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拝啓、勇者さま ~勇者と幼馴染の手紙の記録~  作者: 文月 ふな


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36 王国暦377年2の月3の週 リリーへ

 リリーへ。


 だいぶ魔物のレベルが上がってきた。もちろんちゃんと倒せてるけど。

 ケインの魔術にだいぶ助けられてるよ。パトリシアの治癒魔術のおかげも大きいな。

 アドリーと俺が前衛で戦ってケインとパトリシアが後ろで支援してくれるのが基本だけど、ここまで一緒に旅をしてきたおかげか、言葉がなくてもそれぞれ息を合わせられるようになった。この調子ならこれからも大丈夫だと思う。

 あとは、俺の光魔術次第だな。


 いよいよ魔王の拠点に入ることになる。ここから先は何があるかわからないから、戦う為の装備以外の荷物は一旦森の中の仮拠点に置いていく予定だ。だからリリーからの手紙を読むのは、魔王を倒して帰路についてからになるな。それまで俺からは返事もできないけど、心配するな。必ず魔王を倒して帰ると約束する。

 だから、ちゃんとハッピーエンドの準備しとけよ。


 行ってくる。


 ククより。

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