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武術魂  作者: 富野夷
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続空手道部

N大芸術学部。春。65歳になった僕。戻って来ている。キャンパスは、人、人、人。

ここだ、と思う。

あの時、僕は片隅のベンチに座っていた。ジャージ姿の人が話しかけてきた。

「君、空手やってみないか」「え」こんな僕が。

大学生になったのに、そう見えないんじゃないかと心配してる。

「4時になったら、空手道部の道場に来てみなよ。文芸学科の地下だからさ」


65歳の僕は今、何をしに来ているのか。ジャージ姿。4時の文芸学科の地下へ向かっている。

でも、誰もいない。2年前に、部員0人。

僕は、その年に、早期の定年退職をしていた。

そして一人、道場で稽古する。

一応、僕が現役部員の扱いで、部は存続している。



「あれ」

ベンチに男子がいた。

僕は、足を止めた。

一人ぼっちの表情で座っている。

しばらく見ていた。やがて、話しかける。

「君、空手やってみないか」「え」こんな僕が、という反応。


その男子が、唯一の新入生になった。



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