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第一話

12月23日


「お母さん、明日、クリスマス?」

5歳くらいの少女が、隣にいるお母さんにそう聞いた。

「クリスマス・イヴよ。クリスマスは、明後日」

「くりすます・いう?」

イヴという発音ができないのか、いうになってしまう。そんな少女に、お母さんは優しく言う。

「違うわ。クリスマス・イヴ」

「クリスマス・いう?」

「ク・リ・ス・マ・ス・イ・ヴ」

「クリスマス・イヴ!」

夜の道を歩きながら、楽しそうに話す親子。明日は年に一度のクリスマス。

買いだしに出かけていたのだ。

少女は赤いコートを着て、手袋をしている。

お母さんと手を繋ぎながら、マンションの通りを歩いている時だった。

背中には大きなカマを背負い、フード付きの黒い服を着た13歳ぐらいの少年が親子とすれ違った。

でも、その親子には少年が見えていないようだった。

その時、前方からきた一台のトラックが、親子と衝突した。

お母さんは少女をかばう形で数メートル先に飛ばされた。頭から血が流れ出ている。おそらく、二人とも即死だろう。

少年は右足で地面を軽く蹴ると、宙に舞い、親子の場所に下りた。

そして、背負っていたカマを両手で持ち、斜めに高々と振りかざし、二人を斬った。

風を切る音が聞こえた。

それは一瞬の出来事だった。

親子二人の身体から、青白い光がでてきた。その青白い光を魂という。

魂は親子の身体から離れた。少年が何かを唱えている。途端に巨大な門が現れた。

その門が開き、中から声が聞こえた。


誰の魂だ?


「ドイツ・ベルリンに住む、ベーカー親子。母親と娘だ」


ほう。お前は今、故郷の近くにいるのだな


「早くしろ」


せっかちな奴だ。弟の様子を見るために来たのだろう。本当はロシアの方に行く予定・・・・・・


「ハリー!!(早く!!)」


久々に聞いたぞ・・・・その言葉


親子の魂は門の中へと消えていった・・・・・



〃お前はロシアに行けという命を下したはずだ〃


「く・・・・」


〃命を変更する〃


「何?」


〃ドイツで仕事をしろ。私の命が下るまでだ〃


「御意」


今度は、死神をテーマにしてみました^^

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