叩きつけられる。

 地面に転がっている悪霊ダーク・スピリット達は、全身から黄雷をバチバチと展開し、苦しんでいる……。

 ライガはあえてトドメを刺さない。何故なら幻想空間を活動する悪霊ダーク・スピリットを倒しても、術者に生命を支配されている為、死ぬ事は出来ず、何度も復活する。だから、苦しませておく事の方が良い。


「お嬢さん、降りれるか?」


 鬼神化ラクエリオンは両腕を広げ、受け止めてやるから来い。と、構える。


「はい」と、ユリアは屋上から飛び降り、鬼神化ラクエリオンは両腕を広げ、ドシッと受け止める。


「ありがとうございます」と、ユリアは鬼神化ラクエリオンの両腕から離れ、感謝の頭を下げる。


………ーーーーッ!!


 地面を転がっている悪霊ダーク・スピリット達はブクブクと全身を沸騰させ、一斉に空中を舞い、10メートルの体長を誇る集合体に変異した。

 集合体の表面には魔力を宿らせ、白濁色の球体結界を展開し、バチバチと雷流を広げる。


ーーーーーッ!!


 集合体から無差別に広がる雷流により、十数メートル範囲の建物が破壊され、ガレキが空中を舞い、地面に散乱。


バキバキ……、ゴキュ……。


 集合体は肉質な音を響かせ、形成。

 集合体は10メートルの体長の巨人に変異し、不気味な大口を開き、笑みを浮かべる。全身の表面には無数の目玉がギョロギョロと覗き、グロテスク。


ーーーー面倒くさい奴だ……。と、鬼神化ラクエリオンは体勢を低く構え、鋭い獣眼で睨む。



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