事件の後の自爆テロ
僕は1人で騒いでいた。
そこに、野次馬が帰ってきた。
僕はさっき気づいたシナリオを話した。
「あいつは、一度カバンの中にXperiaZを直した。その時はみんなは悪あがきだと思った。でも、本当はあの時にGalaxySにすり替えた。くそっ!!なんで気づけなかったんだよ…」
僕は項垂れた。
「このことは一度無かった事にして、あいつの反応を見るぞ。」
そう言ったのは間和馬。
「りょーかい」
そうして、みんな冷静さを保った。
数分後、以外にも短めの説教を終えて翔が帰ってきた。
教室からは笑いをこらえた「どんまいw」という声が響く。
すると、翔は自分のカバンの方へと歩む。
そして、中からXperiaZを取り出しドヤ顔で頭上に上げる。
刹那、僕達の空気が変わった。
あいつのドヤ顔はいつ見てもイライラする。
でも、今日のドヤ顔はいかにも「え?なに?携帯取られてザマァ?ふっ、お前ら低能とは違ってちゃんと考えてんだよ。何騒いでんの?カスがwww」と言ってるように聞こえた。
お陰でいつもの100倍イライラした。
「で、どうするよ。」
友人の徳水涼介が言う。
僕は彼が何を言いたいのかがわかった。
「今日は会議があるらしい。だから火曜日にやる。」
僕がそう言うと涼介は帰った。
「火曜日…」
内心、非常にめんどくさいと思っている。
あの時、あのドヤ顔さえなければここまでする気はなかったのに…




