第五話 姫ちゃんお菓子は250円
姫ちゃんの学校はもうすぐ遠足です。
今日は、遠足に持っていくおやつを買うため、友達とスーパーに来ています。
さっちゃん「おやつ買うのに、どうしてこんなに遠くのスーパーで買うの?」
かずちゃん「近くのコンビニでもいいのにね。」
姫ちゃん「ふふふ、愚問だな。おやつは250円までなのだよ?それが答えだよ。」
マリちゃん「少しでもたくさん、おやつもっていきたいのね・・・」
流石に姫ちゃん、策士です。
かずちゃん「なるほどね。チビチョコひとつでも多くもっていきたいんだね。」
さっちゃん「それでも、それは多すぎじゃない?」
さっちゃんの言うとおり、姫ちゃんのカゴには、すでに500円分くらいのお菓子が入っています。
姫ちゃん「それもまた愚問だな。たとえばこのポテチは100円だけど、中身だけだと100円だろうか?否!きっと袋が50円くらいするに違いない。」
さっちゃん「えー!!それはないよぉ~!せめて40円くらいだよ~!!」
マリちゃん「それもないと思うけど・・・」
マリちゃんもっともです。
姫ちゃん「しかしだ。それは決められてはいない。という事は、それを決めるのは私自身という事にならないだろうか。」
みんな、そうはならないと思ったけれど、言っても無駄だと思ったので、軽く同意する事にした。
かずちゃん「そうかもしれないね。」
マリちゃん「それは同意していないと思うけど・・・」
姫ちゃん「というわけで、これだけ買って、中身だけ持っていく事にするのだ。」
威勢よく、姫ちゃんはレジに持っていきました。
レジの人「495円になります。」
姫ちゃん「しまった!250円しかもっていなかった!」
迂闊にも姫ちゃん、250円きっかりしかもっていませんでした。
かずちゃん「まっ!こんな日もあるさ!」
結局姫ちゃん、250円丁度になるようにおやつを選んで買いました。
250円丁度になるように買ったので、好きじゃないお菓子もいくつか買うことになってしまいました。
食べられないので、それらはお母さんに上げました。
お母さんはとっても喜んでくれました。