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第四話

悪魔。それは、人が人を蘇えらせた時と死神から人間にかえる時にできるものである。

悪魔は自分を造った者と死んだ者、あるいは死神だった者になりすますことが多い。それを、ドッペルゲンガーと呼ぶ者も多い。

こういうことが出来るのはごく一部だけ。魔術でも錬金術でもない、特別な術。

魂を生け贄に、復活させることを許される術。最大の禁忌だった。

死神・ミーエルという名は仮の名前だった。死神は生きていた頃の名前を忘れ、仮の名前で仕事をする。それが死神になった証拠。

ミーエルとアレンがその特別な術を知ったのは、まだ、幼い頃だった。

両親は優しかった。だが、事故と病で早くに亡くなったのだ。まだ、ミーエルが7歳の頃だった。

両親が死に、ミーエルとアレンは同時に思った。


〃お母さんとお父さんを蘇生する〃


もともと、父親が特別な術を研究していた身だったのだ。ミーエルとアレンは出来るだけの情報をかき集めた。

そして、その結果。魂を生け贄に復活させる術をみつけた。

二人はそれを試した。蘇生は失敗に終わった・・・・・・・・・・・・

二人は天使から罰を受けることとなったのだが、ミーエルがアレンだけはと、無理を言い、自ら死神となった。

死神になって、6年経った今、ミーエルはドイツにいる。自分の故郷の近くに。

ミーエルとアレンの故郷はドイツ・ミュンヘンにある。都市であるベルリンに、よく行くこともあった。そんな思いでが、アレンの記憶に残っているというのに、ミーエルは徐々に消えていく。

死神になった者は、自分の名前を忘れると、次は記憶が消えていく。

全て忘れると、仕事がしやすくなるのだ。

今までの思いをためていると、どうしても仕事に差し支えてしまうのだ。これを決めたのは神。

ミーエルは全て記憶が消える前に、弟・アレンの姿を・・・・・と思い、ミュンヘンに行くのだ。

後少しで、記憶がなくるミーエルにとって、それは命令に背いてもやりたいことだった。

だが、ミーエルは現在、ベルリンにいる。人間動揺として。

ミーエルの魂は門の外だが、天使により支配されているのだ。あの時、死神にでもなっていなかったら、アレンは死んでいただろうと、ミーエルはそう思っている。



そんな兄弟を、神はお許しくださるだろうか?


禁忌を犯した兄弟を、神はお許しくださるだろうか?


兄には罰を、弟には生を。


そんなこと、神はお許しくださるだろうか?


ええ、ええ。


神がそんなこと、お許しになるはずがございません


禁忌を犯した兄弟を


神はお許しにはなりません


そう


決して、そんなことはないのですから・・・・・

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