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ユーギガノス  作者: やませさん
地下世界アストラル編
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第72話 ムジカの作戦

「どうする?、頭を叩くんじゃなかったのか?」


 鬼神化・重力の魔王グラビティ・ロードは黒剣を片手で構え、後方の鬼神化フェニックスに視先をクルッと向ける……。

 黒曜の雷柱ブラック・ボルトを浴びた事により、全身はプスプスと熱気を漂わせ、黒コゲが残っている。


「予想外に強いんだよ。お前も、人の事を言えるのかよ?」


 鬼神化フェニックスは炎剣を構え、鬼神化・重力の魔王グラビティ・ロードの隣に移動。

 

「うるさい。貴様よりはマシだ……」


 少し、嫌みに捉えたのか、鬼神化・重力の魔王グラビティ・ロードは黒熱の熱圧を漂わせる。

 自身の戦術を小馬鹿にされた事により、イラッとした気持ちになり、闘志のアップにより、微々たるパワーアップ。


「貴様より、マシだぁ……?。散々、変な光線を放っておいて、全部対処されている奴に、言えるセリフかぁ?」


 鬼神化フェニックスは、鬼神化・重力の魔王(グラビティ・ロードのをギロリと喧嘩気に睨む。


「俺の技を、変な光線だと?……。貴様こそ、ただ刃に炎を燃やし、技の名前が孔雀鳳凰剣くじゃくほうおうけんは、実にダサいぞ……」


 鬼神化・重力の魔王グラビティ・ロードは、鬼神化フェニックスに、倍返しの言葉を返す。


「なら、試してみるか?。お前の変な光線と、俺の孔雀鳳凰剣くじゃくほうおうけんがどちらが上かがよ……」


 鬼神化フェニックスは全身に炎圧を燃え盛らせ、鬼神化・重力の魔王グラビティ・ロードに炎剣を怒りの様子で突き立てる。


「望む所だ……」


 鬼神化・重力の魔王グラビティ・ロードは特異能力の重力グラビティをズシッと漂わせ、空中に無数の詠唱陣を描き、鬼神化フェニックスに狙いを定める……。

 相手はムジカから、ゼブラに……。


ーーーすると……。


ーーーーーーッ!!。


ーーームジカは、闇属性の魔力エネルギーを宿した左掌をズシッと掲げ、いざこざ状況の二人に、闇熱の衝撃波を放つ。


「ーーーーーーッ!!」


ーーー鬼神化・重力の魔王グラビティ・ロードと鬼神化フェニックスは、数十メートル後方に吹っ飛ばされる。


 二人は一緒に地面にバタバタと転倒し、空気中に叩きつけられた事により発生する砂煙がズシッと吹き立て、漂わせる。

 

 数分後……、砂煙が晴れる……。


 映る光景は、鬼神化フェニックスが、鬼神化・重力の魔王グラビティ・ロードの上体に乗り、折り重なり合っている。

 

「ええいっ、気持ち悪いっ!!」


ーーー鬼神化・重力の魔王グラビティ・ロードは、上体から乗り重なり、倒れ込んでいる鬼神化フェニックスを腹の上からゲシッと足を突き上げ、蹴り飛ばす。

 

 何故なら、彼にはそんな趣味はない……。


「アナタは随分と凄いね……。自我を喰うアメジストグリモアを使いこなし、人間なのに凄いパワーだよ……。自分の側近に欲しい位だよ……」


ーーーアンドラスはパチパチと拍手。

 地面に倒れ伏している鬼神化フェニックス、鬼神化・重力の魔王グラビティ・ロードの前に、龍老樹ドラグーンの太枝の上から降り立ち、ムジカと向かい合う。


「アンドラスッ!!」


ーーー鬼神化フェニックスは炎剣を構え、正面からアンドラスに突っ込む。


「フリーズ……」


「ーーーーーーーッ!!」


 アンドラスの掌撃に、鬼神化フェニックスは吹っ飛び、鬼神化・重力の魔王グラビティ・ロード隣に転倒。

 掌撃のショックで、鬼神化が解ける。


「重力の(グラビティ)……」


 鬼神化・重力の魔王グラビティ・ロードは空中に詠唱陣を描き、アンドラスに狙いを定める。


「君も……、フリーズ……」


 アンドラスは瞬時のスピード鬼神化・重力の魔王グラビティ・ロードに移動し、サクリファイスロータスを近距離から突き立て、魔力吸収エネルギードレイン

 魔力吸収エネルギードレインにより、ヴァンの鬼神化がショックで解ける。


「ムジカさん、出始めに、二人を片付けようか……。もう、飽きちゃったからさ……」


 アンドラスはサクリファイスロータスを振るい、魔力吸収エネルギードレインにより得た魔力で衝撃波を作り、ヴァンを吹っ飛ばす。


(………)


ーーームジカはアンドラスの前に立ち、アメジストグリモアを片手で掲げ、刃身に闇属性の魔力を全て宿らせ、闇の獄炎をズワッと燃え盛らせる。

 狙いは、ヴァンとゼブラ。今の彼らには、反撃する活力すら、残っていない……。


「バイバイ、楽しかったよ……」


 アンドラスは手をパタパタと、ゼブラとヴァンに振る。


(………)


 ムジカはアメジストグリモアを振り上げる。


(クソッ……。動きやがれ、俺の身体っ!!……)


 ゼブラはフラフラになりながらも、立ち上がり、前髪で隠した眼差しから、ギロリと睨む。


 しかし、所詮は空元気……。反撃は……。


「ーーーーーーーッ!!」


 そして、生々しい肉を両断する斬音か響き渡り、鮮血が壮大にぶち巻かれる。


 部屋中に、静寂が支配した……。


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