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第二話

俺だけでいいんだ!


〃あなた達は禁忌を犯したのですよ〃


罰を受けるのは俺だけでいい!


〃禁忌を犯した者には罰を。助かることはありません〃


お願いだ!こいつだけは・・・・弟だけは・・・・・


〃あなたが死神になると誓うのならば、弟は助けましょう〃


俺が死神に?そしたら、弟は助かるんだな?


〃ええ。それでもいいのなら〃


わかった。俺、死神になる


兄さん!そんなのイヤだよ!


お前まで巻き込んで悪かった。全部、俺が悪いんだ


死神になんて、ならないで!僕が自分の意思でやったことなんだよ!


俺が決めたことなんだ。お前は反対したのにな・・・・


違う。違うんだ、兄さん!心の奥で僕はずっと、これを望んでたんだ。本当に成功したらって、夢見てたんだ!だから・・・・


幸せになれよ、アレン


兄さん、兄さん、兄さん!!!



そう、これが兄さんとの最後の会話で、最後の言葉。

どうして、こんなことになったのだろう。あの時、反対していれば、兄さんは助かったはずだ。

僕がバカなせいで、兄さんを失ったんだ。

ねぇ、兄さん、今は何処にいるの?もう一度会いたいよ・・・・・

あの日から僕は、兄さんに手紙を書くことにしたんだ。届かなくてもいいんだ。

今、僕はね、兄さんを蘇えらせようとしてるんだ。

また、禁忌を犯すんだ。

ごめんね、兄さん。こんなバカな弟で・・・・・・

死神から人間にかえることは禁忌。人間を蘇えらすことも禁忌。

この二つの禁忌を犯して出来るものは、悪魔と呼ばれるもの。それは詳しくは知らない。

兄さんだって、こんなことしてほしくないよね?

悪魔なんかに造りかえてほしくなんかないよね?

でも、僕はもう一度に兄さんに会いたいんだ。だから、兄さんを造りかえる。

本当にごめんね、兄さん・・・・・

アレン君の思いです。

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