サクリア~ハクシャクン~
サクリア、それが俺の名前。
魔王島で“吸魔”の直血にあたる俺達一族は、時にヴァンパイアとして恐れられる由緒正しき魔物だ。
俺は昨日までそんな一族の1人だった。
今はただの罪人として魔王船に乗せられ、人間の住む島への追放処分を受けている。理由なんか1つしか思い当たらない、俺が奪う者になったからだ。
魔石を使って魔物を封じ、契約を交わして共に魔物を討つ。それが奪う者だ。
当然、魔物が奪う物になるなんて事は禁忌中の禁忌も良い所で、一族の恥さらし、として当初俺の罰は死刑に決まっていた程だ。
それが何故追放処分にまで緩和されたのか…いや、緩和でもなんでもない。俺は確実に死刑判決を受けたに等しい。
何故なら、人間の島には“黒き悪魔”が住んでいるから。
“黒き悪魔”とは、最悪最強の魔物の事で、破壊の限りを尽くし、魔王様でさえ手が出せなかった程の力の持ち主だったらしい。それが数十年前に、ある奪う者によって封じられ、最近になって開封されてしまったらしい。開封されてからの“黒き悪魔”は奪う者にしか攻撃をしなくなったとか。
俺の死刑執行人として“黒き悪魔”程の適任者はいないだろう。
遠くに人間の島が見えてきた所で海に落とされる。
後は自分で泳いで行け、との分かり易い意思表示を見せる船員に、精一杯の強がりとして笑顔で手を振り、魔王船がターンして戻って行く前にはもう人間の島に向かっていた。
本当に泳いで行こう、そう意気込んではみたけど、濡れた服が体に張り付くし水の抵抗著しいしで溺れそうになる。これは駄目だと海面に出て飛び上がってみても、水に濡れた服が必要以上に重くて上手く飛べない。
死刑執行人が海水なんて、元由緒正しい魔物としてはアウトだよね…流石に…。
やっとの思いで辿り着いた人間の島、そこは思い描いていたイメージとはかなりかけ離れていた。
人間はただ平和ボケし、チンタラ生きているのだと思っていた…いや、そう教わっていた。でも今、目の前にある光景は一体なんだ?
魔物、天使族両者が町を襲っている。
魔物が町を破壊しながら中に足を踏み入れて行くと、町の奥から魔石を手に奪う者達が現れて戦い、天使族に攻撃出来る唯一の魔法石も巧みに使いながら攻撃を始めた。
奪う者達の出現から数分、目的だった魂は手に入れたらしい天使族は、そそくさと逃げるように飛び去って行く。
人間を助けるのが天使族。そう教えられたが、それも間違っていたらしい。
「ぎゃ~~~~!!」
天使が去ったと言う事は、もう死者は出ない筈だ。なのに何故まだこんなにも魔物が町を襲って…そうか、今日に導く予定の魂は、と言う事か…今襲われて重度の怪我を負わされても今日ではなく、明日…。
奪う者達は魔物の勢いに押されて少しずつ後退し、魔物は徐々に町の中へ入り目に付く人間を襲っている。
見る限り、今魔物に対抗出来るのはあの奪う者達だけだと言うのに、どうして後退した?町人を守る為の奪う者じゃないのか?
「初仕事だよ」
言いながら俺は青色に光る魔石を取り出した。
今日この場で死ぬ人間はこれ以上出ない、それは天使族が帰って行ったから確実だ。その運命が、俺達がこの場にいる事も含めての定めなのだとしたら、戦うしかない。俺は魔物だけど、だからって無条件で魔物の味方をしたいとは思わない。こんな光景を見せられちゃ助けたいと思うのは当然の心境だと思う。
「アイヨ!派手に行コーぜ」
魔石から出て来たのは昨日と全く変わりない姿の幼馴染。昨日、俺が封じてしまった幼馴染…俺と同じ吸魔一族で、名をリッチと言う。
元由緒正しき俺達魔物が、ただ人間を襲って暴れていただけの魔物に負ける筈もなく、物の数分で恐ろしい程呆気なく終わった。
これじゃあ準備運動にすらならない運動量に、少しばかりのやり足りなさを感じる位だよ。
生き残った魔物が散り散りに逃げていく、と言う在り来たりの光景すらない圧勝に、人間達は大喜びで俺達の方に駆け寄ってこようとしていた。でも、俺達の背には羽がある。
普段は使わないから魔力をコントロールしてしまっているんだけど、弱かった、やり足りなかった、とは言っても戦闘直後、しっかりと出ている。
人間達は警戒しつつ此方の様子を伺い始めるが、間違っても友好的な雰囲気は微塵もない。ま、当たり前なんだろうけどね。
少しでも警戒を解いてもらおうとリッチを魔石に戻し、方膝を地に着けて両手を広げ、武器を持っていない事をアピールして見せてから現在の状況を説明した。
「俺は魔物だけど同時に奪う者だ。魔王島から追放されて今は行く所がない」
だから、それがどうしたんだ?と自分で思う。
奪う者だとしても、魔王島から追放されてようと、俺は魔物に違いない。例え町を襲っていた魔物を退治したとしても、俺自身が魔物である事に代わりはないんだから町人の反応なんて「出て行け」しかないだろう。そう、思っていた。しかし、ザワつき始めた町人。それからしばらく後、代表者らしき人物が俺の前に出てきてこう提案したんだ。
「私共は長年洞窟に住む魔物に苦しめられている。そいつを倒してくれたら…町外れにある屋敷を自由に使ってくれて構わない」
と。
洞窟にいる魔物が“黒き悪魔”かも知れない。そう思いながら、俺はその洞窟の場所を詳しく聞いてスグに出発していた。
自分の力を過信している訳じゃない…あの魔王様が手出し出来なかった程の力の持ち主、俺なんかが挑んでなにになる?だけど、恐れはなかった。
生きている事への諦め…なのかな。
魔王島を追い出された俺が、一族の面汚しとまで言われた俺が、どうして生きていられる?洞窟の魔物を倒して町を守る事に一生を費やすのが残された唯一の道なのだと言うのなら、俺が生きる意味とは何だ?
「少なくとも野宿よりは良いけどさ…」
声に出してみてそう思う。
そうだな、住む場所確保の約束をさせたんだ、それからの事なんかそれから考えていけば良い。町を守るのだってもしかしたら意外に楽しいかもしれない。
大きく開いた洞窟の入り口の前には、2人の魔物が立って見張りをしていた。
組織的な魔物の集団がここに住んでいるらしい。ならトップの魔物がいると言う事。少なくとも“黒き悪魔”がそんな集団であるとの話しは聞かないから、ここにいるのがただの魔物の集団だと言う結論が出た。
うん、負ける気がしない。
リッチを呼び出し、門番を倒して中に入ると、数匹の魔物達が突然の訪問者である俺達を敵意剥き出しの表情で迎え入れた。
もっと組織的な団体だと思ったんだけど、さっきの門番合わせても10人いない程の極々小規模の…グループで、全力で暴れてしまうとただの弱い者いじめになりそうだったから、ここは一旦リッチには魔石に戻ってもらい、後はトップだった魔物だけを魔石に封じた。
こうして俺は残党が散り散りに逃げていく、と言うありふれた光景を見る事が出来たんだけど、綺麗な景色では決してないね…全員倒せば良かったかな。
町に戻り魔石に封じた魔物を引き渡すと、屋敷の鍵を渡された。何年も手入れをしてないが、と申し訳なさそうに笑う町長に案内された屋敷内を一通り歩いて回り、最上階の、1番見晴らしの良い部屋を自分の部屋と定めて中に入った…までは良かったんだ。
何年も手入れしていない、なるほど…家って手入れしないとこんな事になるんだね…。
蜘蛛の巣まみれの壁、壁紙は剥がれて床にまで垂れて下がっている。茶色や黒、赤と色んな種類のシミが付いたベッドのシーツ、蜘蛛の糸にすら大量の埃が積もっていて、少しでも風を起すだけで部屋のありとあらゆる場所に積もった埃が舞い上がって、視界を限りなく0にしてしまうだろう。
床が腐ってないだけ良い状態だと思う事にしようかな。でも、家具は新調した方が良さそうだ。
家具を運び出したり、埃を払ったり、床を磨いたり。やるべき事は山積しているんだけど、俺は窓から飛び出すと屋敷の中庭…だったんだろう草木が自由に育つ場所に降り立ち、リッチを呼び出した。
「どーした?」
俺を気遣うように顔を覗き込みながらリッチは魔石から出てきた。
「…ゴメン…封印するつもりなんかなかったんだ…」
あの日、俺はたまたま手に入れた魔石を見せる為リッチの元に急いでいた…そして部屋に入るなりリッチに向かって魔石を突き付けるように見せ…封印していた…突き付ける行動そのものが封印する動作だと気が付いたのはその後だった。
「俺と一緒に行きたかったから開封しなかったんだろ?今もそうしないのは俺といたいから。だろ?だったら、なんも気にする事ないって。俺達親友じゃんか」
リッチ…。
「…ありがとう」
良いんだって、そう笑ってくれたリッチと家具を運び出す作業を始めると、町人が数人やってきて手伝ってくれた。どうやら町長の計らいのようだ。それだけ長い間洞窟に住み着いた魔物に苦しめられていたんだろう、こんな得体の知れない魔物に屋敷を与えてしまう程に。
暗くなっても屋敷の彼方此方から聞こえて来る修理中と思われる金槌の音。
今日は色々あったから疲れているんだけど、誰でもない俺の屋敷を修理してくれている町人を前に俺だけが休むなんて出来ない。だから魔物の見張りをしようと町から少し離れた場所に立ってみた。
見張り、単純にそう言っても何をどうすれば良いのか分からない。魔物を見つけて退治すればそれで良いのかな?
「町に魔物による被害が出なければOKでしょ」
そうやってしばらく辺りを見回していると、急に鋭い視線を感じて背筋が凍った。この視線はなんだ?少しでも隙を見せたら殺される、漠然とそう思うほどの殺気を帯びている。
「まさかコレが“黒き悪魔”か…?」
こんな町が見えるような所にまで来る理由は?開封されてから奪う者しか相手にしていない“黒き悪魔”が、どうしてここに来た?俺と言う奪う者を倒しに来たのか?
今日、この場で倒されると言う明確な未来を見た瞬間、それまでの殺気が嘘のように消えた。
去った…のか?何故…俺は奪う者なのに…未熟だったから?
命拾いしたのは確かだけど、奪う者になった事が理由で魔王島を追い出されたって言うのに、奪う者を倒している“黒き悪魔”は俺を奪う者だとは認めなかった…なら、俺は何故魔王島を追い出されなければならなかった?いや、魔石を使える時点で俺は奪う者だ。ならどうして…倒すに価しなかった…?
「リッチ、明日から修行だ」
「…それが良い」
今日は見逃されたけど、きっとまた“黒き悪魔”はやって来る筈、そうでなきゃ困る。俺が奪う者として強くなればきっと来る。
次の目標が出来たんだ。
魔王様ですら手出しが出来なかった強者である“黒き悪魔”を、魔石に封印して魔王島に帰る。そして俺と言う存在を認めさせてやる…それが無理ならせめてリッチだけでも家に帰してあげたい。
町の見張りをしながら修行を開始させて数日、封印した魔物から仲間になりたいと申し出を受けた。
契約を結ぶ、と言ってもなにをどうしたら良いのかは分からなかったけど、いいよ、と返事をするだけでなんとかなったらしい。
マインと名乗った魔物は明るい性格で、スグにリッチとも仲良くなり、よく2人で勝手に魔石から出てきては修行と題したただのバカ騒ぎをしている。
そんな2人を少し羨ましく思いながら、俺は魔物の姿を探して飛び回っている。堅実に見張りをしているって事にはなるんだけど、本当の理由は食料探しだ。
魔石に封じられた魔物は、契約者の“気”を餌にしているらしい。だから俺は3人分の栄養補給が必要となってしまった訳で、加えて言うなら俺の主食は血。町に入り込んで来る魔物の血を食らっていたのはつい最近まで、血を吸う奪う者が出ると言うので魔物は町に寄り付かなくなってしまったのだ。
町人は大いに喜んでくれているが…。
「サクリアさん。血を吸われた人間はやっぱり死ぬのでしょうか?」
町長がそんな事を聞いて来たのは、町を離れようかと考えている時だった。
「人間は全体の3分の1血を抜かれると死ぬんだったね。だったら少し位なら平気なんじゃない?」
出来る限り余裕ぶってはみたけど、町人が食料になってくれるって言うなら、これ以上手っ取り早い話はないよ。でも、そうなった場合血を吸う訳にはいかないかな。
吸魔の主食は確かに血。でも、別に脂肪でも肉でもなんでも良い。人間をそのまま食う奴だっている位だ。つまり俺達はソレから生命エネルギーを吸収している。味的には血が1番美味いから血を吸うのが一般的なだけで。
「それにさ、脂肪とかでも良いから。ダイエットしたい人は1度俺に食べられてみるってのは…どうかな?勿論命の保障はするよ?まぁ考えててよ」
町長が帰ってしばらく、俺は久しぶりにリッチとマインの2人も連れて食料探しに町を出ていた。
見渡す限り何もいないし、何の気配もない。
今日も遠出になるんだな、なんて溜息を吐いた時だった、あの視線を感じた。
「来た…」
俺は前よりも数倍奪う者として強くなってる筈だし、仲間も1人増えた分有利だろうと思っていた。なのに、そんな自信が全て吹っ飛ぶ程の力の差を感じる。
「少しは…奪う者らしくなったようだな」
スグ後ろで声がして慌てて振り返ると、そこには1人の悪魔が立っていた。
“黒き悪魔”と称されるに相応しいまでの黒い服装と長くて黒い髪、持っている大きな鎌は所々欠けていて、それが恐ろしく光って見えた。背にはボロボロに羽の抜けた翼、もはや飛ぶ為の物ではないだろう。
これが“黒き悪魔”なんだろうと直感したと同時に、絶対勝てないと言う絶望感が込み上げてきた。最強最悪…確かにその通りだ。
「聞きたい事がある。何故奪う者ばかりを殺す?」
そんな世間話的な事を聞きつつ、魔石に封じていたリッチとマインの開封作業に取り掛かったのだが、
「開封されては意味がない」
と、“黒き悪魔”による攻撃を食らってしまった。でも致命傷じゃない、これならまだ走れば逃げ切れるだろうし、飛んでしまえば追っては来れない筈だ。
「意味がないとはどー言う意味だ」
「奪う者が時折蘇ると言う話は知っているだろう?」
そんな事を言われて俺はそうなのか?と聞き返した。
確かに俺は奪う者になった。でも魔石の使い方も魔石に封じた者が仲間になるって事も奪う者になってから知った事。蘇るなんて話しは初耳だ。
「…蘇ってみよ」
呆れたように“黒き悪魔”が言い、途端体に激痛が走る。見ると俺は“黒き悪魔”が持つ切れ味悪そうだったあの鎌で腹を切り裂かれていた。
最強最悪の“黒き悪魔”を目の前にして油断はしていた、それでもこんなにアッサリと攻撃を受けてしまった事が信じられない。あんなに大きな鎌、全くのノーモーションで腹を切り裂くほどの威力…こんな化け物が人間の島にいるなんて…反則、だよね…。
「く…うぅ…」
くそ、まだリッチとマインの開封出来てないのにボーッとしてきた…。開封して意味がないって事は蘇る事と何か関係が…駄目だ、動けない…何とか手だけは動かさないと…。
「蘇ってみよ」
最後に“黒き悪魔”はそう言って去って行った。去って行く後ろ姿を見た訳じゃないが突然気配がなくなった。去ると言うより“消えた”に近い。
蘇れと言う事は確実に俺を殺すつもりだった筈、なのに止めも刺さずに去って行ったという事は、俺はもうすぐに確実に死ぬのだろう。だから、動け…リッチとマインは自由にしなきゃならない。
魔石に封じられたまま契約者が死んだら、封じられた奴はどうなる?一生魔石の中なんじゃないか?もしかしたら誰かに拾われて魔法石の材料に…駄目だ!そんなのは絶対駄目なんだ…!!
俺は無理矢理体を起こすと魔石を手に取った。
…待ってろ、今…スグに…。
「無理すんなよ。ようは蘇れば良いんだって」
呼び出してもないのにリッチが魔石から出てきて俺にそう声をかけた。でも分かってて言ってんのか?もし蘇らなかったらお前は…。
「リッ…チ…」
「だから無理すんなって。俺待っててやっから。お前が蘇るまでズット待っててやる。だから安心しろ。な?」
ボンヤリとした意識の向こうでリッチは最後にそう笑った。
鈴虫の鳴き声が耳元で聞こえる。頬に当たるのは草だろうか。
目を開けるとただ星空が広がっていた。俺は何故こんな所で寝ているのだろう?
起き上がると腹部に違和感がある。触ってみると綺麗に割れていた。でも切断されたと言う訳ではなく、今はもう血さえ止まっている。
こんな大怪我で何故だ?
起き上がって始めに目に入ったのが綺麗な石ころ2個だった。あり得ない事にその石は青色に光っていて、手に取った次の瞬間、
「サクリア、意外と早かったじゃん」
「たったの2日なんて流石」
と、2人の魔物が現れた。
「サクリア…とは俺の名か?」
かなり控えめに聞いた筈の言葉。でも2人の魔物は顔を見合わせ、そして同時に俺を凝視した。
「俺は…何故ここにいた?この傷は?君達は誰なんだ?」
どうせ不信がられているのだからと俺は疑問に思った事全てを聞いてみる事にしていた。見る所によるとこの2人は絶対俺を知っている。だからもしかしたら俺の身に起きた全ての事を知っているかも知れない。
「サクリア…本当に覚えて?」
2人のうち1人が心底悲しそうな顔をして確認して来た。だから意味なく心が痛んだんだけど、それが何故か分らない。
「ゴメン…何も思い出せない」
その後の2人は俺に起こった事については教えてくれなかったが、元々俺が住んでいた屋敷にまで案内してくれた。
「サクリア、俺達はいつまでもお前の仲間だからな」
2人はそんな言葉を残して石の中に戻ってしまい、その後は何をどうやっても現れてはくれなかった。俺が何かを思い出すまではもう出て来る気がないのだろう。
「サクリアさん、この間言われた事ですが…町の一角に店を建てましたのでお好きにお使い下さい」
町長と名乗る人間がやって来ると、そう言って俺をその店まで案内した。看板には“ダイエット塾”なんて言葉が書かれてあり…何の事だ?
「血だけでなく脂肪でも良いと言ったからこう言う名前にしたんですが…」
血?脂肪?何の事なのかは分からないが、何となく食料の話をしているんだろうと思った。これは記憶?それとも直感?そんなのもうどうでも良い。ようするに魔物である俺を歓迎しているって事だ。なら血でも脂肪でも何でも頂こう。勿論死なない程度に。